いさぶろう・しんぺい号です
福岡県・博多駅からの間を飛ばして、熊本県は人吉駅から載ったいさぶろう・しんぺい号の説明をまずは名前からね。明治42年の開業当時の逓信大臣・山県伊三郎氏と鉄道院総裁であった後藤新平氏(で有名な方のお二人が揮毫した扁額が途中の矢岳第一トンネルに掲げられていることにちなんでいます。下りは、山県氏の扁額を眺める方向に走るから「いさぶろう」号、同じように上りを「しんぺい」号と呼ぶわけです。ともに偉い政治家の名前をとっていますが、なんだか可愛いネーミングに聞こえますね。人吉は鹿児島県との県境に近い盆地です。人吉城跡や青井阿蘇神社の名所があり、また球磨川下りの出発地でもあります。ゆっくり一泊しても良いところ。こlこで売っていた駅弁は鮎ずしと栗飯の2種類のみ。鮎ずしを買いました。 いさぶろう・しんぺい号の車両は座席が小さめ。この席に座るなり、買ったお弁当を広げて食べて、写真撮るのも忘れてました。今回は平日だったので、ボックス席に二人だけで、ゆっくりできましたが、満席の場合はかなり窮屈でしょう。 小さい車両ながら展望スペースがあります。ここで窓の外を眺めながら行くのもいいでしょうね。車両デザインが「ななつ星」を手掛けた水戸岡鋭二氏だから、乗ってみたかったのです。木材を多用して重厚感を出しています。 ごみ入れが竹製でした。 日本三大車窓のひとつと言われる風景ですよ…とガイドさんの説明あり。観光ポイントでは列車を停めてくれるのです。あいにく外はモヤってました。このルートはループ線と2か所のスイッチバックを採用して急こう配を克服しています。明治の方の知恵なんですねえ。スイッチバックの時は車両の前後が入れ替わるので、運転手さんが移動します。終点の吉松駅のホームからの風景です。ここから鹿児島中央駅まで「はやとの風」に乗り変えました。