Le Cinq![]() Le Cinq フォーシーズンズ・ホテル ジョルジュ・サンク レストラン ル・サンク 2004年 1月 4日 ディナー ブティックが立ち並ぶジョルジュ・サンク通りにある高級ホテル 大理石のロビー、レセプションを超え、ピアノの生演奏のあるゆったりとしたサロンを横切ると一番奥にメインダイニングであるル・サンクがありました。レストランに入る前からもうすでに胸の躍るような気持ちにさせてくれます。 予約は7時からであったが、せっかくなのでサロンでアペリティフを楽しみたいと伝えるとそちらを案内してくれました。そこがまた5人は座れるような大きなソファーで座りごこちもよく、ピアノとも程良い距離感があり、中庭の風景も楽しめる造りになっていてとってもごきげん!! さっそくシャンパンを頼む。なんと小さなアペリティフ付き!30分ほどゆっくりとメニューに目を通してからいざレストランへ! 案内されたテーブルは中庭に面する席で隣にはなんとも高そうな家具にこれまた高そうな調度品が・・・ で、テーブルったらこれまたでかい!二人掛け用なのに120cm×120cmぐらいあってもう相手まで声が届かないほどでした!で、当然椅子もでかい!肘掛け椅子なのに肘がすっぽりと中に納まるぐらいで超ゆったり気分! で、さんざんメニューをサロンで見てきたのにまたここでもじっくりと観察!!そうこうしていると暖かいグージェールがまず運ばれてきました!これがまたおいしい!これにちょっとしたつまみとシャンパンがあればもうそれで満足できそうなぐらい!! 当初はお腹をマックスに空かしてから行く予定だったのだがいろいろとつまみ食いをしながら辿り着いたため、今日はムニュ・デギュスタシオンはあきらめる事に・・・・・。 で、カルトで頼もうと思いメートルさんといろいろメニューの相談をしているとカルト一皿を二人で分けたり、メニューに載せてないけど今日はこういうのがあってとってもお奨めだからぜひ試してくださいとの事。で、最終的にいただいた料理は以下のとおり! まず、お飲み物は・・・ クープ・ド・シャンパーニュ グラス白ワイン ドイツ・リースリング・・・ なにか忘れてしまいました。ソムリエさんのお奨めでと注文。フォワグラまでをシャンパンとこのリースリングでやっつけて、ソールはこの白であわせたのですが、こういうのもありですね!って感じで楽しんでました。これもリストのグラスワインにはなかったアイテムですね。 赤ワイン Ch.パヴィ・マッカン サンテミリオン・グラン・クリュ 2000 で、最初の料理にたどり着くまでに・・・・ グージェール、マグロのタルタル、そしてアヴォカドをつかった小さな前菜と三種類もアミューズが・・・・ Foie Gras de canard poele a la rhubarbe et au jus de sureau 鴨のフォワ・グラのポワレ、リュバーブとエルダー・ベリーのソース ア・ラ・カルトメニューから一皿を分けて盛り付けてもらう フォワグラは当然!?プリップリで脂はまったく流れ出てこないとっても良質なものでした。分けてもらったにも関わらず量的には十分!リュバーブをじっくり甘味が出るまでソテーしたものにエルダー・ベリーの甘酸っぱいソースも美味!フォワグラには甘いソースが多いのでこれはこれで自分にとって新鮮な一皿でした。 Sole entiere cuite au four, aux algues et aux poivres torrefies まるごと舌平目のオーブン焼き、海草とペッパーコーンをまぶして ア・ラ・カルトメニューで2人前を目の前で切り分けて仕上げてくれる とってもとっても大きな舌平目を目の前でスマートに切り分け〔ちょっと骨が残っていたけど、ここはフランスなのでセ・パ・ガーです。〕ソースを流し、付け合せのじゃがいものフォンダンを添えてくれる。これがまたでかい!背中の方の身なんて皿からはみ出そう!!で、食べると・・・・ あぁ・・ こんなソール、どこで獲れるの?って感じでしょうか?