書籍『私が愛した東京電力』を読みました*少しネタバレかも
【送料無料】私が愛した東京電力価格:1,575円(税込、送料別)書籍『私が愛した東京電力』を、先日、読みました。著者は、蓮池透さんです。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の人だ、という認識でした。このたび私が新しく知ることができたのは、蓮池さんは、拉致被害者家族連絡会の事務局長や副代表をつとめておられたこと。でも今は、家族会を除名されていること。蓮池さんは、東京電力の正社員で、原子力発電の部門にいて、福島第一原発で働いていた時期もあったこと。でも2009年に早期退職されたこと。もと社員だから情報があり、今は社員でないから自由な立場で発言できる、という蓮池さんが、2011年3月11日に始まった、福島第一原発の事故について、また原子力発電の今までやこれからについて、書かれた本です。どのような経緯で今回の事故が起こったか、蓮池さんの考えは興味深いです。詳しくは本をお読みください。原子力発電の今後についてですが、蓮池さんは推進派ではありません。使用済み核燃料を処理する方法や場所が決まっていないために、続けることは困難なので、先細りになって、いずれやめざるを得なくなる、との見解です。反対運動が起こらなくてもです。定期点検で次々止まる原発を、二度と動かさないでそのままにしてほしい、と私は思ってきました。代替エネルギーの開発に10年かかるなら、その10年は節電に耐える、と思ってきました。蓮池さんの考えは、その10年間(仮)は原子力発電を使ってお年寄りの熱中症とか、企業の損失を防ぎ、節電期間なしで代替エネルギーに切り替える、ということなんだと思います。それも一理あると思います。少なくとも玄海原発は運転再開したし、それが現実的なのかもしれない。でもですね、次々に原発を建設していた時期よりも、大規模な地震が起こる可能性が高くなっている現在、運転中の原発を地震が襲うのと、運転停止中の原発を地震が襲うのでは、後者のほうがましだ、と私は思うのです。