【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カテゴリ

フリーページ

ニューストピックス

2004年05月17日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
 「ふりーせる保育」なるものを世界日報の記事で初めて知りました。「保育園」の関係者の皆様のご意見を伺いたく日記に書き込みました。お読みになった感想をお願いします。

----「ふりーせる保育」の悲惨(上・中)------------

★「子供は差別の犠牲者」/幼児に与えた自己決定権

 健康のために酒やたばこをやめた方がよい、と頭で分かっていてもなかなか実行できない。勝てないことは数多く体験していても、懲りずにパチンコや競輪競馬に出掛けてしまう。大人はいったん、身に付いた習慣を改めることがなかなか難しい。一方、小さい時ほど躾(しつけ)や習慣は苦労せず、身に付けやすいというのは自明のことだ。

 だから、「社会的文化的習慣などでつくられた性差(ジェンダー)が性差別を生み出す」という解釈に立つ人々からすれば、意識や行動を“洗脳”しやすい児童、生徒をターゲットにするのはある面、必然的と言える。

 こうした視点からジェンダーフリー教育を日本で一番、忠実に実践したのは千葉県松戸市の公立保育所である。国会でも問題になった「ふりーせる保育」がそれだ。

 同保育は、松戸市が平成十年に策定した「こども育成計画」を踏まえて、十一、十二年から市内三カ所の保育所で試験的に導入された。その理念は、「子供の人権」と「男女共同参画社会の理念」に基づき、「男性や女性、大人も子供も一人の個性ある人間として、固定的な性別役割分担や性別イメージなどにとらわれない意識や行動を高める」こと。具体的には、子供と大人の「自由(Freedom)、安心(Relief)、自信(Self-confidence)」を確保することから、Free+Re+Sel=Freesel(ふりーせる)という造語が生まれるのだ。

 同保育の特徴は、「自由を多様性の認知と選択の自由ととらえる」点だ。社会福祉部保育課がまとめた説明はこうだ。

 「子どもを全面的に受け入れ、個々の子どもたちの性格や行動や考え方が違っていても良いということから保育が出発します。子どもを『発達』という物差しで測り、『同じ』にするために『指導』するのではなく、『違い』をそのまま受け入れていく保育をします」

 「一方、選択の自由とは、多くの選択肢の中から自由に自己選択できることです。現在の保育所において、自由に選択できる機会、場所、時間、人、遊び、生活などは十分とはいえません。子どもだから、あるいは女の子だから、男の子だからといって制約されていることも見受けられます」

 ふりーせる保育に関する膨大な資料、討議内容を読み進めていくと、そこから浮かんでくるのは、大人が教育し時に強制しても教え込んでゆくべき未熟な存在であるというこれまでの「児童観」ではない。これに代わって、大人と対等の一個の人格を持った存在であり、それ故、行動などについて自己決定権を与えるべき存在となる。

 こうした、これまで学校で学んだ保育知識や概念を根底から覆す教育理念を“理解”するために保育士や関係者は集中的に勉強会を重ねた。同市保育課では平成十年度、「職員用ジェンダーフリープログラム」研究開発スケジュールを作成、毎週火曜日、男女共同参画プラン、子供の権利条約、女性学(女性問題)、ジェンダーの現状などをテーマに、またモデル保育所となった松飛台保育所でもこれまでの保育の在り方を見直し、ジェンダーの観点に立った新しい保育の創造試案に全力を挙げて取り組むことになるのである。男女共同参画施策を担当する同市総務企画本部女性センター幹部も講義などを行い、深くかかわった。

 ここではまず、問題意識のない人に、生活や意識の中に「差別」が潜んでいると説き、それに気付かせることから始める。すると必然的に子供という存在は、大人の差別感情・行動の犠牲者という図式に陥ってしまう。討議を重ねていくと、「現在の子供の状況」は、次のようになる。

 ▽やりたいことを思う存分できない(自由な時間、遊び時間、寝る時間がない)
▽生活リズムは大人の生活リズムになっている▽テレビなどの情報は大人と同様で勝手に流れて来て主体的に選択できない▽保育所などの集団生活は一律的でパターン化されている▽自分の気持ちをコントロールする力や、選択する力、判断する力が育ちにくい▽子供は大人を権力とみなし、大人と同様の考えで仲間同士を評価▽大人の一方的な感情や価値観で子供は叱(しか)られ、躾けられ、評価され、比較されている。

 人気タレント、香取慎吾さんが歌って大ヒットした「慎吾ママのおはロック」が、「母親がごはんをつくる歌詞は、ジェンダーフリーに反する」として保育所の運動会で歌詞が流されずメロディーだけになったのは、こうした明確な考えがあったからだ。
   ◇         ◇             ◇
   
