浦賀ドック見学とYOKOSUKA軍港めぐりツアーへ(その7) :横須賀軍港めぐり(3/3)
海上自衛隊の海洋観測艦「にちなん・JS Nichinan、AGS-5105」。対潜戦のパッシブ戦化に伴って、海上作戦の効率的な遂行には海洋環境資料の収集が求められるようになり、海底地形・底質や潮流・海流、地磁気、水質(水温・塩分など)や海上気象などを相互に関連付けて、精密に測定する必要が生じた。このことから、海上自衛隊では昭和42年度計画で「あかし」を建造、1969年にはその運用部隊として海洋業務隊を新編して、海洋環境情報活動に着手した。その後、昭和50年代にふたみ型(51/58AGS)2隻と「すま」(54AGS)を整備して、4隻体制での海洋観測を実施してきた。本艦は、このうち、1990年代後半の除籍が予定されていた42AGSの代替艦として計画され、中期防衛力整備計画に基づき、平成8年度計画で建造が認可された と。女性自衛官の乗組みが考慮されており、女性用居住区として、02甲板の士官室付近に士官寝室(2名分)が、第1甲板中部に科員居住区(8名分)が配置されている。また本艦では、自衛艦として初の試みとして、艦長室のデザインを民間のデザイナーに発注しており、非常に優れたものとなっている と。進水 1998年6月11日就役 1999年3月24日要目基準排水量 3,300 t満載排水量 4,500 t全長 111.0 m最大幅 17.0 m深さ 9.0 m吃水 4.5 m機関 統合電気推進主機 ・ 三菱S16Uディーゼル発電機×2基 ・三菱S8Uディーゼル発電機×1基 ・推進電動機×2基出力 最大8,660馬力 / 定格5,800馬力 推進器 ・ 可変ピッチ・プロペラ×2軸 ・サイドスラスター×3基速力 最大20ノット / 定格18ノット航続距離 15,000海里 (14kt巡航時)乗員 80名搭載艇 ・11メートル観測作業艇 ・11メートル作業艇 ・無人潜水装置(ROV)レーダー OPS-20 航海用ソナー シービーム2112 マルチビーム測深儀探索装置 ・海洋観測装置一式その他装置 ・音響観測装置一式」こちらは、海上自衛隊の掃海艦「あわじ JS Awaji, MSO-304)」。進水 2015年10月27日就役 2017年3月16日要目排水量 基準 690トン全長 66.8m最大幅 11.0m深さ 5.2m吃水 2.7m機関 ディーゼルエンジン × 2基出力 2,200PS推進器 スクリュープロペラ × 2軸速力 最大速 14ノット(26㎞/h)乗員 54名兵装 JM61-RFS × 1門レーダー OPS-39H 対水上捜索用 光学式監視装置(レーザー・レーダー)ソナー OQQ-10-1 掃海艦ソーナーシステム ZQS-4 可変深度式機雷探知機 OZZ-2 水中調査用UUVその他 掃海装備 小型係維掃海具1型改 感応掃海具1型改 掃討装備 自走式機雷処分用弾薬(EMD)」海上自衛隊の海洋観測艦「しょうなん(JS Syonan, AGS-5106)」。一般海洋観測のため、自記表層水温塩分計、海底設置型超音波多層流向流速計、水温記録装置、CTD観測装置、係留式自記流向流速計などを装備している。また海中音響観測のため、音響環境測定システム、曳航式音源装置、観測用測位装置などを装備している。海洋測量装置としては、艦橋下方の艦底に設置されたマルチビーム式測深儀をはじめとして、採泥器等を装備している。進水 2009年6月29日就役 2010年3月17日要目基準排水量 2,950 t満載排水量 4,150 t全長 103.0 m最大幅 16.4 m深さ 9.0 m吃水 4.5 m機関 統合電気推進方式主機 ディーゼル発電機×3基出力 4,895馬力推進器 ・アジマススラスター×2基 ・バウスラスター×2基速力 16ノット乗員 80名レーダー 航海用ソナー マルチビーム式測深儀」ズームして。手前に海上自衛隊の掃海艇「えのしま(JS Enoshima, MSC-604)」。