|
テーマ:タイガース党(8269)
カテゴリ:阪神2009
阪神・岩田、長女に捧げる完封勝利「頑張ったぞ!」
二重の喜びだった。阪神の岩田は散発3安打に抑え、今季2度目の完封。さらに、この日の午後に第2子となる長女が誕生。お立ち台でお父さんは「頑張ったぞ!」と声を張り上げた。 直球にスライダー、カットボールとすべての切れが抜群だった。自身初の2けた奪三振となる12三振。得点圏に走者を背負ったのは2度だけ。四回2死一、二塁では内角へのカットボールで和田のバットを折り、三ゴロ。九回2死三塁はブランコを空振り三振に仕留めた。「負けた次の日の大事な試合。力みすぎず、自分の投球をしようと思った」と完ぺきな投球を振り返った。 オフには赤ちゃんを車に乗せてクラブハウスを訪れるなど、家庭を大切にするお父さん。登板前に子どもの誕生を聞き、一層気合が入ったという。「うれしい。元気に育ってくれれば」と自然と優しい顔に。記念のウイニングボールは「嫁に渡します」と笑顔だった。 「低めに集めて、いい感じでゼロを並べられた」と岩田。3位との差を1・5ゲームに縮め、チームにとっても大きな1勝だった。 岩田、娘誕生の日に完封!阪神3位に1.5差 圧巻の完封や! 阪神・岩田稔投手(25)が今季2度目の完封で5勝目を挙げた。試合前に第2子の長女が誕生し、竜相手にプロ初の2けたとなる12奪三振の力投。3位ヤクルトと1.5ゲーム差と肉薄し、11日にも単独3位に浮上。クライマックスシリーズ(CS)圏内も、もう時間の問題や! ブランコのバットが空を切った瞬間、雄たけびをあげた。左拳を突き上げた後、グラブをポンとたたいた。クールな左腕が男をあげた。パパはやったで! 岩田がお立ち台で叫んだ。 「きょうの昼に第2子、長女が生まれました。本当にうれしいです。子供にメッセージ? 『頑張ったゾ!!』。きょうは、低めに集めることができたし、内野ゴロも多くて、自分の投球ができました。完封なんで、特別な思いがあります」 午後0時52分-。西宮市内の自宅の電話が鳴った。ひとりで昼食を作っていた手を止めた。門真市内の病院からだった。「ヨメが『分べん室に入った』とお母さんから連絡があった。急でした」。午前中、同い年の美佳夫人とは何気ないメールを交換。8月中に誕生予定もここまで延びたが、この日のマウンドに合わせるかのように産声をあげた。「ミラクルですね。元気に育ってくれたら、それでいいんです」 グラブには家族の名前の刺しゅうを入れる。オフには「子守りですよ」とクラブハウスに長男・輝大(こうだい)くん(1)を連れてくる子煩悩。「名前? まだ決めていない」。3280グラムの新しい命。4人家族の大黒柱として負けるわけにいかない。長女の名前もグラブに刻み、次なる決戦の舞台へ上る。 「僕は三振をとる投手ではないんですが。点をとってもらったので、楽に投げることができた」 自己最多の2けた12奪三振。奪ったアウト27個のうち内野ゴロが『12』。外野には3安打を含めて4度しか飛ばさせなかった。九回二死三塁のピンチも、ホームだけは踏ませなかった。シーズン4完投以上は球団では2006年の井川(現ヤンキース傘下3A、8完投)以来、中日戦での1投手の完封も04年の井川以来。憧れの左腕にも肩を並べた。 「長女誕生? だから、完投してほしいと思っていたけど…」。試合前に報告を受けた真弓監督が胸の内を明かす。そして、「完封したねぇ!! ベンチでゆっくりと見ることができた」。期待以上の活躍に目尻を下げた。ヤクルトとは1.5差。5月2日の1差以来、130日ぶりの肉薄だ。10日から2連勝で、ヤクルトが2敗か1敗1分けで、11日に単独3位に浮上する。 「まだまだ勝っていくので、応援よろしくお願いします」。記念のウイニングボールを手に車のエンジンをふかせた。