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中古ピアノの正しい見分け方

 

中古ピアノの正しい見分け方

~まるごとピアノの本より~

 

どうしても限られた予算内で ( ・∀・)イイピアノを…★
ということになれば、
比較的マイナーなメーカーも含めて、かなり年数のたった、
中古ピアノを探すことになるでしょう。

古いピアノには、いまは入手しにくくなった、
とても優れた部材が使用されていることが多いのです。

たとえば、無垢板のケースや、良質の響板、象牙の鍵盤などなど。
それで、きちんと整備されていれば、現行のものよりもかえっていいものを、
みつけることができる場合があります!
しかも、この種のピアノは、あまり人気が無いため、
意外に安価で入手できることが多いです。

 

中古ピアノを選ぶときに気をつけたいことは、
新しいピアノを選ぶ基準とほぼ、同じですが、
それに加えて、次の点にも気をつけたいところです。

まずは。。。

「実際に弾いてみましょう。」
( ´-`)チュンチュン


※アクション不調チェックシート

(▼ω▼)ジー

・アクションから変な音はでていないか。

・下がって戻らない鍵盤はないか。

・トリルや連打を弾いてみて
 ひきやすさ&鍵盤にハンマーがきちんとついてくるか

・鍵盤の重さをチェック。
(時代物のピアノは、鍵盤が重く設計されていることが多く、こどもの練習にはつらい場合があることがあります。)

 

 

さて、次にうつります。


※ペダル不調チェックシート

(▼ω▼)ジーー

 

1.ペダルを踏んだとき、異音が出ていないか。


2.右側のダンパーペダル チェック

 ・踏んでみる→
 鍵盤をもとに戻しても、
 どの音もきちんと持続しているか。

 ・踏んで、はなしてみる→ 
 音がすみやかに消えるか。


3.グランドピアノの場合は、真ん中にある、
 ソステヌートペダル チェック

(これが無いものは、グランドピアノとしての価値がかなり下がってしまいます)

・鍵盤をたたいた後、このペダルを踏む→
 その鍵盤を戻しても音が持続するかどうか。
 そして、この状態で他の鍵盤をたたいたり戻したりしたとき、
 それに応じて他の音が断続すればO.K!

 

4.アップライトピアノの場合は、真ん中にある、
 弱音器 チェック
(ハンマーと弦の間にフェルトの幕がおりて音量をさげるしくみになっています)

・弱音効果があるかきちんとあるか。

・内部を観察し、フェルトの磨耗を確認。

(弱音器を作動させた状態で練習をくりかえしたピアノは、フェルトが磨耗して、
特定の音の弱音効果が薄れている場合があります)

 

5.グランドピアノの場合 左側のソフトペダル チェック
(鍵盤を少し左右に移動させ、ハンマーが弦を打つ位置をかえる働きをしているかどうか)


・ペダルの踏み具合で音量がかわるか。

・音色にも微妙な変化があるか。

【補足】
アップライトピアノ左側のソフトペダルは、ハンマーの打弦装置を狭めて、
音をちいさくするためのそうちです。
この効果は、あまり期待できないため気にする必要はないでしょう。


さてさて。お次は…



※音色チェックシート
(▼ω▼)ジーーー

※半音階を繰り返し弾いてみましょう。


・音量に不ぞろいが無いか。


・音質が極端にかわっていないか。
(澄んだ音・にごった音・かたい音・やわらか音など・・・・
音程によって、ばらばらにでていないかどうかをたしかめましょう。)

・弦がさびたり、伸びたり、巻き線がゆるんでいたり。
 あいだにゴミがたまったりしていないか。

(弦の均一性がうしなわれているため、どんなにていねいに調律しても、
おとが濁る可能性、大です。弦の張り替えは特に費用がかさむので要注意。)


◆理想ピアノは?


澄んだ、柔らかい音(または固い音)が全ての音階で出ていて、
それがよく伸びるもの。


◆要注意ピアノは?

