イタリア旅行(13)

※イタリア旅行(13) -2002.11.21- <五日目>

昨夜はフィレンツェでキャンティ・ワインをいささか
飲み過ぎた。 しかも、悪いことに今朝は05:00
起床である。 理由は簡単、ローマのシスティーナ礼
拝堂を予約してあるからである。

洗面後、荷造りをして、スーツケースをがらがらと
ロビーまで持って降りる。 早朝なので、自分でやる
しかない。 06:20チェックアウトを済ませる。全員
集合を確認して、06:30ホテルを出る。 しばらくし
て、バスは高速道路に入る。 

途中の風景は全く素晴らしい。 朝食はバスの中で
とる。 サンドイッチとジュースの簡単なものである。
しかし、いい景色を眺めながらの食事も悪くない。

1時間半くらい走ったところで、トイレ休憩である。
勿論有料で、ユーロ・コインを用意する。 20セント、
日本円で25円くらいか。 レストランの前でピラカン
サが綺麗な果実をつけていた。 横幅10数mに広
がっている。 なかなか、見応えがある。 早速撮影
する。

15分の休憩後出発する。 再び高速道路を走り、
約1時間後にローマ市内に入る。 09:30予約の
ヴァチカン博物館へ十数分前に到着である。 入り
口は既に長蛇の列である。 予約している人達は
団体入り口から、すいすいと入れる。 チェケット
売場は螺旋階段を上った2階にある。 

法王様が住んでいるヴァチカン宮殿は、その大部
分をヴァチカン博物館が占めている。 館内には
20もの博物館、美術館や図書館があるという。
すべてを見て回るには2日は必要とか。 我々は
そんな余裕はないので、システィーナ礼拝堂に的
を絞る。

システィーナ礼拝堂

 ミケランジェロの『最後の審判』と創世記を主題に
 した天井画で有名である。 ヴァチカン観光のクラ
 イマックスといっていいだろう。 65歳のミケラン
 ジェロが8年の歳月をかけて完成させたこの大作
 は、修復によって鮮やかな色彩がよみがえり、オ
 リジナルの美しさを際だたせている。

 実は、このフレスコ画が描かれてから何度か修復
 が行われてきたが、その時ニカワを表面に塗布し
 て保護処理をした。 その結果、温度と湿度の変
 化で、収縮を繰り返しているうちに、表面は亀裂
 だらけとなった。 さらに、照明に使われたオイル
 ランプの煤でかなり、くすんでしまった。

 そこで、後世のために、今回の洗浄の過程をフィ
 ルムに作成したが、これを担当したのは日本の
 TV局だったという。

さて、システィーナ礼拝堂に至る廊下は極めて長い。
しかも、その通路自体が芸術そのものである。
やっとの思いで、礼拝堂に入って更に驚いた。全く
人、人、人で、まさに立錐の余地もないくらいである。
2部屋が通しになっているが、500人以上は確実に
いる。 ひょっとすると、1000人近いかもしれない。

『最後の審判』が素晴らしいことは勿論であるが、
残念ながらゆっくりと鑑賞する訳にはいかない。
写真撮影は勿論禁止で私語も禁止である。なにか、
重苦しい感じであるが、ここは、文字通り「礼拝堂」
であるから、当然かも知れない。

20分後に出口近くにグループを見つけて、ほっと
する。

車窓より(フィレンツェ-ローマ間)
  • DSCF0202.JPG


  • DSCF0174.JPG


  • DSCF0175.JPG


※追加画像は下記をクリックして下さい。

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