もう夢ではない。奇跡の扉を開く瞬間がやってきた。 阪神・林威助が母と兄の前で活躍見せた! 阪神の林威助が一回2死満塁で走者一掃の三塁打。故郷台湾から訪れた母と兄の前での一打に「今年は活躍してなくて、家族が支えてくれた。いいプレゼントができた」と表情を崩した。 不調で先月17日に出場選手登録を外れ、前日8日に1軍に復帰したばかり。朝倉の外角高めの138キロを右中間にはじき返し、7月17日以来の安打を放った。「残り少ないんで、1試合でも多くチームに貢献したい」と誓った。 阪神・真弓監督 (3位と1・5ゲーム差にも)「下(広島)も来ている。相手じゃなく、自分のことを考えないと」 阪神・鳥谷 (一回に先制の二塁打)「きのう負けていたんで、先に点を取りたかった」 阪神・狩野 (岩田に)「僕が何だかんだ言うより、とにかく岩田が良かった」 好調・鳥谷が虎引っ張る!初回速攻V打! 目で打球を追う虎党が、イスから腰を浮かせた。絶叫と歓声が銀傘に響いた。赤星のヒットと、平野の犠打で作った一回一死二塁。阪神・鳥谷の華麗な流し打ちが、左中間を深々と破った。落合竜から主導権を奪う先制二塁打。前夜の不快指数100%の完封負けを、序盤の一振りで過去の世界へ葬り去った。 「きのう(相手に完封を)いかれていたので、先に点を取りたかった。チャンスだったんでね。先制できてよかった」 カウント0-1からの2球目は、シュート気味に高めに浮くフォーク。1打席目にめっぽう強い男が、朝倉の失投を見逃すはずはなかった。2本塁打を放っている9月で、31打席目で初めてヒットでの打点。和田打撃コーチからは「3番らしい仕事で壁を崩してくれた」とねぎらわれた。8日は左腕・チェンに2安打完封負け。11イニング続いていたゼロ行進を破る一打が、眠っていた打線を目覚めさせた。後続も四球で続き、二死満塁から林の3点三塁打で勝負を決めた。 今季、第1打席は104打数36安打。走者が少ないため62打点のうち18打点に留まっているが、打率.346のハイアベレージを残している。今季序盤は肩痛もあって不振を極めたが、後半戦は快進撃。“ミスター第1打席”ならではの速攻に「1点目、あっさり入ったね」と真弓監督の顔もほころんだ。 「前日の無念? 最初に点を取れたのでね…。途中からもう1点、2点取れたらよかった」 意趣返しの完勝にも、反省を忘れない。先手を取り、そして勝つ。この男の“ファーストコンタクト”が、必勝パターンのカギを握っている。 阪神・赤星、シ烈盗塁王争い!31盗塁目 し烈なセ界の盗塁王争い。その中心にいるのが、この男だ。 4点リードの二回二死一塁。鳥谷への初球、朝倉が投球モーションに入る直前に、阪神・赤星がスタートを切った。捕手・谷繁もお手上げの“盗みっぷり”。この時点で31盗塁として、リーグトップに立った。通算381盗塁は、かつて阪神にも在籍したこともある呉昌征氏に並ぶ歴代9位だ。 先頭打者として、足だけでなく、バットでも貢献する。 「毎回丁寧に(打席)に入っているよ」 一回、二塁内野安打で出塁。4得点というビッグイニングの口火を切った。前日8日には左腕チェンに完封負け。和田打撃コーチが「練習のときまでは引きずっている空気があったんだけど」という雰囲気を、見事に吹き飛ばした。 「毎日、初回に点がほしいから」と赤星。盗塁王争いでは中日・荒木、ヤクルト・福地もこの日、1盗塁ずつ決めた。3人が31個で並ぶが、関係ない。選手会長は、自らの足とバットでチームに勢いを与える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 10, 2009 07:02:59 AM
コメント(0) | コメントを書く
[阪神2009] カテゴリの最新記事
|