ブックドクターしんちゃんの舞台裏日記

●２０１１年１２月８日（木）　岩手県陸前高田市
今回の東北遠征は、同行者２名。
一人は、菰野町から社会福祉協議会のミッチ。
もうひとりは、東京から７，８年前に一度、一緒に仕事をしたことがあるオミ。
オミとは、７，８年ぶりの再会になります。

明け方に岩手県に入り、狭い車中で仮眠。
陸前高田市に向かいます。
まずは、長部保育所で絵本を読ませていただきます。
陸前高田市の８園の保育園のうち、スケジュールの都合で、この長部保育所だけが、まだ絵本を読めていませんでした。
ようやく、今回は都合が合い、絵本を読ませていただきました。
先生方は、ぼくのことは知っていただいてはいるものの、読みあそびは初めてです。
最初は、先生方がやや緊張されていましたが、子どもたちが大爆笑している姿を見て、先生方もにこにこ顔。
これで、陸前高田市の全保育園で絵本を読むことができました。



その後、高田保育所に向かいます。
ぼくが、陸前高田市で初めて絵本を読ませていただいた印象深い保育所です。
順番に全部の保育園をまわっているので、ここでは久しぶりです。
子どもたちは、もちろんのこと、先生方がとってもウェルカムなんです。
こんなにも歓待していただいて、ほんとにうれしいです。
それだけではなく、子どもたちへの読みあそびは、今日で３回目になるのですが、とっても落ち着いてきているんです。先生方の努力の賜物ですね。
おまけに給食までいただいちゃいました。



午後からは、あちこちの保育園をまわってご挨拶。どこの保育園も、とってもウェルカムです。
そして、３月５日に予定している、三重県からの保育ツアーについて、説明をしてまわりました。
好感触です。
毎月、陸前高田に来て絵本を読んでいることで、先生方との信頼関係ができていることが、ぼくの強みですね。

そして、この陸前高田に来るきっかけを作ってくれた、神田葡萄園にうかがいました。
もう、ここに来ると、実家に帰ってきたみたいに落ち着きます。
事務所でのんびりしていると、神田葡萄園の職員の方が電話口で、「しんちゃんが来られていますよ」と言っているではないの。
なんと、愛知のスギちゃんからの電話でした。びっくり、びっくり。つながっていますねえ。
そして、神田葡萄園の社長（おとうちゃん）から、とっても大事な、とってもステキなご提案をいただきました。
これからも、ずっと長いおつきあいになりそうです。
よろしくお願いしますね。

そして、夕方、ヒロトシさんちにうかがいました。
みんなでワイワイとしゃべっていると、「こういうのがあるよ」と見せてくれたのが、陸前高田の震災前のＤＶＤ映像。
ぼくは、震災後の陸前高田しか知りません。
津波が来る前までは、駅があったんですね。小さなかわいい駅です。
モスバーガーもあったんですね。
高田松原に向かう歩道もあったんですね。
ぼくにとっては、新鮮でショックな風景でした。

そして、夜は、みんなでジンギスカンを食いに行きました。
陸前高田の隣の遠野のジンギスカンって、有名なんですって。
ラムの焼肉。おいち～。
実は、この焼肉屋さんに、紙芝居が膨大にあるというので、「これは、しんちゃんに有効活用してもらおう」ということで、「とりあえず、焼肉を食いに行こう」と誘っていただいたのです。
夜遅くまで、ワイワイ、ワイワイ、ワイワイ。

陸前高田を毎月、訪ねるようになって、今回で９回目です。
随分とたくさんの知り合いができました。
そして、その人たちを通じて、いつも感じます。
陸前高田の人たちは、とっても朗らかで、とっても垣根が低いんです。
だから、生きるエネルギーが強い人ばかりです。
人との出会いって、ほんとに不思議ですね。