秋なのに
今年の真夏は蚊が出なくて助かっていたが、今頃になってのご登場。日本全校的にそうらしい。蚊は蚊取り線香を炊くのが一番いいが、戸外を見ていたくて、窓や戸を全開にしているからたいした効き目はない。庭ではもっともっと大活躍だからイヤになる。それにしても、なぎ倒された木は仕方がないが、ちゃんと立ってくれている木でも、その葉っぱは引きちぎられたものばかりで無残だ。色づいている葉っぱも、秋だから色づいているのではないくすんだ色で、お世辞にも美しいとはいえない。なんとも心楽しまない。それでも見事なのは彼岸花で、あれは本当に不思議な花だ。毎年、彼岸の頃には必ず咲き、赤いのに派手というよりは物悲しさを語るように咲く。年を取ると時の経つのが早い。若い頃は一年が十年にも感じられることが多く、早く早く時が流れてくれと祈ったりしたこともあったが、今は早くても遅くても一向構わないと思いつつも、まーそれだけ何もせず、何も起きない日々だということを感ずる。生きてる限りは何か少しでも誰かのお役に立たなければいけないとは思うが、相変わらずの日々である。