Le Bristolル・ブリストルサントノーレ通り、ホテル・ブリストル内 ミシュラン 二つ星 ![]() ル・サンクと同時期に改装を行い、パリでのホテル・レストラン・ブームの立役者として常にル・サンクと比べられてきたレストラン。 ご存知のようにル・サンクはついに三つ星にまで上り詰め、さらにパリNo1の座を虎視眈々と見据えています。(自分的にはここはNo1だと思う) さて、そのル・サンクを横目にル・ブリストルは今、そして今後どのような道を辿っていくのでしょうか? そんな好奇心から、このレストランにはぜひとも来たかった。それが、今回叶った事はとてもうれしい。 とりあえず、ホテルエントランスからレストランエントランスまでが近い・・・ 30Mぐらいしかない・・・ でもって、レストランエントランスから最初のテーブルまでがこれまた3Mくらいしかない・・・ ちょっと出だしでつまづきそうな感じである。日常的空間から非日常空間に飛び込んでいく準備をする時間がないのである。一般庶民の私にはその時間、空間が必要なのである。。。。笑 で、いきなり始まった非日常空間の居心地は悪くは無かった。もちろんですが・・・ アペリティフは断り、ワインリストを頼む。今日は生涯始まって以来、二度目の独りでフレンチなのである。とてもじゃないが、ゆっくりシャンパン傾けてる気分にも浸れないし、そんな時間もない。 そして、ワインリストの前にムニュに目を通す。 前情報通り悪くない。どれも食べてみたくなるような内容である。 でも、今日は季節のムニュ 70ユーロにしておきました。 というか、そのなかにもとっても気になる料理が沢山あったから。前菜、メイン、デセールの構成だが、それぞれ3~4種類のなかから選べるようになっている。最初のアミューズやプレ・デセールなどはちゃんとついてくるようになっている。 で、来たのは以下のとおり。 アミューズ シックな黒い器に沢山盛られて出てきた5種類のアミューズ達。手前からポム・ヴィオレのフリット、トマトのタルトレット、ラディのはいったクルスティヤン、レモンコンフィのはいったブーレット、一番奥はちょっと忘れたが、パヴォかセザムのクルスティヤンだった気がする・・・ パン なんと6~7種類のパンがワゴンに乗って登場。大きなものはその場で切り分けてくれるシステム。頼んだのはアルグのはいったカンパーニュとあとは・・・ なんだったっけ・・・ とうもろこし粉のパンだったかな?? オードヴル トルトゥーとノワ・ド・ココのガレットに胡瓜のスープ 胡瓜のスープが清涼感があるのに、ぜんぜん青臭くなくてとっても良かった。氷をしいたお皿も演出効果大!! ソムリエお奨めのワインはプイィ・フュイッセ2002 胡瓜とは思ったほど喧嘩しなかった。変化球と思わせつつも計算されたスローボール?? ヴィアンド リ・ド・ヴォ―のフヌイユ風味ブレゼ 夏野菜とシトロン・コンフィ添え 写真とは違うこれまたシックな黒い器に乗ってやってきたリ・ド・ヴォ―はまだフヌイユの枝(正確には枝じゃなくて先端か・・・)と一緒に縛られていてそれを鮮やかな手つきで盛り付けてくれる。 久しぶりになかがモチモチのリ・ド・ヴォ―を味わった。しかもそいつがフヌイユのおかげで重くも無く、軽くも無くとってもいい感じ。でもって、添えられたシトロン・コンフィ(レモンの甘煮?と説明すべきか)といっしょに食べるとこれまた素敵な出会いなのである。 ソムリエが奨めたコンドリュー2002との相性もびっくりするほどおもしろい!! 若そうなソムリエだったけど、グラスの赤ワインはつまらないからと言って奨めてくれたワインは内角に切れ込むような変化球で、たしかにこの料理に赤ワインは合わせづらいと思わせる。ちなみにグラス一杯27ユーロだったのは変化球が予想以上に曲がりすぎたせいか??? プレ・デセール 4種類のマカロン。 ショコラ、ミント、ヴァニラ、フレーズ 3種類のクルスティヤン デセール 桃のポッシェ イチゴのアイスクリーム添え これにはソムリエからのプレゼントでコトー・デュ・レイヨン プルミエ・クリュ ショーム 2002 がサーヴされた。お約束とも言えるばっちりの相性。 総評として、料理はとっても良い。価格からはみても納得して、おつりがくるほどだ。クラシックな内装のレストランだが、料理は洗練されており、夏向けの料理だったが、軽さの中にもしっかりとした食材の味の重みのようなものを感じる事ができる料理。プレゼンにも力が入っている。パンとプティ・フールのワゴンサービスも良かった。 サービス陣は、正直言って良い人とそうでない人の差が目立った。幸い自分の方は良いメートル、シェフ・ド・ラン、ソムリエが担当してくれたが、視界に入るサービスマンの中にはそうでない人が目立った・・・ 伝統あるホテルにありがちな事か・・・・ サービスした後、去っていく後姿を見てなんとなく冷たく感じる・・・ 日本でもフランスでも良くある事だが・・・ 三つ星に登りつめる為には、まだ超えないといけない壁がはっきりとあるように思えた。。。 (なんて生意気な意見・・・ もちろん個人的見解です。。。) せっかくだからもっとゆっくりしたかったけど、自分自身時間が無かった事と、レストラン側もそういった用意(ハードもソフトも)は無いみたいだったので、食後のハーブティーをお代わりした後、足早に席を立った。。。 ジャンル別一覧
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