阪神、継投で先行逃げ切り 交流戦白星締め
昨季までの戦いを見ているようだった。「思い切って早めに切り替えた」と真弓監督。阪神は六回から継投策でリードを守り切り、先行逃げ切りの形がはまった。
二、三回で計3点を奪った。だが、先発の能見が五回に2ランを浴びる。久保投手コーチも「雲行きが怪しくなってきたから、すぱっといった。先制したら、守っていかないと」と話す通りアッチソンが2回、ウィリアムスと藤川が1回ずつを危なげなく抑え、交流戦最後の試合を白星で締めた。
打線が低調で得点を多く望めない。シーズン序盤は先発を長く引っ張る場面が目立ったが、ここのところは救援陣に頼る試合が増えてきた。「点が取れない。もうひとつ、チームが勢いに乗り切れていない」と真弓監督が悩む現状で、采配(さいはい)にも変化が見え始めた。
4日間の休養を挟み、26日からリーグ戦が再開する。この日でようやく7セーブ目と、登板機会の少ない藤川。借金9を抱えるチームの浮上へ「これからどんどん投げられることを願っています」とフル回転を誓った。
阪神・能見3勝目 被弾も「悪い球じゃなかった」
再登録されたばかりの阪神の能見が、4月24日以来となる3勝目を挙げた。
5回2失点。五回1死一塁で代打中谷に左翼ポール際に2ランを運ばれた。「本塁打は全然悪い球じゃなかった。うまく打たれた」と話したが、結局この回で降板。救援陣に助けられ勝ち投手となった。(甲子園)
鳥谷(二回に先制打)
「勝てたんでそれが一番です」
関本(3安打。攻守に貢献)
「(守備は)必死。(打撃は)出塁することを考えた。結果が出てよかった」
阪神、交流戦白星締め!能見2カ月ぶり3勝目
4月24日広島戦(マツダ)の完封を最後に白星から遠ざかっていた能見が交流戦最終戦で躍動した!8日に出場選手登録を抹消されて以来初の1軍のマウンドで5回4安打2失点の好投。約2カ月ぶりに3勝目(4敗)を挙げた。
能見は序盤から攻めの投球で楽天打線に的を絞らせず散発3安打に抑えた。五回一死から失策によるランナーをおいて、代打・中谷に2ランを打たれたが阪神打線が能見を援護。1点差まで迫られた直後の五回裏、関本、新井、金本の連続安打で無死満塁とするとブラゼルの併殺の間に1点をもぎとった。六回以降、アッチソン-ウィリアムス-藤川と自慢のリリーフ陣が楽天打線を2安打に封じる完ぺきな内容で連敗を2で止めた。阪神の交流戦成績は9勝13敗2分。
調子上向き!阪神・桜井、三塁打&適時打
阪神の桜井は二回1死後、藤原の直球を狙い打って三塁を陥れた。続く鳥谷の右前打で先制のホームへ。「真っすぐを一発で仕留められてよかった」と振り返った。
三回2死一、三塁ではふわりと上がった打球が二塁手後方に落ちる適時打に。桜井は「徐々に調子は上がってきている。この調子を続けてチームに貢献したい」と話した。