毎日は書かないダラダラブログ

2007/02/09(金)21:29

長い1局

将棋棋譜(28)

▲芹沢博文ー△原田泰夫 昭和44年の順位戦で芹沢さんが30代前半、原田さんが40代後半というところでしょう。 芹沢さんは顔が広い棋士でいろんな世界に知り合いがいたようです。現在で言うと先崎さんのような感じなんでしょうかね。 原田さんは「三手の読み」で有名でしょう。晩年の顔からは想像できませんが、現役時代はかなりの攻めの棋風だったようです(玉損の攻め、尺進あって寸退なしなど)。 手数はもうすぐ400手という長手数で、恐らくプロの公式戦で勝敗のつく1局としては最長手数なのではないでしょうか?1局平均100手とすれば実に4局分の長さです。  内容は後手の陽動振り飛車に先手は中飛車にしてから向かい飛車にして△8四歩をとがめる指しかたをします。おそらく現代の相振り飛車でもこういう指しかたでとがめる事になるんではないでしょうかね。 100手目前後では後手玉に寄りがありそうにも見えますが後手が耐えます。ここからは延々泥仕合。恐らく秒読みの中延々と指されたものと思われます。先手が入玉するのが371手目で最後は後手の点数が足りずに決着。

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