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ペクジュリア
HT、作出年?、フランス・Pekmez。
花色はオレンジに、花弁縁がピンクの複色。
大輪、四季咲き性。
※ニューヨーク旅行(13)(2006.11.22)
メトロポリタン美術館2Fのドガのコーナーの隣の部屋はルノワール
のコーナーである。 有名な絵を目の前にして、心躍る感じである。
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)
フランス印象派の画家であり、その作品は日本でも広く知られてい
る。 彼は印象派展には1874年の第一回展から出品している。
他の印象派の画家達と同様、風景画も制作したが、特に人物を好ん
で描き、裸婦像、少女像などを得意とした。
1880年代前半頃から、光の効果におぼれ、形態を見失った印象
派の技法に疑問を持ち始める。 1883年頃からの作品には新古
典主義の巨匠アングルの影響が顕著で、明快な形態、硬い輪郭線、
冷たい色調が目立つ。
1890年代から晩年にかけてが、「真珠の輝きの時代」である。
ルノワールが最も描きたかった、女性の豊満なヌードを描くために
たどり着いた境地であろうか。
日本には早くから紹介され、梅原龍三郎をはじめ多くの画家に直接・
間接に影響を与えている。
「シャルパンティエ夫人と子供たち」(1878)
柔らかいタッチの人物画で人気を誇るルノワールであるが、20代
後半からの印象派時代は殆ど評価されなかった。 ある日、34歳
のルノワールは、パリ有数の出版社主シャルパンティエとその夫人
に出会う。 夫人は彼の才能に魅せられ、家族の肖像画を次々に注
文する。 それらの中の1枚が「シャルパンティエ夫人と子供たち」
で、この作品は、その年の官展一の注目作となった。
ルノワールが芸術の都パリにおいて、社会的に認知され、名声を決
定づけた、まさに記念すべき一枚の絵である。
「海辺に座る女」(1883)
上述のアングルの影響を受けた作品。 画面に描かれた人物の眼は、
知性のきらめきと夢見がちな内面をのぞかせているが、力強い視線
で、観るものの眼を捉える。 ともすれば、綺麗な絵で終わってし
まうルノアールの描く人物像が、驚くほどの存在感をみなぎらせて
いる。 画集では絶対に味わえない感覚に浸ることが出来た。
「ひな菊と少女」(1889)
「真珠の輝きの時代」最初の作品である。 「少女イレーヌ」を始
め、ルノワールの描く少女像はすべて素晴らしいが、本作品は少女
から女性へと脱皮していく端境期のふくよかさを、見事に表現して
いる。
ーつづくー
※画像は下記をクリックして下さい。
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