2008/03/05(水)23:25
Googleにこそ問題がある
楽天ブロガーを揺るがすGoogle八分問題。
「楽天がいけない」という見方が多いようですが、はたしてそれだけの問題なのでしょうか? ちょっと斜めから見てみます。
楽天のシステム変更により、楽天ブログがGoogleに検索されにくい状態が続いています。楽天が導入した動的リンクが原因でスパムウェブとして認識されているという話です。
僕のブログもアクセスが約半分近く減りました。今月のアフィリエイトの収入も落ちることでしょう。ほかのブログに移転したり、移転を考えている方も少なくないようです。アクセス数が減った以上、その対策を考えるのは当然だと思います。
僕も、楽天ブログの不自由さに低く、これまでのシステム変更は改悪だと書いてきました。だから、今回のシステム変更は史上最悪の改悪だと書いたわけです。
しかし、もうひとつ大きな問題点があります。それはGoogle側の問題です。
ちょっと考えてみて下さい。
Googleが楽天ブログを検索結果から落とす合理的な理由はあるのでしょうか。
広告の動的リンクがスパムと見なされる。
「なるほど」とは思います。
たかだかそれだけの理由(あえて、そう書きます)で検索から落とされるのであれば、Googleのシステムにも大きな問題があるのではないでしょうか? つまり、Googleは、中身の重要性やアクセス数はちゃんと見ていないわけです。それでいいのか?
今や、Googleに認められなければ、ウェブに存在しても意味はないというくらい、力を持っています。だからこそ、ウェブ運営者はGoogleに拾われやすいSEO対策を練るわけで、そのノウハウはビジネスにもなっています。Googleはある意味、新聞やテレビ並、それ以上の力を持っているわけです。
僕はこれまでGoogleを便利に使い、その検索結果やページランクはある程度の正当性があると信じてきたわけですが、今回の騒動でその信頼性に疑問を持ちました。
また、Googleが力を持ちすぎることに怖さを感じています。
いまや、Googleはどんなことでもできるのです。検索結果次第で、ネットビジネスの売り上げも変わる。こいつは気にくわないと思えば、その存在を無視することができる。それは経済だけでなく、政治の世界にも影響を及ぼすことができる。
もちろん、そこまでやらないかもしれません。しかし、その力はあるのです。
楽天はこのGoogle問題をどのように対処するのでしょうか?システムを元に戻すのでしょうか? それとも、Google側に何らかの要請をするのでしょうか?
この問題は奥が深いです。
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