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今日は明治三陸津波の日であったとの事。
拾いものの明治三陸地震の絵。津波の恐ろしさが描かれている。 当時は予報や警報といった手段が存在して居なかったので、人々は突然来襲した津波になすすべもなく呑み込まれたのであろう。 それ以前にも度々大災害に見舞われているらしい。最近見直されている「貞観地震」もその一つであろう。 古来、日本民族のほかに北太平洋岸で暮らして来たアイヌ、エスキモー(イヌイット)、インディアンなどの民族は文字を持たず、よって過去の記録が口頭伝承以外に無い。しかし、それらの民族の伝承が、一応文書記録で残っている日本の古文書と照合すると符合する事もあるらしい。 先日雑談をした地震学者(大学の先生)の話によると、内陸に住むインディアンのお祭り(儀式)に不思議な事に鯨が登場するとのこと。何故か詳しく調べてみたところ、過去に大津波が襲来したことがあり、内陸まで鯨が運ばれた故事を嚆矢としているらしい事が判った。この伝承と日本の古文書を照合したところ、同時期に大津波の記録が残されていたとの事であった。 かくて、太平洋上で大地震が発生し、海を隔てて両岸に位置する日本と北米大陸が大津波に遭遇し、かなりの被害を受けていた事が判った。有史以降だけでもこのような史実がある事を謙虚に受け止めておれば、原発事故ももっと軽微で済んでいた可能性がある。 有史といっても公称45億歳の地球の年齢からみれば僅か2千年ほどである。「想定外」ではなく、過去の災害の痕跡から冷徹に被害予測をすることが肝要であろうと改めて思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月15日 21時58分02秒
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