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2015/03/30(月)21:39

阪神、優勝間違いないで!福留の逆転V弾で7年ぶり開幕3連勝

阪神2015(247)

阪神、優勝間違いないで!福留の逆転V弾で7年ぶり開幕3連勝  メモリアル弾で開幕3連勝や!! 阪神・福留孝介外野手(37)が中日戦の四回に今季1号2ランを放ち、逆転勝利に貢献した。自身にとって日米通算250号本塁打で、ここまで湿り気味だった打線も11安打10得点と爆発。2008年以来の開幕3連勝で、10年ぶりのリーグ優勝へもう止まらん!! 確かな手応えも、着弾点はわからなかった。ドスンという鈍い音とともに白球がグラウンドに戻ってきた。飯塚二塁塁審にサク越えを確認。フウッと一息入れた後、7年ぶりの開幕3連勝を決定づけた弾丸の味を堪能した。  「フェンス(直撃)かな、と思ったよ。次につなごうと思っていたけど、ゴメスが打ったから、ちょっと刺激受けて思い切っていった」  開幕2戦連続サヨナラ勝ちの余韻が残る中、竜の先発左腕・八木に襲いかかった。0-3の四回。ゴメスの1号2ランで1点差とし、さらに無死一塁で直球を捕えた。  「(ゴメスと)飛距離は違うけどね。さすがに、あそこまでは…」。左翼席上段まで飛ばしたG砲には脱帽も、バックスクリーン下に豪快にぶち当てた。日米通算250号に「いわれるまで、わからなかった」と照れながら花束を受け取った。昨年、日本シリーズ進出に貢献した男が形勢を逆転させ、試合前までチーム打率・191だった打線も目覚めた。  「今までより打席の中で考えることができている。周りもみえている」  チーム屈指の几帳面男。春季キャンプ中のホテルの自室では私服や小物、野球道具などが小分けされ、見事なまでに整理整頓されていた。さらに昨季、甲子園のロッカールームでは、藤井のユニホームをサプライズでたたみ「先輩、服って、こうするんですよ」と仰天させた。「じゃ、これからも頼む」とまでいわれたことがあった。  プレーに対しても同じだ。昨季、怠慢なプレーをした後輩をみた瞬間、首脳陣に「俺を出させてください」と訴えるほど妥協は許さない。左膝手術、肋骨&鎖骨骨折など故障続きだった過去2年間とは違う。オフから体を鍛え、飲酒も控えた。昨秋の活躍から虎党の声色は一変したが、今季、その真価が問われるのは誰よりも分かっている。自信がみなぎっている。  「(2試合は)投手が抑えてくれたから、劣勢でもはね返してやろうと。それが野手と投手との信頼感になる」  2008年以来の開幕3連勝。試合後、スタンドからは「和田監督、優勝や!」の声も飛び、お立ち台で今季の最大目標を問われた男も言い切った。 「最後に一番上になれるように、頑張ります」  31日からヤクルト、巨人との敵地6連戦。30日、東京に移動後、神宮でナイター練習をする方針が固まった。就任4年目で初の試みの和田監督は「全員の力でもぎとった3連勝」と目を細めつつ、手綱は緩めない。10年ぶりのリーグ優勝、30年ぶりの日本一へ。福留の妥協知らずの魂が、チームを変えた。 (阿部祐亮) データBOX  ◎…阪神の開幕3連勝は2008年3月28日の横浜戦(京セラD)~4月2日の広島戦(広島)の5連勝以来、7年ぶりで3連勝以上は9度目。2リーグ分立後、02年3月30日の巨人戦(東京D)~4月6日のヤクルト戦(神宮)の7連勝が球団記録だが、1リーグ時代を含めると38年春にも7連勝を記録。プロ野球記録は54年西鉄と99年中日の11連勝。 虎党総立ち!ゴメス、球場の空気かえた5階席弾「ベリーグット」  (セ・リーグ、阪神10-8中日、3回戦、阪神3勝、29日、京セラドーム)まさに、打った瞬間だ。左翼を守るナニータもぼう然と見送るのみ。阪神・ゴメスの打球が、左中間最上段で大きく跳ねた。一仕事を成し遂げたといわんばかりに大きく両手をパンッとひとたたきし、ホームイン。スタンドを真っ黄色に染めた虎党も総立ちで迎え入れた。  「ベリーグッド! 自分としてはいいスイングができました。2打点というのもよかったと思います」  3点ビハインドの四回だ。先頭の西岡が中前打で出塁すると、頼れる4番に回ってきた。カウント2-0から先発・八木の失投を逃さなかった。132キロの真ん中直球を一閃し、1号2ラン。ひと振りで流れを変えた。 昨季は開幕18試合78打席にして、待望の一発が生まれた。開幕から打率3割超の好成績を残していたがアーチをかけられず、もどかしさもあった。それでも、一本が出た後はペースを上げ、26本塁打を記録した。  スタートは昨季同様、つまずいた。パスポートの盗難被害に遭い、2年連続で来日が遅れるという事態に。ただ、現地でもトレーニングをこなし調整。宜野座キャンプに合流直後には和田監督の「35発」指令に、自らハードルを上げる「40発」を約束。それだけ手応えと自信もあった。  開幕3試合11打席目での1号に、「去年は何十打席と立った中での本塁打だった。