2005/07/11(月)17:57
香港で生きていくこと
Markさんのブログを朝から読んでいて、今まで11年近く香港で生きてきたことを振り返っていた。
こちらに来てしばらくは、まったくの駐在員奥さんだったし、だんなが駐在さんをやめて独立してからも働く必要はなかったので、駐在員妻と一緒に買い物に行ったり、語学を習ったり、おいしいものを食べに行ったりと気楽な生活をおくっていた。
ところが、日本に置いてきた家のテナントが出て行ってしまったため、次のテナントを見つけるまでの間、ローンの返済をこちらからしなければならなくなってしまったのだ。
それで私が働いてそのお金をまかなうことになり、すぐに仕事を探し始めたけれど広東語も北京語もできず、子供にしばられていた私が思い切った仕事につけるわけはなくなかなか仕事が決まらなかった。
でも幸い、某日系引越し屋の社長がそんな私を雇ってくださることになり1年間そこでお世話になった。いろいろとパーソナルな問題があって結局解雇されたけれど、1年間きちんと雇ってくださったことを本当に感謝している。
こうして自分の自由になるお金、時間が増えたことと、ちょうどインターネットが普及したこともあって、そこでできた友人関係をもとに私の交友関係も一気に広がった。
そして初めて香港で自立して働く多くの女性たちに出会うことになる。
彼女たちの話を聞いていると、最初は諸事情があって香港に来られたのだけれど、いつの間にかここでしっかり足をおろして、語学もきちんと身につけ、そして仕事の方もかなりの経験を積んで努力しておられることがわかった。
もちろん最初から海外に出るつもりで若い頃から勉強しておられる人も少なくは無く、そういう彼女たちを見ていて穴に入りたくなったこともある。
それは、たいした目的もなく適当に高校に行き、好きだからと英語の専門学校に進んだ。かといって将来何がしたいかという目的もなかったため、学校でもいいかげんにしか学ばず、結局いいかげんな就職活動をして小さな貿易会社に就職した。
でもまあ、この会社に入ったからこそ今香港にいて、生きていけるんだけどね。これもまた運命かしら?
私はその後だんなの仕事を手伝うことになり今に至っているのだけれど、相変わらず知り合う人の多くが自立した女性で、特に独身の女性が多い。
一度は結婚してでも離婚して、それでも香港で頑張って生きていく。
シングルマザーもいるいる。
簡単なようだけどすごいことだと思う。これもMarkさんのおっしゃる「割り切って前進する」からなのかな?
私はいつも彼女たちから知らない間にパワーをもらっているんだろうな。
だから、私自身もつらいことがあってもぐっとふんばって割り切って前進あるのみだな。
いつも勉強して自分を磨くことも忘れずにいたいな。
うめき声にも負けず前向きにね。