2008/10/30(木)07:38
●心の目●
アメリカ大統領選挙も大詰めだねぇ。。。
今回は今までに無い注目度で、若い人達は元より今まで政治に関心の無かった人達まで加わって、派手な盛り上がりを見せている。
私も暇さえあればニュースに噛り付きで、私には選挙権は無いけどこの選挙戦は、興味関心をそそられた。
長女のJenは殆ど毎日、学校帰りに友達とダウンタウンにあるObamaのサーポーターのオフィスに出向いて手伝っている。
私は彼女に、どの党とか誰を支持するべきか、という様な、
彼女自身の判断を誘導するかのような口出しは一切していないけど、
彼女自らが選挙戦の成り行きを見たり、友達と話し合った結果、Obamaを支持しているみたいです。
一昨日、空手の朝稽古から帰り、お腹が空き過ぎて胃がグルグルと鳴る中、TVから流れて来るオハイオ州でのObamaの演説を聞きながら、手早くランチの用意をしていた。
しかし演説も後半に行くに従って、食事をする手が止まり、
鳥肌が立ち始め、それからは感動と涙で食べられなくなってしまった。
胸が一杯になっちゃって、それに伴ってお腹まで一杯になっちゃった。
これは、私が年だから涙腺が緩くなって、、、とかそういう問題じゃなくて、マジで感動した。
政治家の演説を聞いて泣いた。なんて未だかつて経験した事が無かったから、それだけ私にとっては衝撃的でした。
今までブログをやっていて、政治的な内容は一切避けて来た私だけど、
今回だけは、どうしても一言言いたかった。
唯、私が何党の誰を応援しているとか言うことではなくて、感動したこと、
嫌気が差した事などを書き綴ったものです。
もしもそういう、政治が絡んだような話は聞きたくない。という人が居たら、遠慮なく飛ばして下さい。
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Obamaの演説を聞き終えて、先ず初めに頭に浮かんだ言葉は、
【Unity:統一】
そして、
【Harmony:調和】
それから勿論、【Revolution:変革】
保険や税金、経済に教育にイラク問題etc...と、語った内容は多かったけど、私が一番感動したのは、Unityの部分。
その場面では、あの有名な Martin Luther King Jr の、“I have a Dream”のスピーチを髣髴とさせた。
人は何だかんだ綺麗事を言いながら、色眼鏡を通して人を見ている場合が多い。
見かけや学歴、知名度、障害の有る無し、貧富、肌の色等々で、安易にその人の良し悪しが決まっちゃったりする。
そういう行為は愚かだとは分かっていても、
多かれ少なかれ、無意識にもそういうフィルターを通して人を見、裁いている。(中には意識的な人も居るけど!)
でもObamaが私達に送ったメッセージは、宗教や人種、思想の違い等の様々な相違で隔たれている壁を取り除き、心を一つにしよう!
という勇気と希望を、私達にもたらせてくれた。
その点に私は胸が震えた。
今まで共和党でも民主党でもない、中立な立場を保って来た私だけど、この選挙戦では、共和党の戦術に吐き気を催す事が多かった。
イメージとしては、とにかくネガティブ。
これは政治の戦術ではよく使われるものだけど、
このネガティブさの度が越していたのだ。
中でも特にビックらこいた、というか恐怖を感じたのは、
MSNBCの、“Hardball with Chris Matthews”でのインタビューで、
ミネソタ州の共和党の女性議員が、共和党のネガティブ・キャンペーンの一環として叩いて(執拗に拘って)来た、Obamaのバックグラウンドを持ち出し、彼をとてつもなく怪しい人物として、
この際だから、この国の全議員を、誰が偽アメリカ人で誰が本物のアメリカ人なのか調査しよう、とまで言い出した。
私と旦那はたまたまその番組を見ていて、
得々として語る彼女を見ていて、その思想の恐ろしさに身の毛が弥立った。 何て危険な人物なんだろう。
こんな人間が議員なんてやってるんだから、世も末でしょう。
これだもの世の中から差別は無くならず、殺し合いをするのも、不本意ながら頷けてしまう。
流石に彼女は放送後にあちこちで叩かれ、ミネソタでの競争相手である民主党候補の下に、一刻でも早く彼女を追放するようにと、沢山の寄付金が舞い込んだ。
だけど、この発言をバックアップする人間が多かったのも事実。
大っぴらにとは言わないが、お茶を濁す感じで賛同する人も多いのだ。
共和党の選挙活動を見ていると、それを煽るかのようなものが目立った。
そしてそれに乗って、過剰に過激に反応する人間が沢山居るのだ、という事を配慮していない、という風に私の目には映った。
それが故意的なのかどうなのか。。。。それは分からないけど、
共和党は、Hate crimeを増長させたいのか???
私は胸がムカムカする思いで、ニュースを見る日が続いた。
McCainは私が思うに、この選挙でネガティブな部分が強調されがちになっているけど、本来は人間的にも素晴らしい人なんじゃないか。。。
インタビューを見ていても、お茶目でユーモアがあって真摯で、とても好感が持てるのに、選挙の戦術で、自分の意思とは違った方針を取らざるを得ない、苦しい状況にある気がしてならない。
だからなのか、TVで彼を見ていると、とても可哀相になる。
彼の略歴を見れば、尚更そう感じる。
ManCain campaign=ネガティブ
Obama campaign=ポジティブ
私の中では、そういう印象になってしまっている。
それから残念な事に、今まで懸念されていた事が、2日前に実際に起きてしまった。
オバマ暗殺を計画していた、白人至上主義のスキンヘッド達が逮捕されたのだ。
少しでも有色人種が居る場所で襲撃したかったらしい。
しかし逮捕されたのは、氷山の一角だろう。
まだまだ根強い差別主義者はウジャウジャ居る。
どんな暗殺計画を練っているのか、実際に行動に移さない事を願うばかりです。
それでも性質が悪いのは、聖人の仮面を被った差別主義者だ。
それに地位があったりすると最悪だ。
少しでも世の人達が、人間の上っ面にある、余計なアクセサリーに惑わされること無く、心の目で人を見れるようになれば、戦争やHate Crime等の悲しい事件は起こらなくなるのだろうに。。。
どんなにか平和な世の中が訪れる事だろう。。
Dr.Martin Luther King Jr.やJohn Lennon、そして多くの人達が夢見た日も、そんなに遠くはないかも。
そんな希望の光がObamaの演説を通して、私を暖かく包んでくれたような気がした。
Youtubeに、彼のフルスピーチがUPされてたけど、
特に、24分40秒から最後に掛けてが圧巻です。
Barack Obama: Closing Argument
キング牧師のスピーチ“I have a Dream”
Martin Luther King Jr “I have a Dream Speech”
ついでに、ミネソタの恐ろしい女性議員 Michelle Bachmann 。
Obamaを始め、左翼、民主党、リベラル派はAnti Americanだとも取れる意見に、司会のChris Matthews もこの点を明らかにしようと、呆れ半分厳しく追及している。
Colin Powell がObamaをサポートすると発表した時に、何故民主党を支持したのかという理由の一つに、この女性議員の事にも触れていた。
Michelle Bachmann :Witch Hunt For Anti-Americans
最後に、
John Lennon “Imagine”