早い段階で本塁打が出たということはうれしい」と自然と笑みもこぼれる。これで3試合で4打点と、昨季の打点王にふさわしい活躍。このままのペースで打点を重ね、40発の有言実行を果たせば、2冠王も見えてくる。そんな期待も膨らむ好調ぶりだ。  打席のなかで、しっかりとテンションを上げる仕掛けがあった。この日から自身の入場曲を米国の人気ラッパー、リル・ウェインの「Coco」にチェンジ。「好きな曲なんで、ホームランにつながってよかったよ」とお気に入りの楽曲で気持ちを高ぶらせた。  「1点差になったことで、チームとしてもいけるかなとなった。勝利に貢献できたかなと思う」 和田監督も「ゴメスの一発で完全に球場全体の空気が変わった」と最敬礼。その太い両腕からアーチを量産するべくフルスイングを続けていく。 (山口大輝) ★ゴメス・昨季来日1号本塁打VTR  2014年4月17日の広島戦(●2-8、マツダ)の四回一死走者なしの場面で、バリントンの直球を完璧に弾き返しバックスクリーンに豪快な来日1号を放った。開幕18試合78打席目での待望の一発だった。 データBOX  ◎…ゴメスは開幕3試合を終え、打率・308(13打数4安打)1本塁打、4打点。29日の中日戦(京セラD)で今季初本塁打となる2ランを放ち、年間では48本塁打、191打点ペース。 梅ちゃん、虎将のささやきで満塁一掃打!「いい1本に」  (セ・リーグ、阪神10-8中日、3回戦、阪神3勝、29日、京セラドーム)二塁ベース上で右拳を握った。梅ちゃんスマイル全開になった。開幕から11打席目でついに生まれた初安打は値千金の3点二塁打。梅野が和田監督の後押しを受け、結果で見事に応えた。  「なかなか出なかったっていうのは…焦っていたわけではないんですけどね。状態も悪くなかった。集中力がああいうところで出て、いい1本になったかなと思います」  1点リードの五回だった。1点を追加し、なおも二死満塁のチャンス。直前のネクストバッターズサークルで指揮官に声をかけられた。  「詰まることを恐れるな。大学でやっていたことを思い出せ。中堅方向に打ちにいけ。感じは悪くないから、(安打が)出るはずだ」  耳元のささやきに若虎は何度もうなずいた。集中力は最高潮に達した。福岡大時代。プロへの道を切り開いた積極性、逆方向に打球が伸びるパンチ力といった自身の持ち味を思い返した。あとはボールに気持ちをぶつけるだけだった。  「僕も初球からいこうと決めていた。自分のスイングをしようと思っていた中で一言もらって、気持ち的によかった」  フルカウントからの6球目。2番手・朝倉の外角高め138キロ直球を捉え、右中間を真っ二つに破った。終わってみれば、10-8の接戦。今シーズン初の「H」マークが大きな一撃となった。  ただ、背番号「44」の胸中は捕手としての責任感が大半を占める。開幕3連戦、全イニングでマスクを被り、またひとつ成長した。  「打てなくても、守備に切り替えることが大事。重圧がかかる場面でサインを出して、いい経験になりました。接戦をものにできてうれしい」  疲れ果てても、充実感が漂う。チーム同様、梅野の不動の正捕手への戦いも始まったばかりだ。 阪神・西岡、逆転劇お膳立て「なんとか塁に出ること意識した」  (セ・リーグ、阪神10-8中日、3回戦、阪神3勝、29日、京セラドーム)3番が逆転の立役者だ。3点を追う四回、先頭の阪神・西岡が中前打。ゴメス、福留の2ランを呼び込んだ。「なんとか塁に出ることを意識した」。ロッテ時代に八木との対戦は、25打数5安打と相性はよくなかったが、一回にも右中間二塁打。「たまたま打てた」と謙そん。開幕から3連勝にも「次からビジターになるので、がんばらないと」と油断はなかった。 阪神・マートンが今季初マルチ「ボールにコンタクトできた」  (セ・リーグ、阪神10-8中日、3回戦、阪神3勝、29日、京セラドーム)阪神・マートンが今季初のマルチ安打だ。ゴメスの2ランで1点差とした直後の四回、右前打で出塁し、福留に逆転2ランで生還。五回二死一、二塁からは左中間へ適時二塁打を放った。「自分のバッティングをすることだけを心がけていた。しっかりとボールにコンタクトできたよ」。4打数1安打も3三振を喫した前日の試合後、球場内でウエートトレをしてから帰宅。昨季の首位打者は開幕から3試合連続安打と順調なスタートをきった。 虎・新井、代打タイムリーで初安打初打点「勢いなかったけどね」  (セ・リーグ、阪神10-8中日、3回戦、阪神3勝、29日、京セラドーム)阪神・新井が代打で存在感を発揮した。6点リードの五回二死一、三塁から朝倉のフォークを振り切った。ぼてぼての当たりが三塁内野安打となった。「勢いがなかったけどね。内容はどうであれ1本が出て良かった」。開幕3試合目で今季初安打初打点に安堵の表情。今はベンチだが、右翼、三塁、一塁を守れる大砲はいつでも出られる準備はできている。

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