声が心に届くとき。
冬至から飲み始めた野草茶で歯にしぶがついてしまい、お客様とお話しするのに、それはあまりだと思ったのでお正月明けから歯科衛生士さんにクリーニングをしてもらった。ちょうど山羊座の満月の日からになり歯のクリーニングにはぴったりだと思ってしまう。誰にも言わないけれど=^_^=以降正しい歯磨きの仕方をレクチャーしてもらったので歯ブラシの握り方から力の入れ加減などトレーニングを積む日々。夢で歯が出てきたり歯の治療をしたりするときはコミュニケーションを見直すといういメッセージがある。さて、どこか見直すべき現実は・・そんなことを思いめぐらしながら歯ブラシを握りなおしたりしている。そういえば、昨年後半から今年にかけてコミュニケーション運の原稿を書いている。今の私のテーマであるのは間違いないなと思う。*この街に引っ越ししてきて4カ月になろうとしている。ここに来て何度か通っているラーメン屋さんがある。つゆと麺がシンプルで、美味しい。2回目に行って餃子をテイクアウトしたときのこと餃子の包みを受け取りながら「大丈夫ですか」という声が聞こえてきた。私はびっくりした。我に返ったように餃子の包みを手渡してくれるお店のおじさんの顔を見た。おじさんの目線は下向きで私を見ていない。見ていないけれどさっきの声はおじさんの声だ。お店を出て帰路をたどりながら私はそんなにぼんやりしていたのかしらと自分を振り返ってみる。それからそのお店の前を通るとその時のおじさんがカウンターにいるときもあったけれどその後見かけないことが続き・・先日は若い眼鏡のユーモラスな男性と中国人の女性がふたりでカウンターをしきっていた。二人の掛け合いがにぎやかに明るく外の寒空を忘れさせるように店内を暖かにしていた。混み具合を見て一番奥の席に座ってくつろいでいると湯気の立ったラーメンが目の前に置かれた。そして「はじめは熱いですから気をつけてください」といつかの声が聞こえた。私はまた驚いておじさんを見上げた。おじさんはやっぱり伏せ目がちで私を見ていない。おじさんは私が目線を合わせる前に私を見ていて私が顔を上げる寸前に目線をそらしているのだろうか。おじさんはもしかしたら以前はもっと違った仕事をしていたのに訳があって今はここでどんぶりを運んでいるのかもしれない。瞬間的にそんなことまで浮かんできてしまった。こんなにストレートに声が心に届くこことがここずっとあっただろうか。・・・思い出せない。コミュニケーションの基本はちゃんと目を見て話すことです。そんな風に言う人からすればこれはコミュニケーションといわないのだろう。たぶん目線をあわせてしまうと壊れてしまう何かがあるのだ。それでもいいや。こういうのも、ありなんだと思っていよう。こういうのを心がキャッチしたがっているのが分かるからドキドキしながら認めてあげよう。これはきっと何かの兆しなのだから。と私の想像力がむくむくと創造力に変わっていく。