先週初めに、今年の最初の趣味の養蜂のハチミツ絞りを行いました。
働きバチが花から集めた花蜜は、実は、ハチミツではありません。
巣へ持ち帰った花蜜が働きバチたちによって熟成・濃縮されて、はじめてハチミツとなるのです。
まず、働きバチは、「口吻」と呼ばれるストローのような口で花の蜜を吸い胃のそばにある
蜜胃(みつい)というところに花蜜を貯めて巣に持ち帰り、巣の中で待っていた
別の働きバチに口移しで蜜を渡すのです。
【http://www.beekeeping.or.jp/honeybee/partnership】より
ミツバチをはじめとするハナバチ類は、いずれもその栄養源のすべてを花蜜と花粉に頼っています。
花蜜はハチミツとして、花粉はハチパンとして巣に蓄えられるのです。
巣の中に白や黄色、ピンクの色の付いている部分が、ミツバチが集めた花粉。
光っている部分が貯めたハチミツです。
この時、持ち帰った働きバチの体内の酵素の働きで、花蜜の成分である「しょ糖」を
「果糖」と「ブドウ」糖へと変させるのです。
この日は3群より10枚の巣枠を家に持ち帰りました。
蜜蜂と格闘し、巣にいた蜜蜂嬢を箒刷毛で払った後、蜜のぎっしり溜まった
巣碑を巣箱に入れて家に持ち帰りました。
ミツバチ嬢達が集めて来たハチミツは、巣の中でミツバチ嬢達が自らの体内で水分を飛ばし、
更に羽を震わしハチミツを濃縮します。34℃前後という巣の中の高温も、ハチミツへの
熟成・濃縮を促進。ハチミツが丁度いい具合に完熟(糖度約78度)したら
ミツバチ嬢たちが完熟の印として白い蓋をして巣房に密封保存されるのです。
この白い蓋は「蜜蓋(みつぶた)」と呼ばれるもの。
我が家では、巣枠全体がこの白い蜜蓋で覆われたもののみ採蜜しています。
この完熟状態になったときが我が家の採蜜のサインなのです。
非常に濃厚なそして香り高い、甘いそしておいしいハチミツが採れるのです。
全面が白き蜜蓋で覆われた巣枠。
しかし、完熟(濃縮)状態を待たずして、採蜜された蜂蜜は、水分が多く糖度が
低いものになります。これに熱を加えて濃縮することで糖度を高める
ことも行われていると聞いています。
しかしこれも無添加ですので純粋蜂蜜と呼ばれているようです。
市販されている蜂蜜の中にはこういったものも、販売されていると聞いています。
ハチミツは糖度や濃度ではなく重量単価のみで販売されているのがほとんどなのでは
ないでしょうか。
今年も妻が事前に遠心分離機や包丁、濾過網、ハチミツ容器等を熱湯消毒しておいて
くれました。
そして妻が暖めた包丁でこの巣蓋を剥ぎ取ります。
巣蓋を剥ぎ取るとハチミツが溢れて滴り落ちて来ます。
新しい巣房のものや、ミツバチが何回も貯蜜した巣房のものと、色も様々です。
こちらの蜜蓋も剥ぎ取りました。
そして熱湯消毒済みの遠心分離機に蜜蓋を剥がしたものを入れて、遠心力でハチミツを
容器に飛ばし出します。
そしてこの作業を何回か繰り返しました。
遠心分離機容器の下部に琥珀色のハチミツが貯まって来ました。
容器の外からも貯まって来たハチミツが確認出来ました。
この作業を何回も繰り返したのです。
容器にも大分貯まってきました。
巣枠受けの直下までハチミツが貯まって来たので、ここで1回目の濾過の開始です。
網目の大きさの異なる2段に重ねた金網で濾過。
出口を開けると周囲にハチミツの香りが拡がって来ました。
琥珀色の濃度・糖度の高いハチミツがダラーーーと。
遠心分離機で剥ぎ取られた巣房の欠片もきちんと濾過。
そして一時保存の容器に貯まったハチミツです。
全部で15Lほど採蜜出来たのでしょうか。
そしてこれも妻がネットで購入したガラス瓶を
大きな鍋に入れ熱湯消毒、蓋も同様な方法で。
そして乾燥させた瓶にハチミツの充填作業です。
そして瓶詰め作業も完了。これらパッケージング作業は全て妻がやってくれています。
ラベルも印刷して瓶に貼り付けてあります。
「Jinさんちのおいし~い蜂蜜」。
住所、名前も記入してあります。
これは内容量600gのもの。
今年は300g、60gのものも少しずつ造ったようです。
今年も多くの友人、知人から予約を頂きましたが、
趣味の素人養蜂家ですので、毎年採蜜出来る量は安定しないのです。
4本、5本等の予約の御連絡も頂きますが、出来るだけ多くの方にお分けし、
楽しんでいただきたいので今年はお一人MAX2本とさせていただきました。
秋にはもう1回、量は今回よりは少ないでしょうが絞れるのではと考えている
素人養蜂家なのです。
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そしてお陰様で昨日で全て完売・発送済みとなりました。
ご予約いただいた皆様、どうか100%完熟の天然ハチミツをお楽しみください。
今年のハチミツの味はいかがでしょうか?