お魚とは思えないとろっとした肉感とプリッとした歯ごたえがあいまってもう信じられないくらいにおいしい!!シンプルな料理なだけに素材の良さと的確な調理テクニックがとても重要になってくる一皿。で、もちろん満点!魚料理は日本のほうが絶対に美味しいなんて思ってた自分が恥ずかしい!! Cote de veau de lait fermier poelee aux capres de pantelleria 乳飲み仔牛の背肉のロースト、ジュ・ド・ヴォー、ケッパーとパルメザンのミルフィーユ これも固まりの背肉を目の前で切り分けてくれて綺麗に盛り付けてくれました 乳のみ仔牛というだけあって、もちろん肉質はとっても柔らかく、脂身もぜんぜん軽い味わい!ソースもジュ―を煮詰めたものでとっても御上品!! ただ、ワインにはもちろん合わせるのは難しかったですね。ソムリエさんも赤ワインは思いっきり野兎に標準あわせてるよ!!って感じでしたね。これがル・サンクで唯一疑問に思ったことですかね?ゲスト席がこの乳飲み仔牛頼んでるんだから普通そっちに標準合わせない?ホストもそっちに合わせてワイン選んだのに・・・ Lievre royal au truffe et fois gras 野兎のロワイヤル風、フォワグラとトリュフ風味、赤い果実添え メニューに載せていないが、今の季節しか食べれないのでぜひ!と奨められた一品。 ピジョンを頼んだ私にどうしても食べろ!一人前で量も少なくして盛り付けれるから!今しか食べれないから!最高なんだ!!とお奨めしてきた料理。 野兎のロワイヤル・・・ 昔コックだったのでだいたいの作る過程と味の予想はできるが、正直、まだこれぞ!というのは食べた事のない料理であった。 日本人にはかなり濃厚で強烈な味!〔私の相方に一口あげたら絶句してました・・・笑〕 でも、個人的には冬に食べるには好きですね。もうこれでもかっ!ってくらい濃厚でね。笑。で、これがまたソムリエお奨めのワインに最高に合うんですよ!はい!頼んだワインは合い方の乳飲み仔牛に標準を合わせてヴォルネイだったのだが、奨められたのとプレゼンテーションされたのはCH.パヴィ・マッカン2000年、違うよ!って言ったら、すぐに変えますっていってたけど、まぁ、いいや。それを試してみようって事で決めたんだけどさすがに最高!!のマリアージュでしたね。パヴィ・マッカン、かなり新樽比率が高いのと、樽のロースト香が強く、また2000年ということもあってとっても濃厚で重たい味わい、でも、それがもうリエーヴル・ロワイヤルと最高に合う!本当、至極のマリアージュ!で、メートルと話していたら、ロワイヤルの最後の隠し味にチョコレートをひとかけらモンテするとか!なるほど、それもマリアージュに一役かってるわけですね。さすがっす!! Assiettes de Sorbets シャーベットの盛り合わせ お腹がもう一杯一杯だった為、フロマージュとデセールはパスしてシャーベットを少しだけください。とお願いするとかわいいシャーベットが三種類とチョコレートの飾りがついたお皿がでてきました。これもア・ラ・カルトを二人前にしてくれた形ですね。ここのサービス、いろいろイレギュラーを頼んだりしたのだが、Non!Oui!といった返事は絶対になく、常にBien Sur!!〔もちろん大丈夫ですよ!〕と笑顔で返してくれる。うーーん、さすが新星の三ツ星レストラン。 Petits fours 小菓子 さすがにもうゆっくり座っているだけさえの余裕もなくなり、もうベットで横にでもなりたいほど満足!! で、コーヒーもパスしてラディッション〔もうとんでもないことに・・・ モンペリエなら2ヶ月ぐらい生活できるな・・・笑♪〕と記念にとメニューも頼んで待っているとなんとミニャルディーズの大きなワゴンが横付けされて・・・・ もうお腹になにひとつ入れる余裕がないため結構ですよと伝えるとすかさず小さい箱に詰めてくれました!! 後日頂いたのですが、やっぱりおいしい!で、またル・サンクでの食事を思い出す・・・ うーーーん・・・ さすが!の一言でございました。 |