特定の音だけ、極端に違和感のあるピアノ。
きちんと調律していないピアノをならべておくお店に違和感ありますが、
もしかしたら、ピンが緩んでいて、
調律をしてもすぐに狂ってしまうピアノの可能性があります。


(補足)その種のピアノでも、
人の好みや 使い方によっては、濁ったり、異様に弾んだ音を好むかもしれないし、
(あえて、調律でそのようなバランスをとる方法も実際に、あるそうです!)
例えば、バロックやジャズなどの演奏で そのようなほうが似合うといった例もあります。



 

※蓋を開けてチェック!
!(▼ω▼)ジーーー

 

・金属フレームに、ヒビが入っていないか。

・チューニングピンに、さびが生じていないか。

・正方形のピンの角がとれて丸くなっていないか。

・ピンの向きが弦にひっぱられて倒れていないか。
色やながさの異なるピンが打ち込まれているばあいには、
必要なメンテナンスがなされた証拠です。
あまりにもチグハグな場合は 修理のセンスが疑われます。( ; ̄ω ̄)

・ピンとフレームのあいだに挿入されている木製の輪
(ピンブッシユ)が、きちんと取り付けられているかどうか。
まれに、なくなったままの場合がありますが、これは、明らかに手抜き修理だそうです!
もちろん、そんな状態で、調律は安定しません。
かなり古い時代のピアノのなかには、むきだしの板にピンを直接打ち込んであるものもあります。この場合は、板に割れや、そりがないかを調べておきましょう。

 


※弦の状態をチェック!

 

・さびや、大きな傷が生じていないか。

・巻き線に、ゴミやほこりがたまっていないか。
(銅でできているため、新しいうちは赤光りしています。
しかし、古くなると、鈍い黒褐色になります。
これは 磨けば輝きをとりもどします。音色にはあまり関係はありません。

・弦の間隔は、そろっていて 均一に張られているか。
(古い時代のピアノのなかには、粗製乱造の時代の産物もまじっているので
注意したいところです)

 


※弦とハンマーフェルトをチェック。

 

・ハンマーがそれぞれの弦に、均一に当たっているか。

弦をうつ部分に生じた溝に注目。激しい練習にながく供されたものは、溝がふかくなっています。この種のピアノは、全体にくたびれていることが多いので、できれば避けたいところです。
時代的に古くても、あまり弾かれることがなく、放置されたピアノは、もちろん溝がふかくありません。この種のピアノは 保管状況がよければ新しいピアノとの差は少ないです♪)


・ハンマーの溝が修正されている場合、 ハンマーの形に注目!
ハンマーを横からみたとき、全体的に卵形をしていて、
弦とあたる部分も 若干の丸みをおびているもの
は、
いい研磨がなされています。

(溝の部分を、てっとりばやく削ったものは、弦と当たる部分が直線状になっているので、
手抜きです ヾ(。`Д´。)ノ
ハンマーが研磨されたものかどうかは、
ハンマーの側面と、弦を打つ面とのいろに違いがあるので見分けがつきます。
全体的に古びた感じでありながら、研磨された様子もなく、溝も深くないものは、
ほとんど弾かれなかった証拠です。 ( ・∀・)つ∩"
なかには、ハンマーをそっくり取り替えたものもあります。
ハンマーの真新しさで見分けがつきます。
全体に、ハンマーが交換されていれば、それはかなり丁寧な整備が行われた証拠です。
しかし、それなりに、価格も高くなるでしょう。

 

※ピアノの裏側をチェック!

・響板にヒビが入っていないか。

・板を張り合わせた面に隙間がないか。

・カビがはえて、黒ずんだりしていないか。

・響棒と響板に はがれがないか。
響板をノックして、ビビリが出るようであれば、どこかがはがれているのかもしれません。

・響板を裏側から触ってみたり、定規をあててみて、
裏側の駒の部分が異様にもりあがっていたら、
駒落ちの可能性があります。
海外の高級ピアノには、駒落ちしないものもありますが、
国産の普及品の場合は、 ある程度は やむをえない場合があります(´・ω・`)
響板がたるんで、その上に張ってある駒が さがってしまうことを言うのですが、
こうなると、音量のちいさい、とても情けないピアノになってしまいます。

・支柱は、その本数、割れやねじれがないかを確認。
もっとも、支柱のないピアノは 確認のしようがありませんが、
中古ピアノのばあい、本数の多い良心的なつくりのピアノを選びたいものです。

 

やすくて( ・∀・)イイピアノを探す場合には、
経験をつんだ調律師に相談してみると良いでしょう。

 

 

 

 




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