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2010/09/05(日)18:44

阪神・メッセ、強気攻めで4勝目!

阪神2010(268)

阪神・メッセ、強気攻めで4勝目! ようやく勝ち星をつかんだ。メッセンジャーが8月4日の巨人戦(東京D)以来の4勝目。6回を5安打2失点にまとめ、29日ぶりに勝利の美酒を味わった。  「チームに勝利のチャンスを持ってこれるように長いイニングを目標に投げた。6回だったけど貢献できてよかった」  約1カ月もの間、マウンドで苦しんだ。それでも「良いときも悪いときもあるのが野球。切り替えて自分の良いボールを投げるしかない」と自分に言い聞かせ、持ち味である最速150キロの剛球を信じ、ハマ打線を強気の攻めでねじ伏せた。  中4日、中4日、中5日…。登板間隔が安定しない難しい状況下で、メジャー時代の仲間に学んだ教えで状態を保った。  「長距離を走り込んでの調整や、練習ではブルペンに入る間隔を変えないなどの方法を、ベケットやバーネットに学んだんだ」  マーリンズに同期入団した2007年最多勝のジョシュ・ベケット(現レッドソックス)や、かつての同僚で08年奪三振王のAJ・バーネット(現ヤンキース)ら、メジャーを代表する投手のアドバイスで、結果につなげた。  Vへの秒読み段階の今、メジャーの知識を蓄える右腕の存在はさらに高まってくるはずだ。 阪神、大きかった久保田の好投 阪神は逆転した直後の七回に1死一、二塁のピンチを招いたが、3番手の久保田が後続を断ち、その裏には自ら適時内野安打も放った。  八回に1点を失ったものの、真弓監督は「久保田が抑えてくれたのが大きかった」と称賛。右腕は「本当は1点もやりたくなかったが、何とか抑えることができた。こういう投球を続けていきたい」と控えめに話した。 メッセンジャー(約1カ月ぶりの4勝目) 「前回勝ってからいい時も悪い時もあったが、毎回切り替えるしかないと思っていた」 平野(前日はバント失敗もあり無安打だったが、この日3安打) 「きのうは皆さんに助けてもらったんで、今日は自分が助けようと毎回打席に立った」 虎・球児、15試合ぶりS!150S王手 時に足の上げ方を変え、腕の振りを変え…。ため込んでいた欲求を爆発させた12球。藤川が渾身の力で“火の玉”を投じた。通算149セーブに到達。史上10人目の偉業に王手をかけた。  「セーブのことは関係ない。まあ、試したいことはやったし。出番が来たら仕事をするだけ」  3点リードの九回でマウンドに登った。最速153キロをマーク。先頭のカスティーヨから空振り三振を奪うなど、難なく三者凡退に仕留めた。8月15日の広島戦(京セラD)以来、ようやく手にした22セーブ目。優勝を争うチーム状況にあって、15試合ぶりの『S』という現実が置かれた立場を克明にあらわす。  「セーブがつく展開の前に試合が決まる。それはわかっている」。今年の阪神は超強力打線が売りだ。打ち勝つゲームが多い。そうなれば、出番はこない。覚悟はしても…2試合連続失点は今季2度。調整の難しさは過酷を極めた。  だが、『球児がいる』という安心感が守護神の存在意義。だから、常に「準備」の2文字を口にして、戦場に臨む。  登板間隔が開けば遠投する。3日以上出番がないときにはブルペンで約30球程度を投げて、肩に適度な張りを与える。前日1日からは通常より約20分ほど、早めにグラウンドに出てフェンス沿いをランニング。うずく体の“衝動”を大粒の汗でかき消した。  準備はマウンドでも同じ。セットポジションに入る直前。1度、右腕を回す。それは、右打者の外角へ体を向けて“アドレス”を確認するためだ。「ゴルフのパターの前にする素振りと一緒。イメージしないで投げて真ん中に入ると危ないからね」。1球の失投が命とり。細心の注意を払ってきたからこそ、皆が認める地位を確立した。  「大丈夫、大丈夫…」  モチベーション維持の難しさを問われ、球児は微笑を浮かべて、そう答えた。残り28試合。猛虎には最後の砦がいる。

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