まとまらぬままに

このたびの台風１５号に際し 二夜連続、ほとんど睡眠をとっていなかったので （夜を徹して、河川やため池の状況を調べていた） 今日など体調は最悪です。 何もそんな、睡眠を削ってまで調べずとも・・・となるところでしょうが 強風はね、音がしますから分かるのですが 浸水だけは・・・これは怖い。 音もなく　ひたひたと水が迫ってきますのでね。 前回１２号の時には　お向かいのご主人が知らせてくださったんです。 「浸水が始まった」と。 道路も水でいっぱい、ご主人は腰まで水につかりながら わざわざ我が家にまで来てくださり・・・本当に感謝です。 それからは私も主人も近所にお電話しながら、荷物を２階に上げながら・・・と 明け方まで大騒動、娘も一緒になって動いてくれました。 途中、ひよこは階段より落下、右膝からの出血がひどかったのですが こんな時間では病院もあいておりませんし 何より、市内がどんどん床上浸水しているさなか、 例え救急車を呼んだにせよ来てくれる可能性は低く もっとひどい怪我をしている人もおられることでしょう。 そう思い、ひたすらお布団の中で痛みに耐えておりました。 時間と共に痛みは増幅してくるものの　病院嫌いのひよこ、 何とかして病院に行かずにすむ方法はないものか画策しておりましたが ・・・とうとう「行くぞ！」と言う主人に引っ張られ、整形外科へ。 膝の傷を見るなり「これは・・・もう縫うしかないですね。」との先生のお言葉に 我が祈りも虚しく（何を祈っていたんだ） 麻酔ののち、縫合。 ・・・待合室に戻れば　市内のいたるところから 「台風で怪我してもうた」という方がたくさんいらしてました。 自宅に戻れば　ようやく水はひいたものの 付近には泥やいろんなものが散乱。 近所の方々も玄関を開け放し、中の泥をかき出しておられました。 翌日からは家具や畳などが道路に出され 一時は車が通れなくなったほど。 ・・・・こういうとき、ご近所って本当に有り難い。 お互いに力を合わせて頑張れる。 考えてみれば１億１０００万人いるこの日本国内において 向こう三件両隣になるという確率、一体どれほどのものだろう、と。 災害の時には声を掛け合い お互いの身を案じ、本当に・・・有り難い存在です。 前回の台風被害の時 娘が仏壇の前にて　長い間祈っていました。 ・・・「亡くなった人たちのこと祈っとってん。」と。 大型台風１２号、１５号。 この２つの災害のもたらしたものは本当に大きい。 お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし 怪我をなさった方々の一日も早い治癒を祈りたいと思います。