2005/03/27(日)20:24
イースター休み その2
今日で3日目のイースター休み
だんながアキレス腱を痛めたみたいでどこへも出かけたくないみたい。
私も特に行きたいところはなくて家でゴロゴロしている。
ゆうべは日本から持って帰ってきた映画のDVDを見ることにした。
子供のころから大好きだった「悪名」「続悪名」実はそれ以降の「悪名一番」など新しい方がすきなんだけれど、悪名の原点という意味で二本続けて見た。
「悪名シリーズ」は今東光原作のヤクザ映画で、時代は昭和の戦争時代
「八尾の朝吉」と呼ばれる一匹狼っぽいやくざと、彼を慕う「モートルの貞」というチンピラが繰り広げる仁義の世界がおもしろい。
昔はめちゃくちゃな二人やと思ってみていたけれど、めちゃくちゃなのは貞のほうで朝吉はかなり筋の通ったことを言っていたことを初めて知った。
だって召集令状が来たら戦争に行ってしまうぐらいなんだから。
それにこの作品は中村玉緒も出てくる。それも朝吉と出会ってすぐに結婚してしまうという役柄で…
二人が結婚を約束する場面や、夫婦になってからのけんかの場面なんて、本当にこの二人の私生活のようで笑える。
貞は続悪名の終わりにチンピラに刺されて死んでしまう。彼も結婚したばかりで赤ちゃんが生まれる寸前だった。泣いている奥さんに、「もう泣きな、どこで命を落とすかわからん男やとわかって結婚したんやから」というシーンは妙にリアル
実はこの後、「新悪名」というのがあって、貞の弟役で田宮二郎は再びこの映画のレギュラーになる。清二という名のチンピラは貞よりすごいチンピラで、朝吉の子分として彼にひっついているけれど、ここっていうときに裏切ったりする。
清二と朝吉のやりとりは最高におもしろい。
なのでこれ以降の作品が見たいんだけれどDVD出ているのかな?
同じDVDに入っていた「さよならクロ」もなかなか良かった。
長野の高校で飼われていた犬の話で実話らしい。
1961年ということで、映画の景色はものすごくノスタルジックだ。
映画の舞台となった高校がこれまたものすごく時代を感じさせる古い学校で、生徒たちの制服なんかも時代を感じる。
犬が学校で飼われていて、そこに通う生徒達そして先生にとって、犬がいることは当たり前になっている。犬の存在がどうのこうのっていう映画ではない。犬とは関係なく恋があり、別れがある。そして犬が病気になって、別々に進んでいたことが一つの点に結ばれて、最後は一応ハッピーエンドかな?
犬に関しては校長先生の言葉がすべてを語っていると思う。
そしてTulipの青春の影がながれて、ああ二人はこれから始まるんだなあとわかる。
アルプスが遠くに見えて本当にさわやかな終わりだったな。
明日でお休みも終わり
明日こそどっかへお出かけしたいなあ。