JINさんの陽蜂農遠日記

2019/08/26(月)07:28

趣味の養蜂・ハチミツ絞り

養蜂(228)

今年も8月11日(日)に、今年の最初の趣味の養蜂のハチミツ絞りを行いました。 ところで、働きバチが花から集めた花蜜は、実は、ハチミツではありません。 巣へ持ち帰った花蜜が働きバチたちによって熟成・濃縮されて、はじめてハチミツと なるのです。 まず、働きバチは、「口吻」と呼ばれるストローのような口で花の蜜を吸い 胃のそばにある蜜胃(みつい)というところに花蜜を貯めて巣に持ち帰り、巣の中で待っていた 別の働きバチに口移しで花蜜を渡すのです。         【http://www.beekeeping.or.jp/honeybee/partnership】より ミツバチをはじめとするハナバチ類は、いずれもその栄養源のすべてを花蜜と花粉に頼っています。 花蜜はハチミツとして、花粉はハチパンとして巣に蓄えられるのです。 下の写真の巣の中に白や黄色、ピンクの色の付いている部分が、ミツバチが集めた花粉。 光っている部分が貯めたハチミツなのです。 この時、持ち帰った働きバチの体内の酵素の働きで、花蜜の成分である「しょ糖」を 「果糖」と「ブドウ」糖へと変化させるのです。 この日の我がミツバチの巣箱です。 この群の群勢は高く、この日までに3段の巣箱としていました。 下にある2つの白い容器は、長梅雨のために外に出られないミツバチの為に 砂糖水を与えたものがそのままになっていました。 巣箱を開けると、箱蓋の裏には多くの働き蜂が。 ズームで。 そして、ミツバチ達は羽を震わせハチミツの濃縮操作を行い、濃縮が完了すると 蜜蝋で蓋(蜜蓋)をするのです。 一枚一枚の巣枠で、殆ど全面が蜜蓋で覆われたものを選び、刷毛でミツバチを振い落し 採蜜の為に自宅に持ち帰る為の巣箱に移していきました。 刷毛でミツバチを振い落したものです。 こちらは白い蜜蓋で9割ほど覆われた巣板。 今年は天候不順により、ミツバチたちが溜めてくれたハチミツの量は 例年の半分くらい?になっていました。 ​​蜜蜂と格闘し、巣にいた蜜蜂嬢を刷毛で払った後、蜜のぎっしり溜まった 巣碑を巣箱に入れて家に持ち帰りました。 この日は​​3群より8枚の巣枠を家に持ち帰りました。 自宅に持ち帰り、早速ハチミツ絞りの実施。 今年も妻が事前に遠心分離機や包丁、濾過網、ハチミツ容器等を熱湯消毒しておいて くれました。そして妻が暖めた包丁でこの蜜蓋を剥ぎ取ります。 巣蓋を剥ぎ取るとハチミツが溢れて滴り落ちて来たのでした。 新しい巣房のものや、ミツバチが何回も貯蜜した巣房のものと、色も様々です。 そして熱湯消毒済みの遠心分離機に蜜蓋を剥がしたものを入れて、遠心力でハチミツを 容器の壁に飛ばし出します。 そしてこの作業を何回か繰り返しました。 遠心分離機容器の下部に琥珀色のハチミツが貯まって来ました。 容器の外からも貯まって来たハチミツが確認出来ました。 じわじわと下部にハチミツが溜まって来ました。 そしてハチミツの香りが部屋に拡がって来ました。 遠心分離機に巣板を1枚入れて。 これを何回か繰り返して行ったのです。 そして8枚全ての遠心分離が終了し、ハチミツの濾過の開始です。 今年も網目の大きさの異なる2段に重ねた金網で濾過。 出口を開けると周囲にハチミツの香りが更に拡がって来ました。  琥珀色の濃度・糖度の高いハチミツがダラーーーと。 遠心分離機で剥ぎ取られた巣房の欠片もきちんと濾過。 正面から。 濾過を待つハチミツ。 濾過され容器に貯まったハチミツ。 そして一時保存の容器に貯まったハチミツです。 今年1回目の採蜜の成果です。 数日放置し、更に容器の底に沈んだ不純物らしきものをストローで除去しました。 そしてこれも妻がネットで購入したガラス瓶を大きな鍋に入れ熱湯消毒、蓋も同様な方法で。 そして自然乾燥させた瓶にハチミツの充填作業をやってくれました。 瓶が水道水で濡れていても、雑菌がいる可能性があるからなのです。 そして瓶詰め作業も完了。これらパッケージング作業は全て妻がやってくれたのです。 ラベルも印刷して瓶に貼り付けて。 『Jinさんちのおいし~い蜂蜜』 住所、名前も記入してあります。 これは内容量600gのもの。もちろん添加物、加熱操作の全く無い100%天然の超濃縮ハチミツ。 今年も多くの友人、知人からリピート予約を頂きましたが、趣味の素人養蜂家ですので、 毎年採蜜出来る量は安定しないのです。全てがミツバチ嬢の頑張り次第なのです。 今回も4本、5本等の予約の御連絡も頂きましたが、出来るだけ多くの方にお分けし、 楽しんでいただきたいので、今年もお一人様MAX2本とさせていただきました。 秋にはもう1回、量は今回よりは少ないでしょうが絞れるのではと期待している 素人養蜂家なのです。そしてお陰様で全て発送、手渡し済みとなりました。 ご予約いただいた皆様、どうか100%完熟の天然ハチミツをお楽しみください。 今年のハチミツの味はいかがでしょうか?

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