2015.04.18

阪神・能見、蘇った!ボロボロ2敗目から中10日で今季初星や

カテゴリ:阪神2015
阪神・能見、蘇った!ボロボロ2敗目から中10日で今季初星や


 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)阪神・能見篤史投手(35)が、5連勝中の巨人打線を7回5安打1失点に抑え、今季初勝利を挙げた。ここまで2戦2敗の背信続きに、エース左腕は中10日の“充電”。3度目の正直でたくましく甦った。

 クールな表情の裏で、1球1球に闘志を込めた。今季最多4万6438人で埋まった聖地で、同じ過ちはもう繰り返されない。背水の能見が宿敵相手に牙をむき、5連勝中の巨人打線を止めた。

 「チームが勝ってくれたらそれでいい。貢献できるように一日一日過ごしていた。良かった」

 中10日でのマウンドで、見違えるようなピッチングをみせた。一回二死二塁で坂本をフォークで空振り三振に仕留め、勢いに乗った。五回まで毎回の8奪三振。課題だった制球難もほとんどなく、直球とフォークのキレが違う。五回二死一、三塁のピンチは、左打ちの19歳左腕・田口に同点打を浴びるも、崩れなかった。

 1点を守る七回一死一塁でも、走塁のスペシャリスト・鈴木を巧みなけん制で刺した。ベテランならでは勝負勘で、相手に傾きそうな流れを食い止めた。今季初コンビの藤井のリードを頼りに、7回5安打の力投で今季初勝利。かつての左腕エース井川(現オリックス)と並び、虎歴代6位タイの巨人戦通算19勝目を挙げた。

 過去3度の開幕投手も、今季初登板は開幕4戦目のいわば裏ローテ。相手投手のランクが落ちることから能見で確実に1勝を-。そんな首脳陣の期待に応えられず、これまで2戦2敗だった。10日の広島戦(甲子園)が雨天中止になるとローテ再編に伴い、登板機会を1度飛ばされた。

「自分がふがいなかった…」

 屈辱の時間で自分を追い込んだ。10日間の調整期間に“ミニキャンプ”を敢行。グラウンドでは1人だけで息を切らしながら、何度もポール間ダッシュを繰り返した。ブルペンでは、試合を想定してシーズン中では異例の100球以上を投げ込んだ。一部のコーチからは、オーバーワークを不安視する声もあったほど。それも信頼を取り戻すため。一心不乱に腕を振り、自分と向き合い、球のキレとフォームを確認した。

 この日の最速は142キロどまりだったが、中西投手コーチは「直球が走っていた。スライダーも低めに決まっていた」と復調に納得の表情。和田監督も、試合前の練習から左腕にベタ付きで状態をチェックしていただけに、「能見らしい投球がみれた。きょう1勝したことで、気分的なところも変わってくると思う」と期待を込めた。

 チームにとっても実に12試合ぶりの先発投手の白星。「反省点があるので。次はそこを気をつけたい」とベテランは表情をひきしめた。能見らしさ全開で、ここから突き進む。 (柏村翔)

能見の今季登板VTR
 ★3月31日のヤクルト戦(神宮、●3-4)に先発。3-1の五回二死一、三塁。4番雄平、5番畠山に連続適時打を浴び、逆転を許した。5回7安打4失点で敗戦投手。
 ★4月7日のDeNA戦(甲子園、●3-8)に先発。初回一死一、二塁で筒香に適時打。二回には味方の失策に2本の適時打を浴び、4点を失う。5回7安打5失点で敗戦投手。


阪神・能見、1年ぶりG斬り!通算56試合登板で19勝15敗

 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)阪神・能見篤史投手(35)が、5連勝中の巨人打線を7回5安打1失点に抑え、今季初勝利を挙げた。

 能見は井川(現オリックス)に並ぶ、球団6位の巨人戦通算19勝目。最多は村山実の39勝。5位・渡辺省三にあと「1」。

 能見の巨人戦勝利は昨年4月12日の甲子園(完封)以来、約1年ぶり。昨季は6試合登板、1勝5敗、防御率5・09だったが、2009年7月19日(東京D)-11年5月3日(東京D)にかけて小林繁らと並ぶ球団最多の巨人戦8連勝を記録。通算でも56試合登板、19勝15敗、防御率3・03と得意にしている。


虎・能見、藤井とのバッテリーで今季初勝利「頼りにして投げた」


 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)開幕から2戦連続黒星の阪神・能見篤史投手(35)が先発し、巨人打線を7回5安打1失点に抑え、3戦目にしてようやく今季初白星を手にした。

