ほどほど日記

2012/01/06(金)00:51

コダックの経営危機を聞いて・・・

海外旅行(90)

米紙によれば、コダックが破産法の適用を申請する動きがあるそうです。アメリカの破産法適用は、日本と違い、会社の借金をチャラにして再スタートを切らせる意味合いが強いと思うので、即倒産というわけではないと思いますが。このニュースを聞いて、2006年に、タイ南部の都市、ナラティワートでの光景を思い出しました。→ 当時の旅日記当時、ナラティワートの前の旅先、マレーシアのペルヘンティアン(Perhentian )島で、カメラを海に浸けてしまったため、 せっかくのマレーシア・タイ国境越え(しかも、地球の歩き方に載っていないルート)も写真なしで済ます羽目になっていました。そこで、ナラティワートの街角で、富士フィルムとコダックのお店が並んでいるのを発見した時は、喜び勇んでしまいました。まず、日本人として、富士フィルムのカメラショップに入ってみました。しかし、店内は薄暗く、棚もがらんとしていて、まるで活気がありません。 もちろん、お客さんも皆無。店主も暗い顔・・・レンズ付きフィルム(写るんです)が意外と高かったこともあり、隣のコダックのカメラショップに行ってみました。驚きました。店内はとても明るく、お客さんも大勢。 デジカメの写真をプリントアウトしたりして、大はしゃぎの店内風景です。笑顔でいっぱいの店員が話しかけてきました。あまりの陽気ぶりに、こちらの気分もよくなってきました。そのコダックのお店で、レンズ付きフィルムを数本買ってしまいました。少なくとも、タイのナラティワートのカメラショップという極めて限定的な局地戦では、圧倒的にコダックが優勢でした。この差が、2人の店主の才覚というミクロな差なのか、富士フィルムとコダックのマーケティングのマクロな差なのか、判断がつきかねました。 が、以前にも、まったく同じ事例(最終的に、富士フィルムの店が潰れる)を、どこかのテレビ・ドキュメンタリーで見ていた私は、富士フィルムの前途に暗雲が立ち込めるような気がしたものでした。そうした思い出があるので、今回のコダックの経営危機は感慨深いものがあります。富士フィルムは企業買収戦略も進めているようで、順調とのこと。コダックは、再び強敵となって復活するでしょうが、頑張れ! 富士フィルム! ナラティワートのある民家。多くの家に、鳥かごがかかっている。 バーン・ナーラー川にかかる橋から見た漁村の風景。

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