加藤康介には、ほんと助けられました。
まだ頑張ってたのか。。。
たくさんの感動と夢をありがとうございました
お疲れ様でした!
【球界ここだけの話(1053)】阪神・安藤の盟友が現役に別れ ファンに愛された庶民派左腕・加藤康介
10月6日、甲子園球場を訪れた加藤康介
山や沿道の木々が、黄色や赤に色づく。プロ野球界では別れの秋。阪神ではタテジマ一筋16年の安藤優也投手(39)が引退を決意し、時を同じく、かつての盟友も現役生活に別れを告げた。今季、福島ホープスで兼任コーチを務めていた元阪神の加藤康介投手(39)だ。
「挨拶が出来て、辞めることもスッキリした」
10月6日。安藤の引退試合は雨天中止となったが、阪神が練習を行っていた室内練習場には加藤の姿があった。自身もユニホームを脱ぐことを関係者に伝え、同時に、以前の職場にもかかわらず「本当にここにいたのかな…と。初めて来たような感覚で、『やっぱり辞めどきなんだ』と思った」と打ち明けた。
2001年にロッテでプロ野球人生をスタートした左腕。オリックス、横浜(現DeNA)と渡り歩き、11年から阪神に移籍した。加入当初は鳴尾浜生活が長く、「風当たりが強かった」そうだが、「練習するしかない」と覚悟を決めて毎日午前9時から午後5時過ぎまで練習した。13年に再ブレーク(登板61試合、1勝2敗16ホールド、防御率1・97)。マウンドでは顔を真っ赤にし、大粒の汗をかきながら打者を打ち取る。半面、球場に阪神電車で“通勤”した庶民派でファンに愛された。
17年間の野球人生で3度の戦力外を経験。「いいことも悪いことも経験できた。いいことだけだと、結果がついてこない選手の気持ちをわかってあげられないから」。
福島の今季最終戦は9月10日の武蔵戦(開成山)。岩村監督の選手引退試合だったが、加藤にとっても“引退登板”。だが、自身の去就は公にせず、試合後も「俺のことはいいよ」と岩村監督のセレモニー、胴上げを控えめに見ていた。だが、スタンドから「加藤、お疲れさま」という声が飛んだ。球場を出ればサイン攻め。福島でも加藤氏は愛されていた。
マウンドを降りれば、いつでも控えめな男。指導者になれば、山あり谷ありの野球経験が悩める選手を救うはずだ。(西垣戸理大)