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2014/04/20(日)20:08

阪神・鳥谷が2試合連続マルチ「先制できてよかった」

阪神2014(173)

阪神・鳥谷が2試合連続マルチ「先制できてよかった」 阪神の鳥谷が2試合連続の複数安打をマークした。安打と犠打で得た一回1死二塁、小川からの適時打でチームに4試合ぶりの先制点をもたらし「1、2番がつくってくれたチャンス。先制できてよかった」と喜んだ。  二回には投手強襲の適時二塁打、四回にも安打を放った。試合前まで打点はわずか3。フリー打撃ではバスターで「ゆっくりとタイミングを取ること」を意識した修正の成果を出した。(共同) ライアンを“破壊KO”阪神・鳥谷、完全復活猛打ショー トリの豪打で甲子園6連勝だ!! 阪神は鳥谷敬内野手(32)の2タイムリーを含む3安打の活躍でヤクルトに快勝。連敗を2で止めた。二回には弾丸ライナーで燕のエース・小川泰弘投手(23)を“破壊KO”。絶好調モードに入ったキャプテンのバットで、再加速する。  燕の絶対的エースを、鳥谷が沈めた。3-0の二回二死一塁。真っすぐをジャストミートした打球が、ヤクルト先発・小川の右の手のひらを直撃した。打球が右翼ファウルゾーンまで転がっていく衝撃の“破壊打”…。珍しい「投手強襲適時二塁打」で大きな追加点を奪い、小川も負傷降板。序盤から、頼れる主将が試合の流れを強奪した。  「連敗して戻ってきたので先に点をとりたかった。(小川が)いいか悪いか分かる前に、どんどん振っていくつもりだった。1、2番がいい形でつないでくれました」  主軸の責任感だった。広島との首位決戦で2連敗し、甲子園に戻ってきた。しかも相手は開幕3連勝中の小川-。そんな中、大事な先制点を叩きだしたのも鳥谷だった。  一回一死二塁。上本が左前打を放ち、大和が送る。おぜん立てされた打席で、第1ストライクを見逃さず、三遊間に運んだ。今季自身初となる先制打。さらに続くゴメスの打席で二盗成功。G砲の遊失の間に2点目のホームを駆け抜けた。  「裏の攻撃なので、先に点をとれれば有利に進めていける。本拠地で勝てることはいいと思う」 11~13日の巨人戦3連勝を含め、これで甲子園6連勝。真弓政権下の2010年に7連勝(1分挟む)して以来の白星街道だ。過去2年は聖地で負け越し。和田監督は就任当時から甲子園で勝つ重要性を訴えているが、それを鳥谷が体現した。  「日によっていいときも悪いときもあるが、少しずつファウルにならずにヒットになっている。1日でも多く続けたい」  開幕から苦しみ打率は一時・195まで低下。打点を挙げたのは開幕14試合目だった。「ヘタクソは練習しないと」。体のキレを出すべくアメリカンノックにも参加。ストイックな男がさらに自分を追い込み、今季2度目、通算100度目となる猛打賞もマーク。ついに開幕戦以来となる、打率3割以上に戻した。  七回には四球を選び、12年9月5日の巨人戦(甲子園)以来の1試合2盗塁。「常に先の塁を狙っている。盗塁もどんどん狙っていく」。“匠のスパイク”は鳥谷ならではのこだわりだ。甲子園に限り、刃が3ミリ長いスパイクを使っている。深い土に対応するため。ヤクルトの遊撃、D2位の西浦直亨内野手(法大)は2失策。聖地とのつき合い方も、勝敗を大きく左右した。 再び広島、巨人を追撃へ。和田監督が「きょう落とすと空気が変わる可能性があったんで、何としても取りたいゲームだった」と話せば、鳥谷も「連敗してしまったので連勝できるように頑張りたい」と闘志を沸き立たせた。さぁ、いくぞ! キャプテンが旗印を掲げた。(阿部 祐亮) ★藤井もバット愛用  打率3割に乗せた主将は、先輩の“師匠”でもある。