進水 2010年10月25日就役 2012年3月21日要目排水量 基準 570トン満載 660トン長さ 60.0m幅 10.1m深さ 4.5m吃水 2.5m機関 CODOE方式主機 三菱6NMUディーゼルエンジン × 2基 補助電動機 × 2基出力 2,200PS推進器 スクリュープロペラ × 2軸速力 最大速 14ノット乗員 48人兵装 J M61-M 20mm多銃身機銃 × 1門搭載艇 4.9m型複合作業艇 × 1隻 ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻C4ISTAR OYQ-201 掃海艇情報処理装置レーダー OPS-39 対水上捜索用ソナー ZQS-4 機雷探知機 サイドスキャンソーナー4型その他 水中航走式機雷掃討具S-10 一式 小型係維掃海具1型一式 感応掃海具1型 一式奥には海上自衛隊の掃海艇「ちちじま(JS Chichijima, MSC-605)」。進水 2011年11月24日就役 2013年3月21日要目排水量 基準 570トン満載 660トン長さ 60.0m幅 10.1m深さ 4.5m吃水 2.5m機関 CODOE方式主機 三菱6NMUディーゼルエンジン × 2基 補助電動機 × 2基出力 2,200PS推進器 クリュープロペラ × 2軸速力 最大速 14ノット乗員 48人兵装 JM61-M 20mm多銃身機銃 × 1門搭載艇 4.9m型複合作業艇 × 1隻ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻C4ISTAR OYQ-201 掃海艇情報処理装置レーダー OPS-39 対水上捜索用ソナー ZQS-4 機雷探知機 サイドスキャンソーナー4型その他 水中航走式機雷掃討具S-10 一式 小型係維掃海具1型一式 感応掃海具1型 一式」。ズームして。左:掃海艦「あわじ JS Awaji, MSO-304)」と右:「海洋観測艦「にちなん・JS Nichinan、AGS-5105」を再び。掃海艦「あわじ JS Awaji, MSO-304)」をズームして。「海洋観測艦「にちなん・JS Nichinan、AGS-5105」をズームして。「海洋観測艦「にちなん・JS Nichinan、AGS-5105」。海上自衛隊の「護衛艦たかなみ(JS Takanami, DD-110)」を再び。「たかなみ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成10年度計画4,600トン型護衛艦2239号艦として、IHIMUに発注され、住友重機械工業追浜工場で2000年4月25日に起工され、2001年7月26日に進水、その後、住友重機械工業浦賀工場において艤装の後、2002年8月20日に公試開始、2003年3月12日に就役し、第1護衛隊群第5護衛隊に編入され横須賀に配備された。左から、横浜税関・監視艇「みらい」 総トン数:64トン、船質:軽合金、全長:27.0m、最大幅:5.6m、深さ:2.8m 機関:ディーゼル機関×2、推進軸:2軸、速力:25ノット以上中央、海上保安庁・巡視船「はたぐも(PC-32)」 総トン数:85トン、全長:30.01m、最大幅:6.0m、深さ:3.2m 機関:ディーゼル機関×2、出力:1,957馬力(1,440kW)、最大速力:32.37ノット 最大登場人員:船員5名、他4名、他(24時間以内)26名右、海上保安庁 大型巡視艇 「巡視艇うらゆき(PC-72)」 総トン数:123.7t(旧) 全長:26.0m 最大幅:6.3m 深さ:3.0m 船質:軽合金 主機:ディーゼル3基、3軸 出力:3000馬力 速力:22kt 航続距離:220浬 最大搭載人員:10名「吾妻島」を見る。ズームして。「田浦港S-1岸壁」には潜水艦の姿が。ズームして。さらに。潜水艦名は不明。波が打ち寄せて。そして再び「新井堀割水路」を「汐入桟橋」に向かって進む。吾妻島の西側は、元々は陸と繋がっていた半島だったのを、明治時代に水路化し「新井堀割水路」と呼ばれていると。吾妻島は現在米海軍の敷地となっていて、一般人は立ち入りできないとのこと。ところで島にトンネル倉庫らしき扉が数カ所あった。今は使っていないようだが、元々は弾薬庫だったのであろうか?トンネル倉庫らしき扉にズームして。吾妻島は、旧日本海軍の燃料・弾薬貯蔵所を米軍が接収した施設で、航空機燃料や艦船燃料の貯油施設として使用されている。吾妻島全域と旧田浦送油施設地区からなり、37基のタンクがあるのだと。タンクへの給油所が左手前方に。そして「新井堀割水路」を通過して、横須賀港へ。「楠ケ浦桟橋」方向を望む。米海軍第7艦隊の原子力空母「ロナルド・レーガン」を再び。「横須賀海軍基地」の北側・東京湾方向を見る。逸見岸壁に停泊中の海上自衛隊の護衛艦「おおなみ(S Oonami、 DD-111)」を再び。