JINさんの陽蜂農遠日記

2018/02/20(火)01:29

大歩危・かずら橋

国内旅行(1709)

 愛媛県今治市長沢にある今治湯ノ浦インターチェンジから今治小松自動車道に乗るそして徳島県三好市にある井川池田インターチェンジから徳島自動車道に。土讃線沿いを走る32号線を大歩危そしてかずら橋方面に向かう。  道の駅 大歩危で車を停める。ここは吉野川上流の名勝地。川の緑と岩肌の色さらにはそこに根付く植物の美しさ、そして空の青さが素晴らしかった。「大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)」は、2億年の時を経て四国山地を横切る吉野川の激流によって創られた約8kmにわたる溪谷で、大理石の彫刻がそそりたっているかのような美しい景観。名前の由来は、断崖を意味する古語「ほき(ほけ)」から付けられたという説と、「大股で歩くと危ないから大歩危」、「小股で歩いても危ないから小歩危」という説があると。また、大歩危峡は、その間近に見える美しい岩石やV字谷の様子から日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所として、国指定の天然記念物。 大歩危遊覧船乗り場。四季折々V字に切り立った大歩危峡の峡谷美を川の上からゆったり堪能することができるのです。岩肌が下流に向かって どれも45度傾いていた。小歩危は流れが急なため、遊覧船は途中でUターンし戻ってくるのだと。 そしてかずら橋大型駐車場に到着し再び車を停める。  レストラン・売店の中はワンフロアの大きな施設。 かずら橋に向かう途中の渓谷も大歩危・小歩危と同様に青い流れで美しかった。 祖谷渓大橋の路面に描かれていたかずら橋と「ようこそ 祖谷へ」の文字。 祖谷渓大橋からのかずら橋。平家一族の哀話を秘める、秘境“祖谷”にあるかずら橋。シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、長さ45m・幅2m・水面上14m。 昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設であった。3年毎に架替えが行われる。(国指定重要有形民俗文化財)。 祖谷のかずら橋の場合、古文書によると、かって7ないし13の橋が存在したとされると。最古のものは、1646年(正保3年)の「阿波国図」にかずら橋が7つ存在したと記録されていると。」また1657年(明暦3年)「阿波国海陸度之の帳の写」の祖谷紀行には13のかずら橋があったとされると。 起源はその昔、弘法大師が祖谷に来たとき困っている村民のために架けたとか、あるいは平家の落人がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛を使って架設したとの伝説もあるが定かではないとのこと。 大正時代に一度、ワイヤーを使った吊り橋に架け替えられたが、1928年(昭和3年)、地域振興目的でかずら橋が復活。ただし安全のためワイヤーは使われており、かずらはワイヤーを包み込む装飾とも言えると。旅友のSさんは、高所恐怖症、よって500円を払い単独でこのかずら橋に挑戦。 下が透けて見え、非常に怖かったのであった。一方通行で引き返せない!!と必死につかまりながら、一歩づつ慎重に。 既にカメラを構える余裕は全くなし。久しぶりの緊張感。 渡る前に地下にいた観光ガイドのオバチャンが「男性はへっぴり腰の方が多いです。わざわざ500円払って、皆さん怖い思いをされに来られます。 3年に一度 掛け替えの時期は一週間ほど通行止めになります。 掛け替えてから時間が経っていないのでまだ大丈夫です。切れません… たぶん…」 との声を思い出したのであった。14~15m下には轟音をたてながら流れる清流が。 なんとか無事渡り終え対岸に。ここ祖谷には、幼い安徳天皇と平教経(たいらののりつね)(国盛・くにもり)一行がこの地に逃れ平家再興の望みをつないだという『もうひとつの平家物語』が語り伝えられているのだ。1184年の壇ノ浦の戦いに敗れ、平氏一門の武将たちは覚悟を決め、海に入水し、幼い安徳天皇も祖母である二位尼に抱かれて、西の海に身を投げたと。また、祖谷平家伝説の主人公の一人、平教経(以下、平国盛)も源氏の武者二人を道連れに海に沈んだと。しかし、壇ノ浦で亡くなったといわれる安徳天皇も平国盛も、実は影武者だった・・・。屋島の戦いで敗れた後、平国盛(教経)の一行は、ひそかに幼い安徳天皇をお守りしながら、この祖谷の地にやって来た。そして、山深い祖谷の地で、平氏再興の望みをつないでいたと。 徳島の郷土料理「でこまわし」を楽しんだのであった。 祖谷(いや)の粉(こ)ひき唄を想い出しながらこのかずら橋を後にしたのであった。   ♪♪祖谷のかずら橋ゃ 蜘蛛の巣〈ゆ〉の如く 風も吹かんのに ゆらゆらと 吹かんのに 吹かんのに 風も風も吹かんのに ゆらゆらと♪♪ ♪♪祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆら ゆれど 主と手を引きゃ 怖くない 手を引きゃ 手を引きゃ 主と 主と手を引きゃ 怖くない♪♪ 

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