実は現在、藤井が試合で使用するバットの一部は33・5インチの「鳥谷モデル」だ。昨季終盤に頼まれ、トリが自分のバットをプレゼントしたのだ。33インチのものを使っていた正捕手はオフに試用し、自ら契約するメーカーに発注。「感じがいい」とすっかり気に入っている。 データBOX ◎…甲子園6連勝は、真弓監督2年目の2010年7月27日の横浜11回戦から9月2日の横浜18回戦までの7連勝(1分け挟む)以来 ◎…鳥谷の猛打賞(3安打以上)は4月12日の巨人戦(甲子園)の4安打以来、5試合ぶり今季2度目(通算100度目)。2リーグ分立後、虎通算100度以上の猛打賞は今岡誠の111度以来、7人目。球団記録は藤田平の150度 ◎…鳥谷が打率3割台に復帰。今季は開幕戦5打数2安打(打率・400)も、4月8日時点で打率・195と低迷するなど開幕2試合目以降は打率3割以下。最近9試合は33打数16安打、打率・485と急上昇中だ ライアンキラー健在や!虎マートン、中前打を放ちチャンス拡大 ライアンキラー健在や!! 2点を先制した直後の一回一死一塁で、マートンが小川から中前打を放ち、一、三塁にチャンス拡大。二死後の敵失で3点目が入った。  「今日はまずまず。一回はいい感じで打てたので良かった」。昨年最多勝の小川との通算対戦成績はこれで16打数12安打、打率・750、1本塁打6打点と抜群の相性。ライアンもマートンの前ではへびににらまれたカエル? 3安打大暴れ!阪神・大和、今季3度目の猛打賞 2番の大和が再発進だ。4打数3安打の大暴れで3月29日の巨人戦(東京D)以来、今季3度目の猛打賞。前日17日まで・277だった打率を・304に上げた。  「広島3連戦で悪かった(11打数3安打)ので3本打ててよかった」  一回無死一塁では先制のおぜん立てとなる犠打を1球で決めた。前日17日の広島戦では同じケースで1球目に失敗。「初球で決められたのはよかった」。きちんと役割を果たして、チームをリズムに乗せた。 師匠オマリーCに並んだァ!阪神・ゴメス、19戦連続出塁 虎の球史に、新たな1ページが加えられた。新助っ人のゴメスが二回に四球を選び、開幕から続く連続試合出塁を「19」に更新。指導を仰ぐオマリー打撃コーチ補佐が、1991年にマークした記録に並んだ。  「チームの勝利に貢献したい気持ちでやっているから」  この日は無安打も、チーム愛に染まるG砲だからこその快記録だ。  鳥谷の適時二塁打で4点目を奪った直後、なおも二死二塁の好機。イケイケの空気にも、燕の2番手・石山の“誘い”に乗らない。1ボール2ストライクから低めの変化球に手を出さず、最後は内角に外れた真っすぐを冷静に見送った。  1点を先制したあとの一回一死二塁には、遊撃・西浦のグラブを弾く痛烈な当たりで追加点をもたらした(記録は失策)。振って得点を生み、振らなくても塁に出る。好球必打に徹する虎の4番は止まりようもない。  前日17日の広島戦(マツダ)でバックスクリーンへ来日1号を放った。試合後に戻ったロッカールームには球団の配慮から、記念球が届けられていた。大事にかばんの奥底にしまい、帰阪した。  89年にフィルダーが記録した開幕21試合連続出塁も射程圏にとらえる男は「三振する日もあれば、安打が出ないときもある。だけど感覚は悪くない」とどこまでも頼もしい。必ずベースに立つ男-。伝説が生まれそうな予感がする。(栃山 直樹) 出塁の記録  基本的に塁に出ることを出塁というが、記録として残る出塁は、安打、四球、死球のみ。相手の失策、野選、打撃妨害、走塁妨害によって塁に出ることは含まれない。また他の選手がアウトになった場合(走者を置いた場面での封殺プレー)も、塁に残っても出塁には含まれない。

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