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カテゴリ:JINさんの農園
先週末に我が本社のある大崎駅西口のシンクタワービルを訪ねたが、
隣にソニーの新オフィスビル「ソニーシティ大崎」が完成していた。 地上25階、地下2階、搭屋1階 、高さ約140mの高層ビル。 以前にもこのブログに、このビルの建設中の状況をアップしたが、下から見ると窓の外に 多くの手摺りのような物が張り巡らされていたのだ。 これは「ソニーシティ大崎」のビル壁面に採用した「気化冷却外装"バイオスキン"」システム。 水が気化する際に周囲の熱を奪う性質を利用して外部の空気を冷却することで、 ビル内部の空調負荷を軽減するとともに、都心のヒートアイランド現象に対して建物自体が 効果を発揮する世界初の試みなのである。 幅140m、高さ120mにわたって東面に採用したと。 構成する主要部材は、長さ1.8mのルーバーで、これを繋いで、その数は1万6992本に 及ぶとのこと。 70×110ミリの素焼き製の筒状のルーバーの中には、絶えず水が流れていて、この水が ルーバーからしみ出た際に周囲の熱を奪う"気化熱"を利用し、温度を下げる仕組み。 周囲の気温は2℃、ルーバー自体は10℃下がるとのこと。 中を通る水は雨水を利用。屋上から地下タンクに送られた雨水をポンプで押し上げ、 壁面を覆うルーバー内で循環させるとのこと。 ビルの入り口の前庭には、さすがSONYのビルらしく巨大な屋外映像スクリーンが 植栽と共に建ち並んでいた。 そしてこのビルの前からの線路を隔てた大崎ゲートシティービル群。 既にこの新システムが稼働しているのか不明であったが、稼働している時にこのビルの 下を歩き、その効果とと冷気を実感してみたいのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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