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テーマ:タイガース党(8267)
カテゴリ:阪神2009
矢野がG殺ダ~ン!阪神CSもろた1.5差
牙を取り戻した虎は強いで!! 阪神は同点の延長十一回、矢野輝弘捕手(40)がクルーンから勝ち越し2ランを放ち、巨人に粘り勝ち。横浜に逆転負けした4位ヤクルトに1.5ゲーム差をつけた。宿敵との今季対戦成績もこれで五分。この勢いで、一気にクライマックス・シリーズ(CS)進出争いから抜け出す。 矢野は拳を強く握っていた。いつもは淡々とまわるはずのベース1周。オレンジ色で染まる右翼席最前列に打球が届いた。しのぎあいに決着をつける勝ち越し2ラン。40歳は興奮していた。 「いやぁもう、うれしいですね。自然とガッツポーズが出てしまいました。キャッチャーとしては(先発の)安藤に勝ちがつくようにリードしたかった。でも、あの粘りがあったから勝てたと思います」 劇弾の直前、ヤクルトが横浜にサヨナラ負け。まるで見えない力が虎の背中を押しているようだ。勝負を決める一打を放っても「(感情が)わいてこないんだよね」と話したこともある矢野だが、興奮を隠しきれないまま、ヒーローマイクに向かっていた。 3-3のまま延長十一回二死三塁、マウンドには守護神・クルーン。その初球だった。151キロの速球を打ち返した。2号決勝2ランは、出場8試合28打席ぶりの一発。阪神の選手がクルーンから初めて打った本塁打だった。真弓監督は「クルーンからヒットが出ればいいな…と思っていたら、ホームランだった。見事でした」と最敬礼した。 矢野がアーチを描けば2006年6月30日・巨人戦(東京D)から、これで20連勝。4年の時を超えてそそり立つ“神話弾”で巨人との今季対戦成績を10勝10敗2分けの五分に戻した。16日に勝てば巨人5カード連続勝ち越しとなる。1952年に1カード3試合制になってから、初の快挙だ。 右ひじのリハビリを続けていた5月上旬、親交のある筋ジストロフィーの患者さんを鳴尾浜に招いた。 「甲子園に招待するといっていたけど、こういう状況になってしまったから広報に頼んで呼んでもらった」 それでも矢野の直筆サインが入った車いすに乗った男性は、うれしそうに練習を眺め、喜んでくれた。一進一退を繰り返す患部に「ダメや」とつぶやいたこともあったが本心ではない。支えてくれるファンの前で野球をやりたい。その一心だった。 「こういう貢献をできればしたいと思っていたけど、なかなか実現できなくて…。あれだけの『矢野コール』もらってうれしかった。タイガースファンが一番喜ぶ巨人戦で打ててよかった。もう全部大事な試合。貢献できるように頑張りたい」 一戦必勝で食らいつく。一丸で向かっていく。あと19試合。アツイ秋の訪れが近づいている。 阪神・矢野、驚きの決勝2ラン「勢い乗りたい」 打った本人が一番、驚いた。3-3の延長十一回、阪神の矢野が決勝の2号2ラン。「本塁打はまぐれだけど、気持ちがバットに乗り移ってくれた」 安藤、アッチソン、江草、藤川と投手陣は必死に投げた。「今の巨人打線は状態がいい。でも、みんな気持ちが入っていた」。マスク越しに、投手陣の踏ん張りを感じていた。 その投球に応えようと「必死やった。思い切っていこうと思った」。十一回、失策などでつくった2死三塁。初球だった。クルーンの151キロに振り負けず、右越えへ運んだ。矢野が本塁打を放った試合は2006年6月から18連勝。不敗神話も続いた。 オフに右ひじを手術した。良くなっては悪くなるの繰り返しで、1軍復帰は7月中旬までずれ込んだ。「おれが一番(1軍に)帰りたいよ」。必死にはやる気持ちを抑え、リハビリに励んできた。今でも痛みが再発しないように、ストレッチなど細心の注意を払う。「(チームに)貢献できればと思ってやってきた」と努力が一つ報われた。 これで4位ヤクルトとは1・5ゲーム差。「全部が大事な試合。勢いに乗りたい」と矢野は力強く言った。 阪神・鳥谷、満足な一振り!自己最多の16号 阪神の鳥谷が1-2の六回に自己最多の16号ソロ。「多いに越したことはないので、これからも打てれば」と控えめに喜んだ。 六回1死でゴンザレスの外角の変化球を左中間席に運んだ。「左方向に打てるのはいいこと」と満足な一振りだった様子だ。 打撃だけでなく、足でも貢献した。四回に二塁打を放った後、新井の遊撃内野安打の間に一気に生還。新井は「トリ(鳥谷)がよく走ってくれた」と感謝した。(東京ドーム) 真弓監督(アッチソン、藤川が2回ずつ投げ) 「これで勝ちにつながらなかったら大変だった。とにかく一戦、一戦」 藤川(2回無失点) 「もう少しいい投球をしたい。今まで抑えていた亀井に打たれたので、個人的にリベンジしたい」 阪神・金本、歴代2位の1600試合連続出場 阪神の金本が1600試合連続出場を果たした。衣笠(広島)の2215試合に次ぐ歴代2位。 金本は1998年7月10日から試合に出続けている。この日は2安打を放ち、6試合連続安打と打撃は上向き。八回には今季8個目の盗塁も決めた。(東京ドーム) 巨人・クルーン今季初被弾「矢野サンに脱帽」 クルーンが右翼席を見つめ、呆然(ぼうぜん)と立ちつくした。延長十一回、11試合連続無失点を続けていた守護神が、矢野に初球の151キロの外角速球を、右翼席に運ばれた。 今季42試合目で初めて浴びた本塁打は、痛恨の決勝2ランとなり、優勝へのマジックナンバーは「11」で足踏み。来日5年目にして虎戦士に初めて一発を許した右腕は、必死に前を向いた。 「残念だが、納得いく球を投げて打たれたのだから仕方ない。矢野サンに脱帽するしかない。切り替えて、次の登板にベストを尽くしたい」 リーグ3連覇へ、最後の正念場といえる9連戦の初戦を落とした。大黒柱のゴンザレスが六回に鳥谷に許した本塁打も初球。「同じ打者に同じ感じで打たれてしまった。初球という部分で反省しなくてはいけない」と原監督は振り返った。 11日に出場選手登録を抹消されたグライシンガーはこの日、右ひじに炎症を起こしていたことが判明し、この9連戦での復帰は微妙。チームは踏ん張りどころを迎えた。 4カード連続負け越し中の阪神とはこれで10勝10敗2分け。「五分になったんですね。しっかり戦わないといけない」。指揮官は、気を引き締めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 16, 2009 07:16:22 AM
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