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カテゴリ:養蜂
晩秋が過ぎ、近年は暖冬と報じられながらも、我がミツバチにとっても寒さ厳しい季節が やってきました。 昨年は4群の越冬に挑戦しましたが、昨秋の群勢は小さく、冬の寒さも厳しかったこと、 そして越冬のための保温対策も不十分であったため、2群は春を迎えられませんでした。 セイヨウミツバチは冬の時期も自分たちの巣の温度を20~22℃前後に保持しなければ 生きていけないとのこと。そして巣外活動こそ行わないが冬眠することはないのです。 その為には、密集で生活し、所謂押しくらまんじゅう状態で自ら羽を振るわせ体温を上昇させ、 巣温を維持させるようにする必要があるのです。 今年は通販で50mm厚みの発泡スチロールの板を購入し、希望サイズに切断してもらった ものを送ってもらいました。 これを発泡スチロール専用の接着剤を用い箱を製作しました。 更に事前に購入しておいた3Lの段ボールも準備。 最下部に発泡スチロールの底板を敷きその上に、1段に密集させたセイヨウミツバチの巣箱を この段ボールの中に入れ込みました。 予定ではもう少し隙間が出来るはずでしたが、見事に横幅はピッタリ!! あぶない!!あぶない!!。この状態で数時間おき、前日の雨で濡れた巣箱を乾燥。 そして余裕のある群には、1枚の給餌器を挿入し砂糖水を入れてやりました。 群勢の強い群には、砂糖水を巣箱の上に、そして砂糖水を飲みやすいようにスポンジも 一緒に。巣箱の上部の空間も想定外のズバリ賞だったのです。 最終的には巣箱の中に給餌器を入れてやり、巣箱の中で砂糖水を吸える様にしてやる つもりですが。 段ボールの上蓋はテープで貼り付けずに折り畳むだけにしておきました。 そして更に発泡スチロールの箱を逆さに上から落とし込みました。 こちらも見事な設計で、上部に差し込み軽く押し込みながら見事に最下部まで。 こうしておけば、冬期の内検も容易と考えたのです。 発泡スチロールの箱を上部に抜きあげ、段ボールの上蓋を開けば砂糖水の補充も 出来ますし箱の中のミツバチの状態、砂糖水の補充も比較的安易に出来るのです。 そして内側の段ボールには15mm×30mm程度の巣門を設けてやりました。 そいて発泡スチロールにもφ30mm程度の巣門を。 昨日は日も差し、温度も高くなったこともあり早速ミツバチ達がこの巣門から 出入りを開始していました。 白亜の越冬用高級マンションの完成です。 発泡スチロールは全面接着していませんので、雨が底から染み込む可能性が有るため その対策が更に必要なのでしょう。 後日所謂ビニールトンネルで覆ってやることも検討中です。 冬季のミツバチは体温維持のため、かなりの量のエサを消費するのです。 2週に1度程度はエサの減り具合を確認し、秋のうちに巣箱の中の各巣脾に貯め込んで おいた蜜が少なくなった場合は、越冬用に保管しておいた蜜巣脾を1枚ずつ補充することも 考えなければいけないのです。 この越冬対策用に費用もかかりましたが、この対策で全ての群が無事に春を迎えられ、 春の菜の花に元気で訪花して欲しいと考えている素人養蜂家なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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