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技巧 ~ 歌う音 ~

 

 

技巧

歌う音

(若きピアニストへ より)

 

 

もともと打楽器であるピアノを

いかに!うたわせることができるか。。。

これは、最も大きな課題です。(;´Д`A ```

 

このなかで、3つの方法があります。

 

 

1.メロディーの音を、意図的に、重ね合わせること。

   

音を書かれている音価よりも

「わずかに」長くおさえて、次へ続く音または音群(音のかたまり)に、

微妙に重ねるテクです。( ´-`)

 

一秒の何分の1かのタイミングで音を重ねるというのが、

滑らかなカンタービレを作りだすコツです

o(#^^#o ) ( o#^^#)o


これは、曲の中の どんなレガート部分でも使えますが、

いちばん 効果的なのは、離れた音でできた、メロディーラインです。

 

 

2.バランス

 

この1秒の何分の1かの時間は、「バランス」のもとになっている

さまざまに合成された音を、作るときにも、また必要です。

 

これには、2つのやりかたがあるんです~。(*´▽`*)

 

一つは、前にもお教えしたとおり、

ピアノのキーを押す速さと重さが、

音の性質と大きさを決める

ということになるのです。

 

両手の音のバランスや、

片手のパートの主になる音と その他の音とのあいだのバランスを保つことは

キーを押す速さを決める 1要素となります。

 

けれども、どんな音でも ほかの音よりわずかでも、

先にひくと、その音が強調されるという意味では、

やはり タイミングを どうずらすかの問題といえます。

 

これを実現するためには、

メロディを弾く指を、わずかにのばし、

ほかの指は丸く曲げることです。

 

いうまでもないことですが、

こうしたコツというものは、

非常に正確にやらなければならないと同時に、

決して大げさにしてはならないものです。

なにしろ、1秒の千分の1のお話ですから・・・・・

(@0@)

 

 

このテクニックは、対位法的な音楽の一つのパートを響かせたり、

コラール風の作品において、メロディを引き立たせたりするには

非常に効果的です。

 

例えば、3声のインベンションを例にとった場合、

真ん中の声部の音を全部 上声部の音より ほんのわずか先に弾いて、

その声部を目立たせると、音が鳴るたびに、

この真ん中の声部が目立ってきこえます。

2つの声部を弾くときに、第3の声部がほかの2声部に対して、

どんな関係にあるかによって、

きこえたり かくされたりするというところから、美しさが生まれます。

 

こうした考え方は、バッハからリストまでの対位法音楽から、

20世紀音楽にいたる、あらゆるレパートリーに求められる、

明確なアーティキュレーションへとつながっていくのです。

 

 

3.ダンパーペダル

 

ダンパーペダルは、ピアノの持つ大きな財産のひとつです。

ショパンは、これを称して、「ピアノの魂」といっています。

けれども、その使い方は 非常に微妙なので、

指導したり、マスターするにも、大変難しいテクニックの一つでもあります。

 

このペダルが、ある音の響きを引き伸ばし、

次の音が、それに加わることで、お互いに重なり合うようにすることができるだけでなく、

倍音のような雰囲気が加わって音を豊かにし、

それによって、奏者が思うままに

音の色づけをすることができる手段となるということを、

まず、意識において おかなければなりません。。。。(;´Д`A ```

 

 

ダンパーペダルを好きなタイミングで上げ下げすることによって、

奏者は、どんな単音でも、和音でも、その響きの具合を

ひいては音質や持続力まで、自分でコントロールすることができます!

