ほんとうの贅沢~「バベットの晩餐会」
「バベットの晩餐会」ガブリエル・アクセルステファーヌ・オードラン, ステファーヌ・オードランデンマークの寒村に住み、地味に暮らす敬虔なプロテスタントの老姉妹の元に、パリ・コミューンの煽りでフランスから逃れてきた女性が転がり込むんですが、 淡々・・と地味めな話で、動きのない映画がダメな人には退屈ですが 、とっても奥が深い、素敵な映画です。 バベットの作るお料理が、ほんとうに美味しそう。 さびれて彩りのなかった村や人々が、バベットのはからいでだんだん活き活きしてくる感じがいい。ほんとの幸せってこういうつつましい静かなもので、満たされることって案外簡単なことかもしれません。 贅沢って単に乱暴にお金を注ぎ込むってだけじゃだめて、もっと細やかなもので、粋や気品や内容が伴っているのが真の贅沢ですね。そういう意味ではほんとうに贅沢を味わえる映画です。