延命治療も拒否して、亡くなる前日まで煙草を吸われていたとか
残念です。。。
御冥福を、お祈りいたします。
「敦煌」「男たちの大和」佐藤純彌監督が死去、“角川映画ブーム”に貢献
遺作となった「桜田門外ノ変」撮影中の佐藤監督=2010年2月(東映提供)
映画「敦煌」(1988年)や「男たちの大和/YAMATO」(2005年)など数多くの大作を手掛けた映画監督、佐藤純彌(さとう・じゅんや)さんが9日午後11時、多臓器不全の衰弱のため、東京都内の自宅で死去していたことが17日、分かった。86歳だった。3年前に消化器官系の疾患と診断されたが、入院を拒み自宅療養していたという。葬儀・告別式は親族のみで済ませた。
佐藤監督の古巣、東映によると、3年前に消化器系の疾患を患い、入院を勧められたが、拒否して東京都内の自宅で療養していた。今年1月19日には、東映東京撮影所OBによる恒例のマージャン大会に参加、元気な姿を見せていた。
しかし、今月9日午後11時、自宅で家族に見守られ、息を引き取った。遺志により親族のみで16日に通夜、17日に葬儀・告別式を済ませた。喪主は長男のドラマディレクターで映画監督、東弥(とうや)氏。お別れの会を開くかは未定という。
佐藤監督は東大文学部を卒業後、東映東京撮影所に助監督として入社し、63年の「陸軍残虐物語」で監督デビュー。68年にフリーになり、故高倉健さん主演のパニック映画「新幹線大爆破」(75年)で注目を集めた。
その後は「人間の証明」(77年)、「野性の証明」(78年)を手掛け“角川映画ブーム”に貢献。高倉さん主演の「君よ憤怒の河を渉れ」(76年)は中国で大ヒット、日中合作「未完の対局」(82年)はモントリオール世界映画祭でグランプリに輝いた。
また、「植村直己物語」(86年)の北極や、「おろしや国酔夢譚」(92年)のシベリアなど、困難な海外ロケに挑んだことから「極地監督」とも呼ばれた。73年に人気漫画「ゴルゴ13」を高倉さん主演で実写化したほか、97年の「北京原人 Who are you?」が奇抜な内容で注目されるなど、話題作も多かった。
「北京原人-」が興行的に失敗した後は大作から遠ざかったが、2005年に角川春樹氏の求めで「男たちの大和-」を監督、邦画興収1位を獲得した。08年に旭日小綬章。10年の「桜田門外ノ変」が遺作となった。