 

 

キーをおさえるのと同時にペダルを下げると、

おとは 充分大きいのですが、その響きはいくぶん小さくなります。

このやり方は、フレーズの最初の音を響かせたり、

一つ一つの音や、コードを切って弾くときに有効です。

 

ここで、覚えておかないといけないことがあります。

 

指が下がるのと同時にペダルがさがり、

指と同時か または ほとんど同時に

ペダルがあがらなくてはならないということです。

( ; ̄ω ̄)

 

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よく使われるのは、

「シンコペーションした」ペダルの使いかた。

 

これは、キーを押したほんの少し後に、ペダルを踏み、

次の和音がなり始めたらすぐ離す というものです。

このペダルの使い方では、

1秒の何分の1かのあいだ音が重なるのですが。

これは前に述べた、「指だけで音をかさねる方法」と同様に、

レガートの効果を生み出します。

 

けれども、音を保持するためには、

ペダルは指よりも、

はるかに有能なメカニズムであることを忘れてはなりません。

 

この2つの要素を、常に、

注意深く!連携させることです。

 

素晴らしい指の動きも、下手な思いいれ過剰なペダルを踏みすぎると、

あまりにもカンタンに、つぶされてしまうものです。

il||li _| ̄|● il||li

このことは、低い音域で 特に目立ちます。

なぜなら、低音域のほうが、ペダル効果がより大きくなるからです。

 

一方、

和音が変わったり、フレーズがおわったりするのに、

邪魔にならない範囲で、あるまとまった音全体にペダルを使うことは、

もちろん可能です。

時には、望ましいとさえ いえます。(キッパリ)

 

たとえば 、パッセージを弾くとき、

フレーズのもりあがった ピークのところでちょっと、

ペダルをかるく踏むことで、

旋律の流れを なめらかにすることができたりします。

 

この場合、

拍子ごとにリズムに合わせてペダルを踏むのはよくありませんが、

ゼクエンツでできているパッセージの場合、

ひとまとまりの音(音群)全体にとおして

ペダルをつかい、ゼクエンツが変わるごとに ペダルを変えるというやり方は、

特に効果的です。

慎重に、ペダルを使えば、大きな音のパッセージでも、

静かなパッセージでも、

上手にクレッシェンドすることができます。(●´ω`●)

 

ここで 注意しなくてはならないことは、

 

休止符や、スタッカートの部分は、

特別な場合を除いては、

ペダルを使ってはならないということです。

 

 

また、ある部分、まったくペダルをつかわないのも、

驚くほど効果があることも覚えておきましょう。

 

付け加えますが、

 

足のテクニックについて 一言。

かかとは、常に足の重みをささえて床の上においていますが、

指の付け根の膨らんだ部分は、いつも ペダルに触れているようにします。

 

ペダルは 普通すばやく、あまり 力をいれず、決して踏み鳴らしたりせず、

押し下げるものです。

そして 上げるときは、ダンパーが完全に弦にふれるまで、

充分あげなければなりません。

 

シンコペーションにしてペダルを使う場合 

あげるのはすばやく、速やかに振動を止めるということになります。

 

反対に、単音や 和音を長く保持するときのように

ペダルをゆっくり上げて、だんだんに振動をとめるということもできます!

 

「ハーフ・ペダル」という言い方は、

部分的に振動を抑えるというときにつかわれますが、

これは 押されたペダルを ちょっとの間、半分だけ上げて、

しかも、ダンパーは、充分効果を発揮するようにする、

というものです。

この方法を正確に使うと、

ベースの音を一度ひいただけで音を持続させておき、

高いほうの音は、例えば和音を両手で弾いて動かすような場合、

弦が 振動しないようにすることができます。

 

もしピアノに ソステヌートペダルがついているなら、

コレをつかうと、保持した「ペダルポイント」を大変効果的に、

しかも どんな音域でも、弾くことができます(〃ー〃)

 

最後に。。。

 

この章もさいごになりました、

次へ行く前に、

練習のための名言を、あなたにさしあげましょう。

 

ベーコン曰く

「正しい道をゆく足の悪い人は、間違った道をゆく走者よりも早く到着するのだ」

 

スティーブン・へラー曰く

「ゆっくり練習、すばやい進歩」:人は付け加えて、

「すばやい練習、のろのろ進歩」

 




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