本当にお疲れ様でした。
結果は残念でしたが、ずっと諦めず闘った姿は忘れません。
ついてないことが多かったですが、関西の人間は、ずっと応援していました。
お疲れ様でした。感動をありがとう。
織田引退「鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス」/フィギュア
バンクーバー五輪フィギュアスケート男子7位の織田信成(26)=関大大学院=が24日、さいたまスーパーアリーナで行われたエキシビションに出演後、現役引退を表明した。今後は母・憲子コーチ(66)のアシスタントを務め、アイスショーにも出演する。
「鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス」
戦国武将・織田信長の第17代末裔(まつえい)であることを踏まえ、競技生活の辞世の句を詠んだ。22日の全日本選手権で4位に終わり、ソチ五輪代表の座を逃して決意した。来年1月の四大陸選手権(台湾)は出場を辞退する。同じ関大大学院に在籍するライバル高橋大輔(27)らに労をねぎらわれ、「幸せだった」と号泣した。
「自分の子どもに教える大変さを痛感しているので、息子たちの選択に任せたい」
母との師弟関係を振り返り、2人の愛息には好きな道を歩ませる。「最初は名前ばかり注目されていやだった」。ご先祖さまと同じく、“天下統一”の道半ばでリンクを去る男に、温かい拍手は鳴りやまなかった。 (江坂勇始)
織田 信成(おだ・のぶなり)
1987(昭和62)年3月25日生まれ、26歳。大阪・高槻市出身。7歳でスケートを始め、2005年世界ジュニア選手権優勝。同年NHK杯でGPシリーズ初優勝。08年NHK杯、全日本選手権優勝。09年はGPシリーズで2連勝し、GPファイナルで2位。10年バンクーバー五輪7位。今季はスケートカナダ3位、NHK杯2位。今月のGPファイナルでは3位。1メートル64、52キロ。10年4月に一般女性と結婚した。
【織田トーク】「今が引き際と思った」/フィギュア
エキシビションでは涙を見せた織田は、引退の記者会見では悔いのない表情で思いを語った。
-決断したのは。
「ソチ五輪代表になれず、若い選手も強くなってきている。今が引き際だと思った」
-悔しかった大会とうれしかった大会は。
「悔しかったのは(スケート靴のひもが切れた)バンクーバー五輪。自分の演技を出せた時はどの大会もうれしかった」
-最初は織田信長の末裔で注目を集めた。
「最初は名前ばかり注目され、抵抗があった。でもそれをきっかけにスケートを見て、応援してくれた方もいて、自分の名前も得だったのかな」
-心境を「鳴かぬなら…」の句で表現すると。
「『鳴かぬなら 泣きに泣きます ホトトギス』。涙が印象的なスケート人生だった」
-子どもにスケートをやってほしいか。
「自分の子どもに教える難しさは、コーチの母と20年やって痛感している。やってほしい気持ちはあるけど、それは息子たちの選択に任せたい」(共同)