ロシア旅行(25)※ロシア旅行(25)-2004.9.29-レストラン・セルギエフ・パッサート内で、席に着く前 に立派な絵画が壁に掛かっているのを見た。 この絵はロシア美術館に展示されているものの複製 であるが、原寸大で結構迫力がある。 絵の名前は、 「トルコのスルタンに書簡をしたためるザポロージェ のコサック」(1891年)と馬鹿に長い。 作者は、ロシ では非常に有名な、「イリア・レーピン」である。 イリア・レーピン(1844~1930年) 近代・現代のロシア出身の画家で世界的に有名な のは、シャガール(白ロシア・現ベラルーシ共和国 出身)であろう。 しかし、ロシアで最も尊敬されて いるのは、日本ではあまり知られていないイリヤ・ レーピンと言っても過言ではない。 レーピンは抑圧された人々や、閉ざされた過去の 歴史を絵という手段によって表してきた。 イワン 雷帝が息子を殴り殺して、自分のしたことにおの のく「イワン雷帝と息子イワン」(1885年)、ぼろ ぼろの衣服を引きずりながら、日焼けで黒くなり、 重々しい顔つきをした人々が、船を岸辺に引いて いる「ボルガの船曳」(1870~73年)は特に有名 である。 作曲家ムソルグスキーとも親しく、彼の晩年の肖 像画を描いている。 ムソルグスキーは病んでい たが、彼の力強さや人間性を巧みに引き出して おり、レーピンのもう一つの傑作といってよい。 さて、複製とはいえ、名画を眺め、赤ワインを傾けな がらの食事は最高である。 メインディッシュはペリ メニ(シベリア風水餃子)で、非常に美味であった。 食事を終わり、土産品コーナーに移動する時、面白 い物を見付けた。 「木炭アイロン」である。 日本に は、明治時代に輸入された。 それまでは、アイロン の原形ともいうべき、「火のし」(コテ)を使っていた。 電気アイロンの普及品が発売されたのは、昭和2年 (1927)というから、何とも懐かしい代物である。 土産品コーナーの窓際に、白アジサイの鉢植えが 置いてあり、美しい花(萼片)を咲かせていた。アジ サイの原産地は日本であるが、シーボルトが日本 から持ち帰ったものが、ヨーロッパで広まり、改良 されたようだ。 レストラン・セルギエフ・パッサート内の素敵な絵画(複製) 「トルコのスルタンに書簡をしたためるザポロージェのコサック」・I.レーピン作 オードブル・豆料理(スメタナ仕立)(スメタナ=発酵乳製品) メイン・ディッシュはペリメニ(シベリア風水餃子) レストラン内 木炭アイロン 追加画像は下記をクリックして下さい レストラン内土産品店へジャンプ ジャンル別一覧
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