ひよきちわーるど

2016/01/01(金)23:12

ありのままの君が好き

パパに(54)

昨日は久しぶりにパパとゆっくりと話しました。 いつもはお互いに多忙で 必要事項だけを伝えばたばたしているので きちんと向き合って話したのは 本当に久しぶりのことでした。 家族のお気に入りのお店でお昼をとり ひよはあまり食欲もわかなかったので 茶碗蒸しのみ。 普通の人なら それだけしか食べようとしない私に対し 「もっと食べらなあかんで」と言うのでしょうけれど パパは私の体調のこともよく知ってくれているので 無理強いはしない。 それがとても有り難い。 パパと一緒にいると本当に落ち着く。 彼は常に 「I am OK, You are OK」の人なので 一緒にいると余計に安心するのかな。 すぐに自分を否定し、悲観的な考え方をする私にとって 彼の絶対的とも言えるその「自己肯定」には羨ましさを感じる。 自己肯定と言ってもうぬぼれるとかそういうものではなく 実にさっぱりとして本当に気持ちの良い人。 そのプレーンなところに私は惹かれたのだと思う。 彼にしてみれば 何もそこまでと言いたくなるほど 私は悲観的な物の考え方をするらしい(笑)。 私だって疲れるから そんなふうに物事を捉えたくない。 でも、ふと気づいたら 悲観的路線まっしぐらなんだよね。 「疲れへんか?」と 彼は笑って問いかける。 「疲れるよ。」と わたしはちょっとむくれて答える。 でも、昨日のパパの言葉はとても嬉しかった。 「父にさえ可愛がってもらえない私だから  だから私はダメなんだって思うんだよね。  私の思考なんて結局は全部そこに行き着くんだよね。」と呟く私に 彼は「俺は○○ちゃんのお父さんとは別の人間や。」   「お父さんとはそんな風だったかもしれへんけど    違う別の人間が    ○○ちゃんのこと好きや言うとんのやから安心せえ。」 と言ってくれた。 彼とは趣味も好みも性格も全て違っていて 共通点なんてひとつもない。 私自身、彼のスノボの話なんて聞こうとも思わないし 彼も、私の万葉の話なんて面白いとは思わないだろう。 (いつも話の途中で寝ている。) いくら花の名前を教えたとてちっとも覚えてはいない(笑)。 私だって 彼のスノボの技術がどんなものか知らないし 知ろうとも思わない。 ただ、怪我をすることなく、無事に帰宅してほしいと願っている。 誰しもそうだと思うけれど 多くの人間関係の中において 一番関心があるのは 相手がどれくらいすごいかと言うことではなく どんなことを知っているのかでもなく ただ、相手が私のことを好きでいてくれるかどうか その一点だけなんだと思う。 そんなことを呟く私に 彼は私のどんなところが好きなのか、口籠もりながら話してくれた。 その内容についてはここには書かないけれど 本当に嬉しかった。 この人は私の外側ではなく 心の内をきちんと見てくれているんだと思った。 嬉しくて お店の中だというのに ちょっと涙が出てきて困った。 ここが家の中でなくて良かった。 でなければ私はもっと涙が出て しまいには彼の上着で 涙も鼻水も拭かなければならない羽目になっただろう。 とても嬉しくて 今までの胸のつかえが取れたような気がして 涙ぐむ私に 彼は「○○ちゃんはな、    俺にとってナウシカみたいやねん。」と言った。 普段の私だったら  照れくささも手伝って 即座に 「は?鹿?」 「私はヒトですが?」ととぼけるところなのだけれど そしてもっと照れくさいときには 彼のおでこに手を当てて 「熱ありまっせ。お疲れと違いますか?」と ついつい言ってしまうところなのだけれど(馬鹿馬鹿) 今回はそんな冗談を言う余裕もなく ただじっと涙ぐんでいるだけだった。 そんな私に彼は 「もっとも、○○ちゃんは  彼女みたいに冒険はせえへんけどな」 と言って笑った。 昨日は、本当に嬉しかった。 何が?と問われても困るのだけれど・・ 私はすっぽりと夫に包まれているのだなと思った。 私のどんなところを好きでいてくれるかということも 聞けてよかった。 これからどんな風に生きていったら良いのかも ずっと持ち続けていたい自分の特質についても おぼろげながら分かってきた。 もちろん、夫にずっと好きでいてもらいたいから 努力するとかそういうものでは決してなく 彼に対して恥ずかしくない自分でいたいと思った。 何だか胸のつかえが取れて軽くなったみたい。 何だか分からないけれど 素直に嬉しい。 これからも自分らしく 生きていけたらと思う。 彼が言ってくれた 「ありのままの○○ちゃんが  まるごと好き」 という言葉を ずっと胸に抱きしめて。

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