土佐一人新聞

2009/11/27(金)07:30

安いリンゴがあるものだ。

生活(3587)

 少し前、女房が宅配生協からリンゴを買った。大きなリンゴが6個も入って僅か900円だと言う。  重さを測って益々驚いた。一個が500グラムもある。つまり、合計で3キロもあるリンゴが900円なのだ。キロ300円でしかない。  生協の販売コストや、運賃を考えると、リンゴ農家の取り分は、たぶん半分ぐらいにしかならない。リンゴ農家が可哀そうだと思うリンゴだった。やはり、自分がミカンを栽培しているから、農家の立場で考えてしまう。  こんな大きな美味しい一級品リンゴが、1個が150円、つまり農家の収入は恐らく80円ぐらいだろうから、合わないような気がしてならないのだ。  これだけの品質を揃える場合、選別して除いたリンゴを考えると、難しいとしか言えないからである。  つまり農作物は色々な品質のモノが出来るが、それを選別して、上級品を高く売り、中級品を安く、悪いモノを捨てると言う選別をする。私もミカンを耕作しているから、何時も選別で選り分けており、その気持ちが痛い程感じるのである。   1個が500グラムもある大きい美味しいリンゴである。

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