◆ラテン旦那と大和撫子妻◆

プリキンダーの先生って、楽じゃない!



今日は、プリキンダーでの話にしましょう。


木曜日はね、ティファニーのクラスへ私が出向いて行って、
皆に本を読んで聞かせる日だったんです。


ちゃんと良い子にして話を聞いてくれた時の為に、

クッキーやマフィン,カップケーキなどを持って行きます。




今までは、幼稚園の部(マイケル)と3年生(二コール)
での経験はあったんだけど、

3,4歳児対象のプリキンダーでは初めてだから
ちょっと不安。。。(笑)


この制度(小学部のみ)、去年からあるんだけど

1年の内、2回リーディングの順番が回ってきます。


今年はティファニーも学校へ入ったので合計3人。
3x2=6.。。。

6回学校へ出向いて行って、本を読まなければなりません!



お~~! のぉ~~~!



緊張の面持ちでティファニーのクラスへと到着。

本を3冊、そしてクッキーの袋を抱えて教室へ入ると、
先生に促された子供達が
元気に挨拶をして来てくれます。


皆大人しく、工作をしていたようで
とても静かでした。


皆何て可愛いの!!!


いそいそと寄って来て、私の髪を興味深そうに触って、(私の髪は腰まであるので)
「I like your hair.」(素敵な髪の毛ね)
なんて言うおしゃまな女の子も居る。

お構い無しにスペイン語で話しかけてくる男の子も居たりして、

返答にあたふたしてしまったわ。。。



さあ!  早い所終わらせて帰ろう!


ここはエンターテイナーにでもなった気持ちで、
子供達を退屈させないようにと、各親の腕の見せ所です。

先生も見ているから初めのうちはちょっと緊張するけど、


話し始めたら何だか調子ずいて来ちゃって、
最後まで“私”のままで突っ走っていましたけど。。。(苦笑)


初めに子供達に挨拶をして、軽く自己紹介。

そして、本を高く持ち上げて、本の作者や絵について軽く説明して本題に入ります。


キラキラした可愛い目で子供達は朗読を聴いてくれます。


そこで先生は、

「直ぐに戻って来ます。
皆言い子にしてMrs.○○(私の名前)の話を聞くのよ!」

と言い残して、一時退出しました。



私は気が楽になって先生にでもなった気分で、悠々と本を読み始めます。



ところが、読み始めて直ぐに、
もっと絵を良く見たいという気持ちから、
全員が前にジリジリと詰め寄って来てしまった為に、

押し合い へし合いになって当然のように喧嘩が始まりました。


(おいおい!お前達!ここで喧嘩は止めてくれよ~~~~!)


慌てて仲裁に入って、喧嘩を鎮めました。(ふぅ~~)



「それじゃあ、続きを読むからね!」


2ページ目にさしかかると、
今度は女の子(マカレナ)が、男の子(ホアキン)の頭を軽くド突いたとかで、

ホアキンが、うわぁ~~~ん!と泣き出しました。


ホアキンは、丁度お昼寝前の時間だったから疲れていて、
機嫌が悪かったみたいなんです。(Cranky~。。頼むよ~!)


冷や汗かきかき、どうにか仲直りをさせて、


再び朗読の開始。



すると又ホアキンが、


「皆のせいで全然見えないよ~~~~!」

と半べそで叫び始めました。
見るとしきりに目をこすっています。(相当眠いみたい)



私:「よしよし、ホアキン。
君は疲れているみたいだから、Cot(学校でお昼寝等に使う簡単な寝具)を用意するから、
そこで横になっていなさい。」


むずかるホアキンを抱っこすると、嫌がって暴れ始めました。


「私がCotを持ってきてあげる!」

レイナが気を利かせてCotを持って来てくれた。


ハトヤのコマーシャルのように(古い!)
暴れるホアキンを横抱きにして、Cotへ寝かせると
素直にブランケットをかけて身体を丸めました。


やっぱり未だ3,4歳はこの時間になると疲れちゃうのよね。(笑)


気を取り直して本を読み始めました。
朗読の最中に、時々大きな声で質問をして来る子も居ます。


本来なら、20分という時間内で大体2,3冊は読めるんだけど、

何せ予期せぬアクシデントがあったから
結局1冊で時間が来てしまいました。


先生が戻って来て、
ホアキンの状態を見てニコニコしながら私に目で合図を送って来ました。


「良い子にしていた?」

という先生の質問に、


全員大声で、「YES! Mrs.ゴンザレス!」(え!?)


先生はニコニコして私にも同じ質問をして来ました。


「Of course,Mrs.Gonzalez. They did a great job!」


すると先生は

「それなら、Mrs.○○の持って来てくれたクッキーを皆で
いただきましょうね!」



一人死んだように寝ているホアキンをよそに
クッキーを手にした子供達。


あっという間に平らげてしまいました。


「もっと欲しい~!」

「○○ちゃんが私のクッキーを割っちゃった~~~!」


又何かしらの騒ぎが起きて来ました。



ふぅ~~~。。。。

プリキンダーの先生は大変だわ~~~~~。。。。



先生と軽く話をして、教室を出てドアを閉める時に

先生につい、


「Good luck!」


といわずには居られませんでした。


先生はそれを聞いて噴出してから、何回も頷いていました。






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