 能見は一回に橋本に安打を許すも、片岡、坂本を空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。二回から四回まできっちり3人ずつで斬った能見は、五回に一死から長野に左線への二塁打を放たれると、続く村田にも左前打を浴び一、三塁のピンチ。実松を見逃し三振で、二死で迎えた先発の田口にまさかの左前適時打を浴び、同点とされた。

 それでも、チームは六回にゴメスが左前適時打を放ち、勝ち越しに成功。能見は七回も無失点で切り抜け、勝ち投手の権利を持って、この回限りで降板した。

 ヒーローの能見は初勝利に「ありがとうございます。よかったです」と安堵した表情で、「過去2試合はいいピッチングが出来ていなくて、(きょうは)最初から飛ばしていきました」と話した。これまで2戦の捕手は梅野だったが、この日は藤井とのバッテリー。「頼りにして投げました」と振り返ると、「自分としてもチームが勝ってくれればいいので、貢献できるように一日一日過ごしていたのでよかった」とエースらしい言葉。最後は「しっかり頑張りたいと思います」と次を見据えると、ファンへ「あしたもゴメスが打ってくれると思う」とこの日2打点を挙げた頼もしい4番・ゴメスに感謝しきりだった。

和田監督(今季初勝利の能見に)
「やっと能見らしいピッチングが見られた」

鳥谷(六回に今季初の犠打で決勝点を演出)
「点にもつながったし、良かった」

阪神・中西投手コーチ(能見に)
「直球が走っていた。スライダーも低めに決まっていた」



阪神・藤井、能見を好リード「二回以降はバンバンきた」

 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)藤井が今季2度目の先発マスクを被り、能見との今季初バッテリーで好リード。左腕の1勝目をお膳立てした。「一回は勝っていないな、という(質の)ボールだったけど、二回以降はバンバンきた。インコースにも(いい球が)きていた」。主戦捕手は2年目の梅野が担う現状だが、ベテランの存在感が際立った。


阪神・福原、5戦連続0封「能見の勝ちを消さないように必死」

 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)福原が1点リードの八回から2番手で登板し、1番・金城からの好打順に対し、1回無安打無失点と好投した。「能見の勝ちを消さないように必死でした。勝ちがついたのが一番です」。今季5試合連続無失点で3試合連続パーフェクトリリーフ。松田、安藤とともに「勝利の方程式」を任されているベテランが実に頼もしい。


“呉”めんね6S!トンネル&ポロリに虎党ヒヤヒヤ「スンファン劇場」

 (セ・リーグ、阪神2-1巨人、5回戦、巨人3勝2敗、18日、甲子園)勝ったから、ジョーク交じりに思い返せる。それでも、“その瞬間”は冷や汗たらたらものだった。マウンド上で無表情なことから「石仏」と呼ばれる男が苦笑いを連発した。呉昇桓(オ・スンファン)が後逸にポロリまで…。試合後は猛省するしかなかった。

 「自分がばかなことをした。失敗した。それだけです」

 出番は1点を守る九回。先頭は4番の坂本だった。出塁を許せば、緊迫する局面。初球の外角スライダーを打たせた。ボテボテのゴロが投前に転がった。本人もラッキー! と、心の中で叫んだはず。しかし…。前進しながら、腰を落とした守護神のグラブの下をすり抜けた。まさかの投失。グラウンドは一気に緊張ムードで包まれた。

 だが、これだけでは終わらない。続く井端の打席。犠打を試みたベテランにインハイの真っすぐを投げ込み、狙い通りの小飛球に。猛然とダッシュし、胸の位置付近でキャッチしようした。傍目には平凡なフライに映った。ところが、今度はグラブで弾いてしまった。

 結果的に、打球のカバーに入った捕手・藤井が二塁送球で封殺し、事なきを得た。その後、中西投手コーチもタイムを取って、ひと呼吸置いた。これで、落ち着いたのか、一死一塁からはさすがの投球。後続を難なく斬って、白星を守った。6セーブ目を挙げ、恥ずかしそうに歓喜の輪に加わった。

 勤勉な右腕は、ときに自室に戻ってからも、球団スコアラーにもらった映像や動画投稿サイトなどで自身の登板をチェックする。この日も、きっと、反省点をおさらいしていることだろう。

 「直球はいい感じで開幕より、よくなっています。(守備は)結果的に抑えられたけど、次から気をつけます」

 聖地に詰めかけた4万超の虎党も最後までヒヤヒヤ、ドキドキした最終回。「オ・スンファン劇場」を笑顔のまま、閉幕できたことが何よりだった。 





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最終更新日  2015.04.19 05:59:25
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