スペイン旅行(25)※スペイン旅行(25)-2004.4.9-プラド美術館の1Fが次第に混んで来たので、2Fに上 がる。 先ずは、有名な『着衣のマハ』・『裸のマハ』・ゴヤ作を 観る。 何とも、妖しげな魅力と謎に包まれた、着衣と 裸の絵画である。 フランシスコ・デ・ゴヤ(1746~1828) ナポレオン1世と同時期に活躍した、18世紀の偉大 な芸術家である。 圧力に屈することなく、決断力の ある人であった。 初期はドイツの新古典主義の影 響を受けたが、ゴヤ自身の画風を、スペイン人の見 方で確立して行った。 彼のロマン主義的作品は、近 代美術の幕開けを告げた。 次いで、悲惨なスペイン独立戦争を画いた、『1808年 5月3日』・ゴヤ作を観る。 強大な軍事力を誇るフラン ス軍に対するスペインの人々の戦いは悲惨を極めた。 絵は、「プリンシペ・ピオ丘での銃殺」で、武器を持たな い人達が無惨に殺されていく無念さが滲んでいる。 再度1Fに下りて、『ロザリオの聖母子』・ムリーリョ作を 観る。 ムリーリョ(1617~82) ベラスケス、スルバランがリアリズムの頂点を極めた 後に続く、17世紀セビリアの巨匠である。 ラファエロ の甘美さ、ルーベンスの豊穣さをあわせ持ち、民衆の 圧倒的人気を得た。 ツアーの途中とあって、プラド美術館の見学時間は僅か 1時間である。 従って、有名作品を足早に見て回る。 幸い、明日午前中自由時間があるので、再度個人的に 来ることにして、館外に出る。 すぐ目の前に、「ゴヤの 銅像」が立っている。 バスに乗り、「王宮」に行く。 この王宮は、ブルボン家の フェリペ(フィリップ)5世の好みで、ルーブル宮殿風に建 てられた。 現在は迎賓館として利用されている。 1734年に火災 で焼失したあと、フェリペ5世が、同じ場所に宮殿を建設 し、それ以来1931年まで、歴代国王が住んでいたとい う。 次いで、観光客に人気のある「スペイン広場・マドリッド」 に行く。 人気の理由は、ドン・キ・ホーテ像があることで、 その像をバックに記念写真を撮る人達が後を絶たない。 『着衣のマハ』・ゴヤ 『裸のマハ』・ゴヤ 『1808年5月3日』(プリンシペ・ピオの丘での銃殺)・ゴヤ 館内・プラド美術館 『ロザリオの聖母子』・ムリーリョ 追加画像は下記をクリックして下さい プラド美術館前に立つゴヤの銅像・マドリッドへジャンプ |