ローヌ![]() クリューゼル・ロック 2004.01.15 コート・ロティ コンドリュー ![]() 当日、午前中に電話でアポイント。午後なら大丈夫とのことでOKをもらら。出迎えてくれたのはマダムのブリジット・ロックさん。突然の訪問にもとてもやさしく、そして楽しく接してくれました。 で、一番最初のテイスティングワインが2003年のコンドリュー(樽から)。 あれ?え?クリューゼル・ロックってコンドリュー造ってたの?? クラスマン(ワイナリーのランク付けガイド)にはたしかにヴィオニエを植えてあると書いてあって、コート・ロティに混ぜるだけにしてはやけに面積広いなぁって思っていたのですが・・・ そういうことだったのね!♪ で、はじめて知った事を伝え、インポーターである『大栄○業』さんにはないですよね?って聞いたら、日本には年間60本しか輸出していないとの事、で、だれに売っているかというと、そう!!やっとタイトルの話題までたどり着きました!!笑 オ○ミ・デュ・ヴァン・トーキョーのオーナー、○山氏(←そのまま読んでください。笑)その人である!! うーーーん・・・・ さすが・・・ としか言いようがない。きっと、話が盛り上がって売って貰えるようになったんだ・・・(ここのマダムは意外とのりが良い!) とか、なんとか話をしながらテイスティングを続ける。 コート・ロティ クラシック 2003(樽から) コート・ロティ・グラン・プラス 2003(樽から) コート・ロティ・クラシック 2002(樽から) (この年は、グラン・プラスを造っていない) コート・ロティ クラシック 2001(ボトル) コート・ロティ・グラン・プラス 2001(ボトル) コンドリュー 2001 (ボトル) そして、一通り終わってから、日本の話、フランス滞在の話、クリューゼル・ロックのスタイルの話、和食、および日本のフランス料理の話、そしてそれらとクリューゼル・ロックのワインとの相性について・・・そんなことをいろいろはなしていると、『なにか、この他に興味のあるワインがある?』と聞かれたのですかさず、このコンドリューを熟成させたらどうなるのか?というのに興味がある!と答えると、なんとマダム!探しに行くではないか!! そして持ってきたのは97年のコンドリュー!!(もちろん開けてないボトル!!) そして、おもむろにコルク・スクリューを!!で、ついついお約束?のように『ちょっと待って!!いいの?もうあんまり無いんだよね?97年なんて!!』という私、もちろん帰ってくるセリフはフランスでのお約束『問題ないよ!!』の一言♪(←私、かなりの確信犯!!笑。) そして、テイスティング!! おお!!! まさに・・・ エ・レ・ガ・ン!!! 2003、2001のコンドリューをテイスティングしたとき、このコンドリューはとても上品でミネラルが強く、今飲んでもとてもすばらしいが、こういうワインこそ実は長い熟成が必要だと思う!という私とマダムの共通のコメントどおりの味わいでした。 ローヌの白ワインは比較的酸化熟成が早く、熟成させるとどちらかというと複雑すぎる味わいに成りがち・・・で、エレガントさよりも力強さや複雑さを売りにする。でもクリューゼル・ロックはあくまでエレガントさとミネラルさ、すばらしいフィネス、そしてフレッシュなフルーツのフレーヴァーを残しているのである!! そして、マダムは言った。私たちはこういったコンドリューのスタイルが好きなのだと。重く、飲んでいて疲れてしまうワインを造るのは好きではないと。 うーーーん、まさにその通り!! たかが一本の97年の白ワインとおっしゃるかもしれない。 しかし、ここではコンドリューは年間に6樽、たったの2000本しか生産されていないのである。そして日本にはたったの60本だけしか輸出されていないのである。日本に60本というよりも、完全に個人(高名なレストランなどの顧客)への割り当てですべて売切れてしまうほど希少なワイン、ワイナリーなのである。それを当日のアポイントで訪問した私の為に出してくれた。マダムのその行為に心から感謝の意を申し上げたい。 コート・ロティ大・大・大好きな私。それは、力強いローヌ・ワインの中において、もっともエレガンスとフィネスを持ち合わせているから。私の中でボルドー、ブルゴーニュの真のグラン・クリュに対抗できうるワイン、それは最良のコート・ロティなのである。(もちろん、個人の趣向も入っているかもしれないが、それ以前にブラインド・テイスティングしたときのソムリエとしての見解を交えた個人の意見です。) と、大満足の私。 そして、かなりノリのピークに達してきたマダム・・・ 次の約束があるため、少し時間が気になる私・・・笑 し・しかし! もう誰もマダムの勢いを止める事はできない!!! (私とマダムしかいませんが・・・。) もう、丘での農作業の様子をデッサンしてくれるは、知らない農作業具があったので、じっさいにそれを見せてやる!といって、作業具庫やトラクター(丘用にすごく小さい)車庫に行ってレクチャーをしてくれるは、そしてついには畑にいくぞ!と言って、丘を登り畑まで行ってしまいました!!急な斜面をものともせずに登るマダム!!さすがである!! 最後はがっちり握手をして別れる・・・・ ソムリエは作り手の情熱を伝えなければいけない!!そして、自分はソムリエとしてこういった情熱ある良き作り手を多く紹介していきたい! ソムリエとして・・・ そして、人間としても大切な経験をさせてもらった。 これほど良い出会い、良き経験になるとは思ってもみませんでした。 E・ギガル、シャトー・ダンピュイ 2004.01.15 ![]() アラン・グライヨ 2004.01.16 クローズ・エルミタージュ ![]() |