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カテゴリ:花
今年も我が家の駐車場の横の『ミズヒキ』が小さな花を開き出しました。
雨の翌朝、茎の節部に宿る水滴の姿も。 長さ20〜40cmになる花穂を出し、それに小花がまばらに咲く。 小花の色は上半分は赤色、下半分は白色なのです。 和名『ミズヒキ(水引)』は、正月飾りや祝儀袋などに使う「水引」の名のとおり、 紅白に見える花が水引に似ていることに由来するのです。 タデ目タデ科タデ属の多年生草本(宿根草)です。 花は夏の終わりから晩秋にかけて長く咲きますが、ひとつひとつの花が小さいせいか 郡植しないと存在感が出ません。妻が何故か大切にしていますので、群勢が大きくなり 赤が目立つこの頃なのです。 あまり庭にこの花を植えている方はいないのではないでしょうか。 花穂に宿る水滴を狙いまし浮いたが、我がデジカメではなかなかピントが 合わないのです。 翌日の好天時に再びミズヒキの撮影を。 やはり日光が当たると赤が輝くのです。 ズームで花を狙ってみました。 何枚かのうちの一枚です。 旨く撮れました、いや撮れていました。 そして何年か前に金沢に妻と旅行した時に、伝統工芸の『加賀水引』の店を 訪ねた折りの写真です。 この水引とは、和紙のこよりに水糊をたくさんつけて引っ張り、乾かし固めた 細い飾り紐のことで、これが名前の由来と教えていただきました。 日本における水引は、遣隋使あるいは遣唐使らが持ち帰ってきた献上品に、 紅白の麻紐が結ばれていたことが始まりだとか。 長い歴史の中で贈る人と贈られた人を結ぶ日本独特の水引折型(ラッピング文化)へと 発展して来たのでした。 ヨーロッパではすぐに開封できるような結び方でリボンが結ばれているのに対し、 日本の水引は180度意味合いが異なるのだと。 未開封であり、封印していることを示し、両端を引くほどによりきつく結ばれるのです。 それは、贈り手が「あなたとの縁を結びたい」という大切な思いを、水引を用いて 表現しているのだと。 1本の紐にそんな意味が込められているのは日本人としてそして日本文化の誇りなのです。 水引の花に雨粒やどりおり・・・・詠み人知らず お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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