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テーマ:タイガース党(8269)
カテゴリ:阪神2012
虎・筒井プロ初S!ポスト球児候補に急浮上
(セ・リーグ、阪神1-0DeNA、23回戦、10勝10敗3分、19日、甲子園)堂々たる投げっぷりだった。1-0の九回。阪神・筒井が、3人斬りでプロ初セーブ。ポスト球児に名乗りをあげた。 「気持ち的な部分で、1球目で(相手に)よくないな、と思われたくなかった。初球から勝負した」 先頭・鶴岡への初球。力を込めた146キロ速球で空振りを奪い、勢いに乗った。わずか3球で空振り三振に仕留めると、代打・金城は捕飛、一輝は三直でゲームセット。1点を守り切り、勝利へと導いた。 「球児さんはいなかったですが、出ていくときに『いつも通りでいいよ』といわれたような気がした」 右内転筋の張りで2軍調整中の守護神・藤川は、プライベートでも親交が深い。練習で助言をもらうことも多い兄貴分的存在。その代役としてマウンドに上がった。 「まだ(球児さんの)100分の1もないけど準備や考え方を見せてもらっている。気持ちでも『まずは打者に負けないこと』といわれているので」。不慣れなポジションでも本来の力を存分に発揮した。 メジャー移籍が確実な藤川に代わる人材発掘は大きな課題。和田監督は今後の他投手の起用について「絶対にないとはいえないし、展開、打順、点差であったり、そういう風になってくると思う」と否定はしなかったが、一方で「(当面の試合は)球児がいないだけに形を作っていかないといけない。その候補になってくる」と、筒井を代役の筆頭に挙げた。榎田や実績のある福原もいるが、現状では筒井が最有力に浮上した形だ。 「(球児さんは)『俺のことはエエよ』というてると思う。余計なことを考えず自分の投球をしろといわれているので、きょうはできたと思う」 ぽっかりとあく大きな穴を埋めることができるのか。残り試合で筒井の力が試される。(恵濃 大輔) ★「ポスト球児」に福原、将来性で榎田も ポスト球児は数多くある阪神の懸案事項の1つ。筒井以外では実績がある福原があがる。1999年に入団してしばらくは中継ぎとして起用され、プロ14年目で通算14セーブをマークしているが、来季36歳。将来性を考えると榎田も候補になる。また球団内ではエース・能見の抜てきも検討されている。 虎・スタン7回ゼロ封!チームの勝利に貢献 阪神・スタンリッジが先発の役割をしっかりと果たした。勝ち星には恵まれなかったが、7回5安打8奪三振の力投でゼロ封。チームの勝利につなげた。最近登板した4試合で援護点は0、0、2、0と少ないが「チームが勝つことが1番のメーン。個人的には勝ちたいけど、チームに勝つチャンスを与えられてよかった。(援護が少ないのは)大丈夫。チームが勝ったから」と納得の表情でロッカーに引き揚げた。 途中出場の阪神・関本、千金押し出し 八回の守備から途中出場した阪神・関本が裏の攻撃でチャンス到来。二死満塁から押し出しの四球を選び、これが決勝点になった。「前回の交流戦(5月27日の西武戦、甲子園)のときのお立ち台がサヨナラ死球で、また四死球ということで本当にうれしく思います」とスタンドを笑わせた。引退を表明している金本に触れ「笑顔で送れるよう、温かい声援をお願いします」と頭を下げた。 先発起用に応えた!虎・森田、今季初安打 スタメン野手平均年齢26・6歳。大幅に若返った打線で5年目の大砲候補、阪神・森田がキラリ。七回に今季初安打を放った。 「ホッとしました。スタメンだったので何とか結果を出そうと思っていました。(直球が)くるのは頭にあったので、高めをたたけました」 今季初めて「6番・一塁」で先発。七回先頭の第3打席。高崎の外角球を左前へ流し打った。得点にこそつながらなかったが、期待に応えた。 守備は一塁が主。そこには新井がおり、来季は新外国人が入る可能性がある。森田からすると打力でアピールできない限り居場所がない。代打専門という稼業は23歳には早すぎるし、そんな簡単なものじゃない。だからこの一打が大事だった。 和田監督は「若い選手の中で森田も初ヒットを打ちましたし」と目を細めた。久々の収穫だ。 虎・金本、代打で存在感!和田監督も惜しん打 (セ・リーグ、阪神1-0DeNA、23回戦、10勝10敗3分、19日、甲子園)今季限りで引退する阪神・金本知憲外野手(44)が七回、代打で中前打。代走を“拒否”するパフォーマンスで虎党を沸かせた。アニキの一打で奮い立った猛虎打線は八回、関本賢太郎内野手(34)の押し出し四球で勝ち越し、1-0でDeNAに勝利。借金20転落をまたもや阻止した。 限られた打席を重ねるごとに引退が惜しまれる。この日一番の歓声に包まれて打席に送り出された金本が、快音を響かせた。引退発表後、甲子園初ヒットだ。 照れ隠しか、無言でベンチを去った鉄人に対し、和田監督は「頼もしいというか、もったいない気持ちがある」と話した。 七回二死一塁。代打で登場した鉄人が、存在感を際立たせた。3球で追い込まれたが、1球ボールを見極めると、そこから3球続けてファウル。先発高崎に食らいつき、8球目を仕留めた。135キロのチェンジアップをライナーで中前へ。一、二塁と好機を作ると、アニキ流のパフォーマンスを魅せた。 ベンチが代走の平野を送り出したとき、背番号6は「必要ない」とばかりに手を振った。元気いっぱいをアピールするように小さくジャンプ。すると、平野は金本の前をスルーして、二走の小宮山と交代した。 指揮官は「八、九回のことを考えるとむやみに代走は出せない状況だったので。そこが決勝点になるなら代走もあったけど、後ろのランナーだけにそのままいってもらいました」と金本の脚力を折り込んでいたことを明かした。 シングルヒットで通算塁打数を4473とした。歴代5位の衣笠祥雄(広島)に、1差に迫った。カープの大先輩でもある元祖・鉄人に追いつき、追い越すのは時間の問題だ。 引退を表明した12日以降、5試合で6打数2安打3打点1本塁打の好成績を残す。引退勧告を受け、ベンチスタートが主になった2日以降では、10打数5安打1本塁打4打点と、さらに数字は上昇する。 和田監督は「金本の1打席1球に学ぶべきものが集約されている。あと何打席立つかわからないですが、1球たりとも逃さずにしっかりとみてほしい。ひと言で表すのは難しいですが、すべてにおいて、すごい選手。最後の1打席1球まで、われわれも見守りたい」と敬意の言葉を並べた。選手も首脳陣もファンも同じ。残り少ない金本の打席から目を離せない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 31, 2012 05:13:09 AM
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