★忍耐力、協調性が著しく欠如/怒って先生の頭上で雑巾絞る

 今の児童は、やりたいことを思う存分できず、生活リズムは大人中心で自分でテレビや遊びを選択できない。だから自分の気持ちをコントロールする力や、選択する力、判断する力が育ちにくいのだ――このような観点に立った千葉県松戸市の新しい「ふりーせる保育」を実施して数カ月がたったころ、幼児に“異変”が起き始めた。

 ある母親は、五歳の娘を保育所に迎えに行き、他の母親と雑談をしながら、「そろそろこの子も習い事をさせようと思っているの」と話した。

 すると、普段無口なその娘が、「それって、お母さんが決めること?」と母親に語り掛けたのである。

 遊びたかったら遊び、遊びたくなければ遊ばなくてよい。勉強もまた同様で親が決めることではなく、子供本人が決めたらよい。保育所は幼児が自己決定できるよう指導する態勢に変わった。そして、表れた自己決定教育の“成果”がこの五歳の幼児の発言である。

 保育所はこれまでの年齢別の部屋から、年少も年長児童も一緒で同じ部屋に集まるようにした。昼食は決められた時間に一斉に出すのではなく、レストラン方式で自分の食べたい時に食べるスタイルだ。

 保育所で、例えば幼児が服を裏返しに着ていたとしよう。これまでなら、「服の着方が間違っているよ」と語って、正しくさせるのだが、ふりーせる保育では、そうはしない。他の子の服装をよく観察させて、「君の服装はどうかな?」とい
うやり方だ。遊びも、幼児の権利が優先されるので、危ない場面でもすぐに職員が注意ができない。本人に危険を理解し自分でそれを回避できる「判断」をさせようとするため、小さなけがが多発する結果になったと保育士自身が語っている。

 さらに、ふりーせる保育の“目玉”は、運動会だと保護者は説明された。その運動会は、競争を否定する思想が強く、ある保育所では名称も、幼児から出された意見を採用し、「ぶどうのかい」に変更。参加した保護者は、「皆平等で、一位二位というのがありませんでしたね」という。

 保護者の一人は次のような場面を見ている。ある保育士が、児童に「頑張って!」と声援を送ったところ、所長から「頑張れ、という発言はジェンダーフリーにひっかかるのでやめてください」とたしなめられたのである。さすがに保護者にまでそのような“指導”がなかったため、保護者席からは熱心な歓声が上がり、職員は静かに見守るという奇妙な光景が生まれたのである。

 このぶどうのかいで、「慎吾ママのおはロック」が、「母親がごはんをつくる歌詞は、ジェンダーフリーに反する」としてメロディーだけになったのは、こうした流れの一環である。クラスの名称も変わった。また、それまで壁に飾られていた幼児の絵などが、「プライバシーの侵害になる」と撤去された。さらに、過去の保育を否定する意味があってか、「園の卒業生が記念に作った合作の大きな絵なども撤去されてしまったのです」と保護者は残念がる。

 このように、幼児の「主体性」を重んじ、「しつけ」を軽視。さまざまな行動も「個性」と容認した“つけ”は、小学校に入って顕著になったのである。

 その事例を挙げると、▽絵を書きたくなければ、一枚も書かずに済ませてしまい、小学校に入学した当初、絵日記が書けずにとても苦労した子供がいた▽お弁当の時間におなかが空いていないからと食べず、後になって食べようとして「今は食事の時間ではない」と先生から注意を受けた▽集団遊びができず、すぐに飽きてしまう▽嫌なことは嫌だとすぐ言う子供が目立つ。

 癇癪(かんしゃく)を起こして、ぬれた雑巾を先生の頭の上で絞った児童まで出てきたというのだ。

 だが、小学校のある先生は、「一番かわいそうなのは子供たちだ。何をするにも自由にやってきた。それが小学校に入学した途端、四十分席に座っていないといけない。嫌いなものがあっても、やらなきゃいけない、食べなきゃいけない。子供としてもきついんじゃないかな」という。

 子供の自由・安心・自信を掲げ、「子供の最善の利益を確保すること」を目指したふりーせる保育。平成十年に研究を重ね、十一年、十二年と市内三カ所で実験的に行われたが、その結果は惨憺(さんたん)たるものだったのである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年05月18日 14時06分39秒
コメント(0) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

富士山2000

富士山2000

お気に入りブログ

昭和の日奉祝講演会… New! seimei杉田さん

楽天広場 ブログ漢… ジテンフェチさん
日々、前進しよう アルティメリーさん
ストップ ジェンダ-… HAL4000さん
健全な男女共同参画… こんちゃん4453さん

コメント新着

 自由の女神5427@ Re:日本の女性は家庭で働くことが喜び(10/04) 専業主婦を嫌がる女性の増加と男性の生涯…
 美加。@ 御疲れ様です。  官邸、法務省だけでなく、地元の民主党…
 富士山2000@ Re:教育再生は山梨から(04/22) yonsangさんへ  応援ありがとう >山梨…
 yonsang@ 教育再生は山梨から 山梨を変えないといけないですね。故郷・…

© Rakuten Group, Inc.