テーマ:産業遺構・戦争遺構(9)
カテゴリ:千葉
古代の花・大賀ハスの後は千葉公園を散策した。SLが飾られている一角があるのは知っていたが、戦時中の陸軍第一鉄道連隊の演習地だったことはつい最近のことだ。
C型タンク飽和蒸気機関車。昭和36年から昭和44年まで川鉄で現役で活躍した。引退後、千葉市に寄贈された ここに昭和7年の古地図をみつけた。クリックすると、拡大する。黒っぽく見える市街地の上に綿打(わたうち)池と書かれた池が見える。 これは弁天池の別名。ちなみに、領土争いの認定をめぐり、寒川村に住む綿打の男が前日、池の脇に弁天の碑石を置いたことがきっかけで寒川村の土地になったという由来がある。 一般的な戦争の歴史の中で鉄道連隊が語られたことは少ない気がするが、中国進出の際に、鉄道の建設、敵の破壊工作などを行ったようだ。最大20連隊。想像以上に大きな役割を担っていたのではないか。 ここでは架橋、敷設の演習を行っていたようだ。 池の近くには、モノリスのごとき、コンクリートの塊がそびえたっている。これが橋脚。 中央部にあるプレートには当時の様子が刻まれている。 電車を支えていただけあって、頑丈そうだ。こちらは裏から見たところ。 小高い山をあがっていくと、さらにもうひとつ。 手前の柱と、プレートがつけられた柱をつなぐと直線になる。演習とあって、わざわざ高低差のある土地で架線を試みたようだ。 演習路線も数多く作られた。それらは新京成線の一部に転用されている。津田沼~松戸間はやたらカーブが多いことで知られるが、これは陸軍の曲線の演習用に作ったものを転用したためという。 参考サイト クロスケの「地図は歴史を語る」旧日本陸軍・鉄道連隊軍用線 演習路線と現在の路線を比較 江戸東京博物館で大鉄道博覧会が開かれるなど最近、鉄道が再びブームとなっているが、こんな演習路線跡を自転車で行くのも面白いかもしれない。 今回の写真ギャラリーはこちら。 写真は30DとCaplio GX100で撮影。 《新品》RICOH Caplio GX100 VFキット Map価格 59,810円 (税込 62,800 円) EOS 30D ボディ 当社販売価格 122,800円 (税込128,940円) 送料別 去年の日記は? 2006/07/13 石窯に扉をつける お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[千葉] カテゴリの最新記事
以前映画で送電線を自転車で辿っていく夏休みの冒険を描いたものがありましたが、なんとなくそれを思い出しました。
夏の冒険 オトコの浪漫ですねぇ。 (2007/07/15 09:15:24 AM)
じっくり読ませていただきました。
特に古地図を! 僕は昔から三度のメシより地図を読むのが好きなんです。特に現代の地図と古地図を並べて、その変遷を見比べるのがとってもGoo!(笑) 今回の地図を見ていても、旧省線(現JR)の千葉駅が現在地より東の方にあったことが示されていますね。しかも今の内房・外房線が、東京から見ると千葉駅でスイッチ・バックしています。 確か今は、京成線が旧省線と接近しているあたりに 扇形にJR千葉駅があって、 内房・外房方面へは東京からスルーするようになっていますよね。 あ、鉄道連隊への引き込み線は、今は千葉都市モノレールのルートになっているのも読み取れました。 こういうのは、何時間眺めていても飽きません(^^;;; (2007/07/15 09:58:07 AM)
しぇるぽ911さん
>以前映画で送電線を自転車で辿っていく夏休みの冒険を描いたものがありましたが、なんとなくそれを思い出しました。 なんという映画でしょうか? 覚えていたら教えてください。 >夏の冒険 > >オトコの浪漫ですねぇ。 しかも安上がり(笑) (2007/07/15 02:23:31 PM)
まさやん0386さん
>じっくり読ませていただきました。 >特に古地図を! この地図は興味深いですねぇ。 >僕は昔から三度のメシより地図を読むのが好きなんです。特に現代の地図と古地図を並べて、その変遷を見比べるのがとってもGoo!(笑) 確かに面白いですね。午前中は雨だったので、図書館にて千葉市の図版を借りてきました。こちらにも古地図がいっぱい載っていました。 古地図は著作権フリーかと思いますので、可能でしたら、いつか現在の様子とあわせて紹介してみます。 >今回の地図を見ていても、旧省線(現JR)の千葉>駅が現在地より東の方にあったことが示されてい>ますね。しかも今の内房・外房線が、東京から見>ると千葉駅でスイッチ・バックしています。 旧千葉駅は現在の東千葉よりやや西にあったんですね。目の前は栄町という歓楽街があります。 >確か今は、京成線が旧省線と接近しているあたりに >扇形にJR千葉駅があって、 >内房・外房方面へは東京からスルーするようになっていますよね。 そんな感じです。 >あ、鉄道連隊への引き込み線は、今は千葉都市モノレールのルートになっているのも読み取れました。 モノレールの千葉公園まではかぶっています。古地図の綿打池の上の辺りから分岐しています。 モノレールの線は右側の道路の上を走っています。 ただ、その後、作業線は延長して、穴川の陸橋の下をくぐっている地図も見かけました。 >こういうのは、何時間眺めていても飽きません(^^;;; 面白いですよね。 古地図を見ると、千葉が軍事都市だったことが分かりますね。 鉄道連隊については少し調べてきたので、また報告します。 ちなみに、記事にある橋脚は綿打池に架けていたようです。そういう記述を見つけました。 (2007/07/15 02:34:43 PM)
こんばんは
自転車の小さな旅、冒険!! とても楽しく拝見しました。 まるで、テレビのドキュメントでも見ているような! ロマンを感じます(^^) (2007/07/16 07:38:29 PM)
夢家工房さん
>こんばんは こんばんは。 >自転車の小さな旅、冒険!! >とても楽しく拝見しました。 ありがとうございます。 まだまだ企画はあるので、ボチボチ消化していきます。 >まるで、テレビのドキュメントでも見ているような! >ロマンを感じます(^^) 金も手間もあまりかかっていませんが、そういっていただければ幸いです。 (2007/07/16 09:31:48 PM) |
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