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第2回東北遠征は、5月1日に三重を出発して、宮城県石巻市に向かいます。
●5月2日(月)石巻 約1000キロの道のりを経て、早朝、宮城県石巻市に到着。 今回は、狙いがあります。 今日は連休の狭間で平日なので、保育園、幼稚園がやっており、多くの子どもたちに出会えるチャンスです。 まずは、法山寺幼稚園にうかがいます。 ここは、曹洞宗のお寺が経営する幼稚園で、以前にお世話になった住職に紹介をしていただき、今回、うかがうことになりました。 約束の時間は11時だったので、それまでに、いくつかの保育園を訪ねようと思っていたら、市街地は大渋滞のため、幼稚園にうかがうのが精一杯でした。 渋滞を抜けて、女川街道を通ると、まわりはガレキの山がすごいです。 まだまだ手つかずの状況です。 そんな中、少し高台にある法山寺幼稚園は、無事だったみたいです。 約100人の子どもたちに絵本を読みました。 家が壊れた子や、親を失った子もいます。 子どもたちの様子を観察しながら、読みます。 子どもたちに笑顔が戻りました。 「しんちゃん、また来てね」の声がうれしい。 子どもたちの笑顔が見れてよかった。 読み終えたあと、先生が子どもたちに言った一言がとてもうれしかったです。「先生も、久しぶりにおなかを抱えて笑いました」 先生も大変だったんですよね。 ほんのひとときですが、楽しんでいただいてよかった。 この幼稚園は、避難所にもなっているので、避難されている人たちも、子どもたちの後ろで一緒に楽しんでいただきました。 お土産は、多くの人の想いが詰まった絵本です。 法山寺幼稚園には、90冊の絵本をお届けしました。 その後、市街地に向けて移動。 石巻グランドホテルを目指します。前回、偶然に出会った、このホテルの支配人にご挨拶。 とってもステキな志のある方なので、会っておきたい。 今日は、ホテル前でイベントがあったので、たくさんの人でごったがえしていましたが、ぼくを覚えていてくださいました。 がっちりと握手して、支配人は「がんばりますからね!」と。 人とのつながりから、お互いに希望を感じます。 今度は、地図を見ながら、保育所さがし。 とりあえず、近くの石巻保育所に向かいます。 海の方向なので、やっているかどうかと思いきや、少し高台になっているので、津波の被害は免れたようです。 園長先生に、絵本を読ませてとお願いをすると、とっても喜んでくださいました。 お昼寝寸前の子どもたちでしたが、お布団の上にみんな集合して、大喜びでした。 お昼寝前なのに、大興奮。 終わると、「もっと、読んで~!」「しんちゃん、おもしろすぎる!」「明日も来て!」という声をたくさんもらいました。 園長先生は、実は、この保育所よりも海側の保育所におられたのですが、地震の日、全園児を連れて、この石巻保育所に避難させたのです。 先生方の一瞬の判断で、救われた命も多いのですね。 その園長先生にも「こんなにおもしろいのね。私も大笑いしました」と喜んでいただきました。 そして、石巻の市街地にある各保育所の先生方にも、「しんちゃんが絵本を読みに来るよ」と、伝えていただくことになりました。 その後、前回、避難所で絵本を読んだ、釜小学校にうかがいます。 三重県志摩市でチャリティ読みあそびライブをしたときに、神明小学校の5年2組の子たちがメッセージを書いて持ってきてくれたので、それを届けました。 教頭先生は、とっても喜んでくださいました。「みんなに見えるように、廊下に貼らせていただきます」と。 さらに、釜小学校のグラウンドでは、三重の地元の仲間たちが、たくさんの陶器をプレゼントするために、やってきているのです。行列ができていました。 にいやんもはりきっています。 この小学校にご縁ができたきっかけをつくってくれたのは、小学校3年生のカイト君です。 カイト君は、熱が出て、調子を崩していたのですが、避難所の部屋で高熱でハァハァ言いながらも、「来てくれて、ありがとう」と言ってくれました。 おかあさんや、おばあちゃんも再会を喜んでくれました。 2度目の石巻ですが、人とのつながりを確実に感じます。 そして、そのつながりの広がりも感じます。 市内は渋滞で、思うようにあちこちまわれませんが、保育所や幼稚園の子どもたちに、笑顔を届けるられそうです。 ここまで手探りだったけど、何とか、継続してできそうな感触を得ることができました。 ●5月3日(火)一関、気仙沼 昨夜は、一関の宿で一泊しました。日帰り温泉もやっている宿です。 三嶋の湯というところです。 安い宿ですが、温泉に入れて、布団で寝れます。 できるだけ、疲れはたまらないようにしないと、三重に戻ってからも、すぐに仕事ですからね。 活動を継続的にやるためには、健康管理も大事です。 この宿では、地震があった数日後に、避難所の人たちに、お風呂を開放して入ってもらったそうです。 おかみさんは、「お風呂から出たあとの、みんなの笑顔が忘れられない」と言っています。 そして、フロントの前には、たくさんの衣類がおいてあって、ご自由にもっていってください、とあります。 この宿には、避難所にいる人たちが、「一泊とめてけろ」と、気分転換によく来られるそうです。子どもたちも来ます。 朝、フロントでは、やはり避難所暮らしの人が泊まりに来られていて、これから、家の片付けに行かれるのだそうです。 ぼくは、、おかみさんにお願いして、フロント前に絵本を置かしていただきました。 お風呂あがりに、絵本も自由にもっていって。 さっそく、子どもとおかあさんが喜んでくれました。 あったかい、気さくなおかみさんです。 ここ三嶋の湯には、135冊の絵本を届けました。 そして、宿をあとにして、隣町の気仙沼に行きます。 今日は、休日なので、保育園はやっていません。 前回、来たときに、絵本を読んだ避難所をたずねたのですが、人はまばらです。 家の片付けに行ったりしているのでしょうね。 子どもたちも、天気がいいので、どこかに遊びに行ったみたい。 すると、前回、避難所で絵本を読んだ、双葉保育園の保護者の方から、保育園は再開したという話をうかがいました。 休日だけど、ものは試しと思って行ってみたら、園長先生とお会いすることができました。 園長先生は、「このガレキの山の中だけど、こいのぼりを目いっぱい掲げるんだ」と、3本のポールをあちこちに取り付けていました。 ここでも、次、来たときに絵本を読んで、ということになりました。 少しずつだけど、着実に、人とつながっているように感じます。 実は、絵本は、既にいろんなところから寄付があり、今は、絵本は足りているというところがあります。 でも、ぼくの活動は、今だけではありません。息のなが~い活動です。 これから、再建されるであろう保育園や幼稚園に、あるいは、今の保育園や幼稚園に、いずれ「しんちゃんの元に集まっている絵本なら持ってきて」と言っていただけるような関係づくりを、コツコツとやっていきたいと思います。 そして、絵本を寄せていただいた多くの人たちの想いを、確実に届けたいと思います。 だから、絵本はまだまだ受け付けていますよ~。 帰り道、道の駅では、たくさんの東北の野菜が売っていました。 この野菜をたくさん買って帰ろう。 どれも、新鮮でおいしそう。 さあ、1000キロの道を戻ろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.04 07:18:33
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