自宅の屋根瓦が落ちた件
この頃の群馬県東部は良い天気が続いています。秋はこうでなくてはいけません。 2021年8月下旬の突風で自宅の屋根の瓦が落下した。家族が睡眠中の出来事で、恐らく大きな音がしたと思うのだが、誰も気がづかなかった。 落下したのは屋根の切妻部の端に張り付いている断面がL型の瓦だ。この部分をケラバ部というらしい。瓦の下に雨が吹き込むのを防いだり、端の瓦が風でまくれ上がることをふせぐために付けられるものだと思う。その瓦は3本のビスで屋根に取り付けられている。これがケラバ部(落下後の朝に撮影)面が斜めになっており、よく見ると浮いているビスもある。 落下した瓦は玄関の庇に直撃し、庇上の瓦を壊して玄関先に落下した。 これは修理にお金が掛かると頭を抱えたが、損害保険で修理費はまかなえてホッとした。割れた玄関の庇上の瓦(落下後の朝に撮影)落下したケラバ部の瓦(落下後の朝に撮影)取り付けビスが曲がっている 新築時に施工してくれた個人事業主の建築会社はもう廃業していて頼めず、思案に暮れていたが、ネットで藤岡市の「浦部住総」さんという会社を見つけ、丁寧な工事をしてくれそうなので、修理を頼むことにした。営業の担当者さんとも話をして、修理ついでに切妻部の両側すべてのケラバ部の瓦を取り付け直してもらうことにした。 大変忙しい会社の様で、修理は11月の中旬になってからだった。 全ての取り付け直しは結果的に大正解だった。落下したのは突風が原因なのだが、ケラバ部の瓦の取り付け不良が見つかったのだ。そのことも浦部住総さんの職人さんには丁寧に説明してもらった。 まずは取り付け角度の問題。断面がL型の辺が水平・垂直に近い角度で取り付けられていなければならないが、斜めになっており、風雨が吹き込みやすくなっていた。また、斜めになっているがゆえに取り付けビスが十分に木材に入り込んでおらず、あまりビスの機能を発揮していない状態になっていて、瓦の何枚かはビスが取り付けられていない部分があったらしい。工事の時にビスが届かないので省略してしまったのだと考えられる。絵が汚いがこのような感じ すべてのケラバ部の瓦を正常な位置に取り付け直してもらって、結果的には良かった。 それにしても、新築時の瓦葺きの職人さんはずいぶんと手を抜いたものだと、かなりのガッカリ感が取りされない。素人にはわからないことだし、住宅を含む建築物は長期間使うものだけに、建築工事にかかわる方々はきちんと仕事をしてもらいたいと思う。 今回の修理では、玄関の庇上のケラバの瓦の手直しもしていただいた。かなりの感謝である。 しつこいようだが、どんな仕事でも責任をもって丁寧に正確にしないとダメである。