新宿御苑の紅葉・黃葉を楽しむ(その5)
新宿御苑の「大温室」の内部に入る。近くにある大木戸門から入ると、まず目にするのは、光り輝くガラスの温室。2,750平方メートルもの広さの温室内には、様々な植物が展示されています。展示内容は、山岳地帯の熱帯植物や沖縄・小笠原の亜熱帯植物、熱帯低地の熱帯植物など、複数のセクションに分かれています。また、新宿御苑では、熱帯植物や亜熱帯植物を中心に約2,700種を栽培するほか、日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、絶滅危惧種の生息域外保全にも取り組んでおり、温室内でも絶滅危惧種の植物を鑑賞することができます と。 「新宿御苑における自然保護の取り組み新宿御苑は次のニつの団体への参加を通して絶滅危惧植物の生息域外保全に取リ組んでいます。まず第一に、新宿御苑は日本植物園協会の一員であり、関東拠点園、ランとハナシノブ[Polemonium kiushianum]の特定植物保存拠点園、種子保存拠点園に指定されています。第ニに、新宿御苑は植物園自然保護国際機構が立ち上げた「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」に登録されています。絶滅危惧植物の栽培地域野生植物保全拠点園として、新宿御苑ではハナシノブなどの国内希少野生動植物種の保全への取り組みや、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に定められたその他の絶滅危惧植物の栽培を行っています。絶滅危惧植物の種子の収集と保存新宿御苑は他の植物園、大学、研究期間などと連携して、絶滅危惧植物の種子の収集と保存に取り組んでいます。さまざまな機関によって日本各地で採取された種子が、保存のために種の確認用のさく葉標本と併せて新宿御苑に送られてきます。種子は新宿御苑で冷凍保存され、さく葉標本は国立科学博物館実験植物園に送られて保管・分類されます。種子の保存は植物を実際に栽培することに比べ、非常に小さなスペースで膨大な多様性を持つ標本を保存しておける、より効率的で実用的な方法と言えます。」 大温室入口。「大温室のご利用案内この温室では、気候などに応じて多様に展開する熱帯の植物や絶滅危惧植物の展示を行っています。ゆっくりご鑑賞下さい。」 カトレア(Cattleya)。濃い紫〜マゼンタ色は、カトレアの代表的な園芸品種の色合い。後ろにある白花のものも同じくカトレア系の交配種。① 白い大輪のカトレア(中央) 典型的な 大輪系カトレア リップ(中央部)の黄色がアクセント フリルのある花びらが豪華 → Cattleya labiata 由来の交配種に多い形② 黄色 × 赤リップのカトレア(奥) 非常に華やかな組み合わせ “レリオカトレア(Lc.)”などの交配でよく見られる配色 → 黄色花は C. dowiana 系統の血を引くことが多い③ 左側の淡い紫色のカトレア(左) 花弁が細めで繊細 「レリア(Laelia)」系の血が入った 軽やかなタイプのカトレア いずれも 純粋な1種のカトレアではなく、園芸交配種(ハイブリッド) であると。白〜淡緑の斑の入った葉の植物は、アグラオネマ(Aglaonema)。壁面上部に垂れ下がる大きな斑入り葉はディフェンバキア(Dieffenbachia)。こちらもサトイモ科の代表的な観葉植物で、温室の立体的な植栽によく使われる と。この可憐な紫色の花は、ティランジア・キアネア(Tillandsia cyanea)。和名 チランジア・キアネア または クジャクアナナス と呼ばれる植物。ウナズキヒメフヨウ(Hibiscus schizopetalus の近縁種)。英名 Sleeping Hibiscus / Turk’s Cap Hibiscus と呼ばれる植物。つぼみのように見えて、完全には開かない花→ 花弁がねじれるようにして閉じ、下向きに“うなだれる”姿から ウナズキ(頷き) の名があります。近づいて。切れ込みの入ったつる性の葉はモンステラ(Monstera) の幼葉。「ハナキリン(花麒麟)」Euphorbia milii。近づいて。「ハナキリン Euphorbia milii トウダイグサ科」。「金鯱(キンシャチ)」 と呼ばれる代表的な大型サボテン。赤い“つやつやしたハート形の部分”を持つ植物は、アンスリウム(Anthurium)。近づいて。タシロイモ(Tacca chantrieri)。・まるでコウモリの羽のような黒紫色の苞 タシロイモ属特有の形で、まさに「バットフラワー」。・長く糸状に垂れ下がる“ひげ” ひげのように伸びる長い付属体が最も特徴的。・中央の塊状の花序 丸く集まった蕾・花が中心に密集。・深い黒紫色 自然界では珍しい黒色系の花。Chondrorhyncha discolor(コンドロリンカ・ディスカラー)・ラン科 オドントグロッサム連(Oncidiinae) に属する小型ラン・葉が細く、花茎は短く、うつむき気味に咲く・花はカトレアのように大輪ではなく、中小輪・色や模様が独特で“discolor=二色・変色”の名がつく熱帯スイレン(Nymphaea)。レモン。「ミカン科レモンCitrus limon Burm. f.特有の芳香と酸味があるシトロン系柑橘類。適地では一年中収穫できます。インド東北部」 「ヤマトゲバンレイシ」。ヤマトゲバンレイシは、バンレイシ科の常緑樹である。樹高は10m程度に。葉は、長楕円形で、革質、幾分光沢を見せる。果実は、径15cm程度で、果皮には刺がある。芳香は強いが、果肉は果汁分に乏しく、甘味にも乏しくあまり食用には利用されていない と。 「ヤマトゲバンレイシ(山棘蕃茘枝)和名は、中国名の音読みから。中国名は、恐らく英名からの直訳と思われる。Annona martanaバンレイシ科」 ・・・もどる・・・ ・・・つづく・・・