ズームして。「横須賀システム通信隊」の通信鉄塔と地上31階建ての高層マンション「ウェルシティ横須賀 天空の街」が見えた。海上自衛隊の護衛艦「あまぎり(JS Amagiri、DD-154)」。原子力空母「ロナルド・レーガン」を再び。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦 「ベンフォールド・USS Benfold、DDG-65)」。Y−1・2岸壁に停泊中の護衛艦「むらさめ 101」と 護衛艦「あまぎり 154」。護衛艦「あまぎり 154」。護衛艦「むらさめ 101」。左:護衛艦「むらさめ 101」と 右:護衛艦「あまぎり 154」を正面から。「横須賀本港」越しに東京湾を見る。護衛艦「むらさめ 101」を振り返って。護衛艦「むらさめ 101」越しに護衛艦「あまぎり 154」を。反対側の岸壁の潜水艦。ズームして。ミサイル駆逐艦 「シャウプ(USS Shoup, DDG-86)」。「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズターミナル」が見えて来た。ズームして。空母「いずも」。「DRY DOCS 2&3」と書かれた建屋を見る。江戸から明治時代にかけて建造された横須賀製鉄所の3基のドックは、軍港横須賀の景観を特徴付ける艦艇修理用の石造ドライドックであり、日本遺産の構成施設の一つです。これらのドックは、米海軍横須賀基地の中に残っており、今もなお現役で使われています。中でも1号ドックは、日本で最古の現存するドライドックで、小栗上野介やヴェルニーの尽力により1871(明治4)年に完成しました。 1号ドックから3号ドックまでの海に面した壁面は、対岸のヴェルニー公園から見ることができます。ドックの底までは、年に数回ある「見学会」👈️リンク で見ることができます。ヴェルニー公園の中央にはしゃれたドーム式の洋風東屋風の建物が。そしてクルージングを楽しんだ吾妻島方向を振り返って。そして「軍港めぐり汐入桟橋」に到着。既に15時出航のクルージング船を待つ観光客の列が。「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズターミナル」の建物内に入る。「国史蹟・東京湾要塞 無人島・猿島」案内板。「クルーズターミナル」チケットカウンター。「お楽しみ抽選会 当選ナンバー」私のチケットナンバーは980でハズレ!!様々な種類の「よこすか海軍カレー」👈️リンク が土産物として並んでいた。船のハンドル・「舵輪(だりん)」。艦船や部隊のロゴマーク、階級章、国旗などがかわいいピンバッチになり土産物として販売されていた。クルージングコースの案内板。詳細MAPをネットから。エルビス・プレスリーが空母上甲板でコンサートを。雑誌「ぴあ」の表紙を描き続けたイラストレーター・及川正通さんの個展が横須賀美術館で開催された際に展示された、ライフワークとして取り組んでいる街シリーズの第1作「YOKOSUKA」であるとのこと。「Dream Map 「YOKOSUKA」-----及川正通目の前に広がる港は潸水艦や空母、街は米兵であふれ、ーつの街にアメリカと日本が存しているヨコスカ。昭和30年当時、昼はさいか屋デパートのデザイン課で仕事し、夜は米兵向けのバーやキャバレーの看板やインテリアのデザインをしたり、ステージでプレスリーの「ハートブレイクホテル」をを歌って水兵たちの喝采をあびた。僕の青春はアメリカそのものだった。及川正通1939年大連生まれ。1955年横須賀さいかデザイン課人社。1969年横尾忠則氏と共同スタジオ発足、以後フリーランス。1970年寺山修司の「天井桟敷」公演ポスター、舞台美術を手がけ、「平凡パンチ」「プレイボーイ」などでイラストレーションを掲載。1975年よリ情報誌「ぴあ」の表紙を描き、2011年まで36年間描き続けギネス記録に認定される。2019年よりデジタル「ぴあアプリ」の表紙が始まっている。」地上20階建ての「メルキュールホテル横須賀」を見る。そしてこの日の全ての行程を完了し帰路に。横浜横須賀道路の「横須賀」ICを通過。そして「六ッ川」料金所で降り、横浜駅東口に向かったのであった。そして、横浜駅西口でこの日の旅友3人でこの日の反省会を行い、夜空の月の姿を楽しみながら帰宅したのであった。 ・・・もどる・・・ ・・・完了・・・