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みんみんのざる碁日記

2006.10.31
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カテゴリ:囲碁・将棋
囲碁の強い対局ソフトは、今すぐには出来そうにありません。
しかしチェスが人を抜き、将棋も10年以内にはトッププロと並ぶであろう、という見通しが立ってしまった今、電脳における意思決定のモデルとして囲碁がホットな研究対象としてクローズアップされてくるでありましょう。また認知科学の見地から、人間の脳の仕組みを解明する方法として、囲碁をする時に高段者の脳はどう働いているのか、を解明し、これを電脳に応用しようとの試みもなされてゆくでありましょう。その結果、いよいよ囲碁もこれから10年ほどの間に強いソフトが出てきそうな予感がする私でございます。

18年前、ファミコン版「スーパー早打ち囲碁」を制作しました折には、着手の候補手を絞り込む部分は真剣に作りましたが、着手を裏付ける「読み」を省き、候補手の中から着手を乱数で無作為に選択する、という手抜きをやりました。時間的・ハードウェア的制約が多い中で商業的成功のみを狙い、囲碁の真理を追究しようとなどとは一切考えなかった私です。いい加減な碁打ちには、いい加減なソフトしか作れないのでした。(^_^;)

チェスのソフトがなぜ強いのか、を研究すると囲碁との違いがわかり、なぜ囲碁は今まで弱いソフトしか作れなかったのかが、わかると思います。
コンピュータというハードウェアが進歩した過程で、どのような分野から応用が始まったのか、学問的には会計学・簿記への応用が最も早かったのでした。33年前、マクドナルドによってPOSシステムが出来ました。POSシステムによる単品管理を発明したのが、セブンイレブンの鈴木会長です。これによってコンビニという業態が誕生したのです。会計学は最も古い科学です。複式簿記の原理は15世紀の後半に出来ていました。方法論が固まっていて、原則を数学的に記述できていれば、これをコンピュータ言語に置き換える事は可能です。それを現場に持ち込み試行錯誤してゆくうちに、こなれてきて本当の意味での使える「ソフトウェア」が誕生するのでした。

複式簿記と同じ位、チェスも枯れた技術だったのです。チェスは旧ソビエトで国を挙げて科学的に研究がなされていました。その契機は建国の英雄レーニンがチェスの名手であった事。スターリン時代に、ソビエトからフランスに亡命したアレクサンドル・アリョーヒンが世界チャンピオンだった。これを負かせ!とスターリンがチェス学校を作って名手を育てた結果、1950~80年台には旧ソ連から世界チャンピオンが続出し、アメリカの天才フィッシャーくらいしか対抗する名手がいなかったのでした。旧ソ連のチェス研究論文などが対局データベース・定跡として膨大な資料が残っていて、これをプログラムに置き換えれる事は1970年代から行われていたのでした。

囲碁に関して、どれだけ科学的に研究が為されたでしょうか。囲碁の着手の法則性を文章化しようとした人物といえば、安永一・苑田勇一先生などがいますが、チェスや将棋界とは比較になりません。いや今日、中国の囲碁研究は旧ソ連のように国家が振興しているのです。その成果はコンピュータに置換されてゆくでしょう。
囲碁において着手選択の方法論が数学的に記述された資料があったなら20年前に、私はプログラムにしていました。だけど・・そんな物なかったんです。なかったから、乱数で逃げたのでした。

ですから強いソフトが出来る、という事は囲碁が科学的に解明される事とほぼ同義であると私は考えています。






最終更新日  2006.10.31 06:02:15
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